2010年10月9日(土)、一関市博物館主催の「大人の調べ学習~気仙沼街道を行く」の実地調査が、前回の千厩町以東の室根町分について行われました。一部、市のバスに乗って移動したところもありますが、 旧上折壁村~下折壁村~浜横沢村の旧街道を歩きました。
10:00時 一関市役所室根支所(室根町折壁字八幡沖345)集合ということでしたが、9:15時には到着してしまったので、室根支所の辺りを散策しました。100mと離れていない所に花壇を見つけたので近寄ってみたら、花壇のほかに、小公園のようなものがあり、真っ赤に熟した果実をびっしりとつけたヤマボウシ(山法師)が植えられていました。
ヤマボウシ(山法師) ミズキ科 ミズキ属 Cornus kousa
特徴丘陵地、山地に生育する落葉小高木。幹は直立、よく枝分かれし、高さ5~10mになる。樹皮は灰黒色で、太くなると不規則な裂け目ができて剥がれる。葉は柄があり対生する。葉身は卵状楕円形で、先は鋭く尖る。縁は滑らかだが、波状になり、4~5対の側脈が目立つ。
花は小さく、6~7月、前年伸びた枝先に付く頭状の花序に多数咲く。普通、白い4枚の花弁のように見えるものは総苞片である。果実は集合果で、紅色に熟して食べられる。
分布:本州、四国、九州。岩手県では丘陵地、山地にやや普通に見られる。尾根筋や河岸の崖などのやや乾燥した所に多い。花(総苞片)も実も美しいので近年、公園や庭によく植えられるようになった。[岩手日報社発行「岩手の樹木百科(岩手大学教授・菅原亀悦:編著)」より]
ヤマボウシ ミズキ科:名は果実を山法師に例えてつけられた。とはいっても、実際の果実は愛らしい。色といい、形や大きさといい、イチゴを思わせる。しかも、食べられ、昔は山国の子供のおやつだった。未熟果は渋いが、熟すと内部はよく熟れたカキのように軟らかい。かすかにその味も。中に丸い種子が1~5個、時に10個を超す。[朝日新聞社発行「花おりおり 愛蔵版その五(湯浅浩史・文)」より]