peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市室根町のサルビア・レウカンサ(アメジストセージ)

2010年10月11日 | 植物図鑑

P1280078

P1280084

P1280071

P1280070

P1280062

2010年10月9日(土)、一関市役所室根支所(室根町折壁字八幡沖345)のすぐ傍にある民家の庭で、鉢植えにされた(秋咲きのサルビア)サルビア・レウカンサ(アメジストセージ)が、花を沢山咲かせていました。

P1280075

P1280083

P1280077

P1280082

サルビア・レウカンサ シソ科 サルビア(アキギリ)属 Salvia leucantha

メキシコ及び熱帯アメリカ原産で、広く栽培される。多年草または半低木で草丈1mに達する。茎は分枝性が強く、角柱状で四角があり、ビロード状の毛をもつ。葉は長さ1.2cmの長披針形で、葉先は細く尖る。花穂には6~8の唇形花が輪状に並び、24cmになる。萼片は長さ1.2cmの長楕円形で、先尖する。花は1.2cm。筒状または釣鐘形で、粗く9脈をもち、バイオレットからラベンダー色のビロード状の毛を有する。花冠は白色。湾曲した筒弁は1.2cmでビロード状の毛を有する。上唇は0.8㎝、下唇の裂片は鎌形をなす。栽培:繁殖は種子。花期:主に夏から秋。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]

北米~中・南米(メキシコ)原産の半常緑の半耐寒性多年草。宿根サルビアの仲間で、アメジスト・セージ英名:Mexican Bush Sage(メキシカン・ブッシュセージ)とも呼ばれる。大株になるうえ、鮮やかな花をつけるので秋の花壇の主役として利用できる。また、とても丈夫で暑さに強く、暖地では庭植えが可能で、栽培する人が増え、見かける機会が多くなっている。株は大きく広がり、摘芯をしないと背丈ほど(1.5から2m)に伸びる。

9~11月、赤紫色でビロードのような花を咲かせる。赤紫のガクから白い花がつく種と、紫×紫の花が咲く種類があり、斑入り品種もある。[下記のWebサイトより]

http://flower365.web.infoseek.co.jp/22/320.html [メキシカンブッシュセージ]

http://garden-vision.net/flower/sagyo/salvia-leucantha.html [サルビア・レウカンサ 新・花と緑の詳しい図鑑]

http://homepage2.nifty.com/~yoji/salvias/leucantha.html [サルビア・レウカンサ(アメジストセージ、メキシカンブッシュセージ)]

http://www9.plala.or.jp/mosimosi/flower/s/salvia_leucantha.htm [サルビア・レウカンサ]

http://item.rakuten.co.jp/gardensk/1352760 [楽天市場 サルビア・レウカンサの苗(メキシカンブッシュセージ)]


一関市東山町のダンチク(暖竹)

2010年10月11日 | 植物図鑑

P1260900

ダンチク:暖地の海岸に群生することが多く、高さ2~4mにもなる。茎は節が多く、竹に似ている。葉や花穂はアシ(葦・ヨシ)に似ている。

P1260902

P1260897

2010年9月30日(木)、一関市東山町長坂字北山谷の道路沿いにある民家の軒先に植えられたダンチク(暖竹)と思われる植物が、4mほどに伸びて花を咲かせていました。

P1260894

P1260885

P1260898

P1260899

P1260901

ダンチク(暖竹) イネ科 ダンチク属 Arundo donax

暖地の海岸や川岸に生える大形で常緑の多年草。根茎は太く地中を這い群落をつくる。茎は直径2~4㎝で節が多く、竹に似ているが折れやすい。2~3年繁茂し、節から枝を分け、高さは3~4mに達する。葉は緑白色で互生し、長さ50~70㎝、幅2~5㎝の線形で厚く、先は垂れ下がる。

秋、茎の先端に長さ30~70㎝の大形の円錐花序をつけ、多数の赤紫色を帯びた光沢のある小穂を密につける。小穂は長さ8~12㎜で3~5個の小花からなる。開花期:8~11月。和名は暖かい地方に生え、竹の仲間のように見えることからつけられたのだろう。用途:ダンチクの葉は飼料にするほか、九州では5月の節句のダンゴをこの葉で包むところもある。別名:ヨシタケ(葦竹)。分布:本州(関東地方南部以西)、四国、九州、沖縄。

葉に白斑の入るものはセイヨウダンチク(西洋暖竹)、フイリダンチク(斑入り暖竹)などと呼ばれる。明治初期に観賞用として渡来した。[山と渓谷社発行「山渓ハンディ図鑑1・野に咲く花」&同「山渓カラー名鑑・日本の野草」より]


一関市室根町のタカノハススキ(鷹の羽薄)

2010年10月11日 | 植物図鑑

P1280106

P1280105

P1280103

P1270920

P1270924

P1280070

2010年10月9日(土)、一関市博物館主催の「大人の調べ学習~気仙沼街道を行く」の実地調査に参加しました。一関市役所室根支所(玄関前)(室根町折壁字八幡沖345)集合10:00時より45分も早く着いてしまったので、辺りを散策しました。出入り口近くにある民家の庭で、黄色い横縞のある葉をつけたタカノハススキ(鷹の羽薄)が花を咲かせていました。

P1280104

P1280109

P1280108

P1280107

イネ科 ススキ(ミスカンサス)属 Miscanthus:日本原産のタケ、ササ以外のイネ科植物のうち最も重要な種類で、17種。世界の温帯地に人気がある。冬に地上部が枯れる宿根草。葉は細長で株もとから密生する。

ススキ(薄/芒) イネ科 ススキ(ミスカンサス)属 Miscanthus sinesis

種類や品種が多くいずれも強健で庭園、花壇の境界植栽、鉢植えなどに重用される。日本では特に十五夜の満月の月見の宴には欠かせない。最近多くの品種が発表されている。古い品種にはシマススキ(縞薄)cv.Variegatus、タカノハススキ(鷹の羽薄)cv.Zebrinusがある。

また葉が直立、黄段斑が入る’ストリクタス’cv.Strictus、大型のハチジョウススキ(八丈薄)M.condensatusの中斑品種、’キャバレー’cv.Cabaret、白覆輪の’コスモポリタン’cv.Cosmopolitanはアメリカで命名されたものである。欧米ではこれらはススキの品種として扱われている。他種のカリヤスM.tinctorius、カリヤスモドキM.oligostachyus、オギM.sacchariflorusなども栽培され、いずれも斑入り品種がある。栽培:繁殖はいずれも株分けされる。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]

タカノハススキ イネ科 ススキ属 Miscanthus sinesis var.zebrinus 江戸時代から知られているもので、ススキの園芸品種のひとつである。葉に黄色のトラ斑が入って美しいので、庭園に植えられる。別名:トラフススキ(虎斑薄)。高さ1.5~2m。開花期:9~10月。原産地:日本。[ブティック社発行「花の名前の手帖(秋・冬編)夏梅陸夫・写真と文」より]

タカノハススキ イネ科:現代、ススキを庭に植える人は少ない。「万葉集」巻八で庭の花ススキを詠んだ石川広成のような万葉人と違い、現代では秋の風物詩としての舞台は、もっぱら山野の自然植生。ただ、例外的に庭で楽しむススキもある。葉の細いイトススキタカノハススキ。葉の横縞の斑の並びを、タカ(鷹)の尾羽根に見立てて名づく。[朝日新聞社発行「花おりおり 愛蔵版その五(湯浅浩史・文)」より]