peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

岩手県立花きセンターの花々 その70:シェフレラ・エレガンティッシマ/ディジゴセカ

2006年01月07日 | Weblog

岩手県立花きセンターの「花の館」温室の「亜熱帯・沖縄の植物たち」の部屋に、「「ディジゴテカ・エレガンティッシマ Dizygotheca Elegantissima ウコギ科 ディジゴテカ属 分布:ニューカレドニア、太平洋諸島」と書かれた鉢植えの観葉植物が置かれていました。



シェフレラ・エレガンティッシマ/ディジゴセカウコギ科 シェフレラ(フカノキ)属
Schefflera elegantissima(=Dizygotheca elegantissima) 
「シェフレラ・エレガンティッシマ」は、ウコギ科(Araliaceae)ディジゴセカ属に分類され、「ディジゴセカ」とか「モミジバアラレア」「グリーンアラレア」などと呼ばれていますが、最近は「シェフレラ属(Schefflera )」に分類されるようになっているそうです。

 また、「アラレア(アラリア)」の名で店頭に並べられていることがあるが、「アラレア」は他の植物の名前なので誤称で、日本に導入された当初になぜか「アラレア」と呼ばれたのが今でも流通している場合が多いとのこと。英名:False aralia。

 「シェフレラ・エレガンティッシマ(ディジゴセカ)」は、ニューカレドニア、ニューヘブリデス、ポリネシア(オーストラリア東岸温帯夏雨気候区)原産の常緑低木で、自生地では8mぐらいにもなるという。

 幼木では茎が直立し、茎、葉柄に乳白色の斑点がある。鉢植えでは葉が小型で小葉の長さは10~20cmぐらいであるが、生長すると大型の葉になる。光を好む植物なので1年中、日当たりの良い場所での管理が望ましいが、耐陰性もあるので室内のあまり光の入らない場所でも育つ。しかし、定期的に日光浴をさせてあげないと、ひょろひょろの弱い株になってしまうので注意が必要。繊細な植物に見えるが、耐寒性もあり5度以上あれば越冬できる。挿し木で殖やす。

 細くギザギザに切れ込んだ深みのある濃い緑の葉は観賞価値が高く、また管理も簡単なのでインテリアグリーンとして人気の観葉植物であるが、成木になると葉の切れ込みは少なくなる。

岩手県立花きセンターの花々 その69:ウラベニショウ(裏紅蕉)/ストロマンテ・サングイネア

2006年01月06日 | Weblog

岩手県立花きセンターの「花の館」温室の「亜熱帯・沖縄の植物たち」の部屋に植えてある「ウラベニショウ(裏紅蕉)」の名札には、「Stromanthe sanguinea Sond. クズウコン科 ウラベニショウ属 葉の裏は赤色で美しい 花は目立たないが苞は赤色 分布:ブラジル」と書かれていました。



ウラベニショウ(裏紅蕉)/ストロマンテ・サンギネア
クズウコン科 ウラベニショウ(ストロマンテ)属 Stromanthe sanguinea
 クズウコン科(Marantaceae)
ブラジル原産の常緑多年草で、高さは1.5mほどになる。葉の色彩が美しい観葉植物で葉は細長い長楕円形。光沢のある濃緑色をし、裏面は紅紫色。和名は、葉の裏が赤紫色になることに由来する。

 幼苗期は根出葉だけだが、やがて花茎が立ち、先端に赤い花苞をつける性質がある。斑入り種もあり、最近は葉が美しい3色の斑入りになる「トリカラー」が出回っている。流通名は、「ウラベニショウ」「クテナンテ・クメリアナ」「サンギネア(サングイネア)」。ナンギネアは血紅色という意味で、葉の裏が赤紫色っぽいことからついたとのこと。

 「ウラベニショウ(裏紅蕉)」の花の画像は、下記のWebサイトに掲載されています。
 http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/ura-beni-shou.html

 なお、「ストロマンテ属(Stromanthe)」は熱帯アメリカに約10種分布しているが、「クテナンテ属(Ctenanthe)」、カラテア属、マランタ属に近縁で、「しばしばそれらの植物と混同される」という。

岩手県立花きセンターの花々 その67:グロッバ・ウィニティー(シャムの舞姫)

2006年01月05日 | Weblog


岩手県立花きセンターの「花の館」温室の「亜熱帯・沖縄の植物たち」の部屋に、「フイリゲットウ Alpinia sanderae Hort Sander ショウガ科ハナミョウガ属 多年草 乳白色の帯状斑と条線が葉脈に沿って現れる 分布:ニューギニア」と書かれた名札の所に植えてあった植物ですが、図鑑などで調べてみましたが、どうも「グロッバ属」の「グロッバ・ウィニティー(シャムの舞姫)」という多年草のようです。

