「NHKテキスト・趣味の園芸」2023年2月号(1/21発行・発売)に”徳川斉昭が遺したウメ”という表題の記事が掲載されています。その中に「水戸の六名木」というのがありました。
1934(昭和9)年に園内に残るウメの中から、花の形、香り、色などで特に優れているとして6品種が選ばれたのだそうです。
①烈公梅(れっこうばい):野梅系。薄紅色の大輪。一重咲きで水戸の品種。
名は斉昭の別称から。
②白難波(しろなにわ):野梅系。白色の中輪。咲き始めのかすかな淡紅色が
花の外側に残る。
③月影(つきかげ):野梅系。一重咲き。輪郭が美しく香りも強く、全体に緑
色っぽい。
④江南所無(こうなんしょむ):豊後系。明るい紅色の大輪。光圀の師・朱舜
水が日本へもたらしたとされる。
⑤柳川枝垂(やながわしだれ):野梅系。淡紅色の中輪で、一重咲き。開花す
ると濃紅色の萼が反る。
⑥虎の尾(とらのお):野梅系。八重の中輪。萼が赤紅色で、蕾は薄紅色でや
や尖っている。