2010年9月25日(土)、NPO法人一関文化会議所主催の「現地探訪・仙台支藩一関藩の誕生と伊達騒動にまつわる旅」で、最後に見学したのは白石城&武家屋敷。「白石城から徒歩10分」という道を歩いて沢端川(さわばたがわ)沿いにある旧小関家に行きました。川沿いに俳句や川柳、短歌が書かれた立札が立ててありました。
”鬱蒼とした庭樹でおおわれた武家屋敷”:
宮城県指定文化財の片倉家中武家屋敷は後小路に佇んでいます。白石城北、三の丸外堀に当たる沢端川(さわばたがわ)に面した街並みで、中級武士の屋敷があった所で、現在も静かな住宅地です。この屋敷は、宝暦11年(1761)の白石城下絵図に「小関右衛門七」とあり、鬱蒼とした庭樹でおおわれ、前面、側面を清冽な水流が巡り、景観にも優れたものがあります。平成3年(1991)に母屋・門・塀が小関家から白石市に寄贈されたのを機に全面的修復されました。(以上、白石市商工観光課発行「片倉小十郎の城下町。しろいし」より)
クサギ(臭木) クマツヅラ科 クサギ属 Clerodendron trichotomum
山野の林縁や川岸などの日当たりのよい所に普通に生える落葉小高木。高さ3~5m、時に9mになる。樹皮は灰色で丸い皮目が目立つ。老木では縦に浅い割れ目ができる。葉は対生し、長さ8~20㎝の三角状卵形または広卵形で、先は尖り、基部は円形。縁にはまばらに浅い鋸歯があるか、ほとんど全縁。脈上に軟毛が散生することがある。葉柄は2~10㎝と長い。若葉は食べられる。和名は、枝や葉を傷つけると独特の臭気(強い悪臭がする)があることによる。
8~9月、枝先の葉腋から長い柄のある集散花序を出して、香りのよい直径2~2.5㎝の白い花を多数つける。花冠は長さ2~2.5㎝の細長い筒状で、先は5裂して平開する。雄しべは4個と雌しべ1個は長く花冠の外に突き出て、先端は上向きに曲がる。葯は黒紫色で丁字形につき、花粉は花の匂いに誘われて集まるガ(蛾)やチョウ(蝶)の体について運ばれる。白い花冠と赤い萼との組み合わせがユニーク。萼片は長さ約1㎝の卵形で、果期には平開して美しい紅色になる。
果実は直径6~7㎜の球形で、光沢のある藍色に熟す。果期には萼が真っ赤になって、大きく開き、果実とのコントラストが美しい。果実をワラ(藁)の灰汁で煮出した液で布を染めるとあさぎ色になる。根は薬用にする。用途:庭木、下駄、薪炭。分布:北海道、本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、台湾。
アマクサギvar.yakusimenseは全体にほとんど無毛で悪臭がない。葉は厚くて光沢がある、南九州、沖縄、朝鮮、台湾、中国などに分布する。
[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」&同「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]
http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%A5%AF%A5%B5%A5%AE [peaの植物図鑑:一関市東山町のクサギ(臭木)]
http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/49708252d3daff4dd2eb5b2d03920aa1 [peaの植物図鑑:クサギ(臭木)の実]