花きセンター管理棟の近くにある研修温室の「高温区」には、洋ランの鉢植えが沢山植栽展示されていましたが、その次に多いのはアナナスの仲間(パイナップル科の植物)でした。
(下4つ)ネオレゲリア・カロリナエ(カロライナ)’トリカラー(トリコロル)’ Neoregelia carolinae vc.’Tricoler'
(上2つ)「中温区」に展示されていたネオレゲリア・カロリナエ。
(下7つ)ネオレゲリア・カロリナエ(カロライナ)’フランドリア’ Neoregelia carolinae vc.’Flandria'
(上と下3つ)ネオレゲリア・カロリナエ(カロライナT) Neoregelia carolinae
パイナップル科 ネオレゲリア属 Neoregelia :ギアナに1種、ブラジルに50余種原生する中型の着生種で、葉縁に刺のある堅い葉が四方に水平に広くひろがる。中心部分に水を貯え、その水面に青~紫色の花を咲かせる。 ネオレゲリア・カロリナエ(カロライナT) Neoregelia carolinae ブラジル(アメリカ熱帯雨林気候区)原産の着生種。銅色を帯びた緑葉の中型種。葉の長さ20~30㎝、幅3㎝ぐらい。葉質は堅く縁に小さな刺があり、径50~60㎝ぐらいの株となる。花期には株の中心部が赤や紫色に色づき、長い間美しい。花茎はほとんど伸びず、筒の中で咲く。その中央の水面に先端が白色の小さな青い花が順次咲く。性質は強健で子株も多く出る。 ネオレゲリア・カロリナエ(カロライナT)’フランドリア’ Neoregelia carolinae cv.'Flandria' ネオレゲリア・カロリナエ(カロライナT)の園芸品種で、ネオレゲリア・トリカラー(トリコロル)が緑葉の中央に黄白色の縦縞が不規則に入るのに対して、この種は外白斑が入る。株の中心部が赤くなり、この中央に先端が白色の小さな青い花が順次咲く。 ネオレゲリア・カロリナエ(カロライナT)’トリカラー(トリコロル)’ Neoregelia carolinae cv.'Tricolor' ネオレゲリア・カロリナエ(カロライナT)の園芸品種。緑葉の中央に黄白色の縦縞が不規則に入り非常に光沢がある。葉は長さ30㎝ほどで、株の中心部が赤くなる。日光によく当てると葉全体がピンク色を帯び、一層鮮やかになる。 管理:強健種が多く、最低5℃まで耐える。日光に当てると中央部の色が良くなる。子株で殖やす。 [誠文堂新光社発行、日本インドア・グリーン協会編「熱帯花木と観葉植物図鑑」&山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・観葉植物」より]