なお、ニューギニア原産のショウガ科ゲットウ(アルピニア)属の「フイリゲットウ(斑入りゲットウ)Alpinia sanderae」の画像は、下記のWebサイトに掲載されています。

 http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/fuiri-gettou.html

http://www.yonemura.co.jp/zukan/zukan-k/naiyou/alpini1.htm


font size="3" color="black" style="line-height:160%;">グロッバ・ウィニティー(シャムの舞姫)ショウガ科 グロッバ属 Globba winitii

 グロッバ属は、東南アジア、マレー諸島に約100種が自生する非耐寒性多年草。ショウガ科だが特有の芳香はないという。花は長く伸びた花冠、平開する裂片や唇弁をもつ。雄しべが湾曲して奇妙な形になり、苞葉が色づく種もあり、園芸的に利用される。

 「グロッバ・ウィニティー(シャムの舞姫)」は、タイ、インド、マレーシア、中国南部(東南アジア熱帯雨林気候区)原産のショウガに似た姿の高さ45~90cmぐらいになる非耐寒性多年草。葉は細長く下垂し、長さ25cmくらいの広披針形または長楕円形。高温多湿・半日陰を好み、苞は夏でも数週間鑑賞できる。

 7~10月ごろ、下垂する長さ約15cmの穂状花序に、赤紫色の苞と黄色い花弁の花を咲かせる。苞が黄や白いものもある。15度以上でないと生育しないので、本土ではもっぱら温室栽培によるという。「シャム(タイの旧国名。の舞姫」の別名がある。英名はMauve dancing ladies,Dancing ladies ginger。

 下記のWebサイトには、「グロッバ・ウィニティー」の素晴らしい花の画像が掲載されています。

 http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/Globba-winitii.html

 http://www.botanic.jp/plants-ka/glowin.htm

岩手県立花きセンターの花々 その66:コルヅイリネ’アイチアカ’

2006年01月05日 | Weblog


岩手県立花きセンターの「花の館」温室の「亜熱帯・沖縄の植物たち」の部屋に、「コルディリネ ’アイチアカ’」と思われる観葉植物が植えられていました。

 名札には、「センネンボク Cordyline terminalis Kunth. リュウゼツラン科 センネンボク属 庭園・公園樹 分布:熱帯アジア インド」としか書かれていませんでしたので、確かなことはわかりません。同じターミナリスの園芸種「コルディリネ’レッドエッジ’」かもしれません。



コルディリネ ’アイチアカ’/コルディリネ’ レッド エッジ’
リュウゼツラン科 センネンボク(コルディリネ)属
cardyline terminalis cv.'Aichiaka' または C.cv.'Red Edge'
リュウゼツラン科(Agavaceae)センネンボク属(コルディリネ属)は、約20種がインド、オセアニアに、その内1種が熱帯アメリカに自生する温帯性・熱帯性・亜熱帯性の高木状または低木状植物で、幹は直立し、比較的分岐は少ない。

 園芸的にはドラセナ属とよく似ているため、一般的には共に「ドラセナ」と呼ばれ、観葉植物として主要な種類になっているているが、山芋状の根茎をもつことが特徴である。ドラセナ属(リュウケツジュ属)は、山芋状の地下茎(根茎)がなく、根は橙・黄色であることにより区別できるという。

 「コルディリネ ’アイチアカ’」は、「愛知赤」の名で普及しているセンネンボクの園芸品種。愛知県下で大量生産され全国に広まったため、「アイチアカ(愛知赤)」と呼ばれるようになったという。「赤ドラセナ」とも呼ばれる。

 葉形はセンネンボクによく似ており、濃紫紅色で縁が紅色となり、新葉は紅色の幅が広くて美しい。日当たりを良くしないと良い色彩が出ないとのこと。

 「コルディリネ ’レッド エッジ’」も、ターミナリスの園芸種。葉の長さ3~7cm、幅2~3cmぐらい。緑地に薄赤色の覆輪である。 

岩手県立花きセンターの花々 その65:アオノセンネンボク(青の千年木)/アオヒロバ(青広葉)

2006年01月04日 | Weblog

岩手県立花きセンターの「花の館」温室の「亜熱帯・沖縄の植物たち」の部屋に、「アオノセンネンボク(青の千年木)」と思われる植物が植えられていました。

 この植物の前にあった名札には、「センネンボク Cordyline terminalis kunth. リュウゼツラン科 庭園 公園樹 分布:熱帯アジア インド マレーシア」と書かれてあったので、「コルディア・ターミナリス」と呼ばれる品種だと思われますが、確かなことはわかりません。

アオノセンネンボク(青の千年木)/アオヒロバ(青広葉)
リュウゼツラン科センネンボク(コルディリネ)属
Cordyline terminalis cv.'Ti'
センネンボクの園芸品種。葉は大きく長楕円形で、幅10~16cmである。鉢植えとしては大鉢に向く。