peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

岩手県立花きセンターの花々 その64:センネンボク(千年木)/コルディリネ・ターミナリス

2006年01月04日 | Weblog

岩手県立花きセンターの「花の館」温室の「亜熱帯・沖縄の植物たち」の部屋に、「センネンボク(千年木)」と呼ばれる美しい葉をした植物が植えてありました。

 「コルディリネ・ターミナリス」とも呼ばれる品種で、名札には「センネンボク cordyline terminalis Kunth. リュウゼツラン科 庭園 公園樹 分布:熱帯アジア インド マレーシア」と書かれていました。



センネンボク(千年木)/コルディリネ・ターミナリス
リュウゼツラン科センネンボク(コルディリネ)属
Cordyline fruticosa(=C.terminalis)
リュウゼツラン科(Agavaceae)コルディリネ属(センネンボク属)は、約20種がインド、オセアニア、その内1種が熱帯アメリカにある。温帯性・熱帯性・亜熱帯性の高木状または低木状植物で、幹は直立し、比較的分岐が少ない。
 園芸的にはドラセナ属(=リュウケツジュ属:Dracaena)と一緒にして一般的には「ドラセナ」と呼んでいるが、ドラセナ属と異なる点は山芋状の根茎(多肉の地下茎)をもつことである。なお、Cordylineは「コルジリネ」とも表記される。

 和名が「センネンボク(千年木)」のCordyline terminalis cv.は、東南アジア(東南アジア熱帯雨林気候区)原産の常緑低木で、園芸品種を含めて豊富な品種がある。葉と茎の色が赤みを帯び、茎が竹の感じがするので「コウチク(紅竹)」とも呼ばれる。英名はCbbage tree

 半低木状で単茎または分岐する。葉は斜上し長さ30~40cm、幅7~10cm、葉柄の長さ10~15cmで深い溝がある。紅色の覆輪系が普通であり、これを原種として、白、紫、桃色葉などの品種が多い。「コルディリネ・ストリクタ(C.stricta」と呼ばれる品種よりもやや耐寒力が劣るという。

なお、下記のWebサイトに「センネンボク(千年木)」の花の画像が掲載されています。
 http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/sennenboku.html  

岩手県立花きセンターの花々 その63:ムラサキオモト(紫万年青)/ロエオ

2006年01月04日 | Weblog

岩手県立花きセンターの「花の館」温室の「亜熱帯・沖縄の植物たち」の部屋に「ムラサキオモト(紫万年青)」と呼ばれている熱帯性の観葉植物が植えられていました。「シキンラン」とも呼ばれるようです。
 名札には、「ムラサキオモト Rhoeo discolor Hance ツユクサ科 常緑多年草 葉の裏が紅紫色 花は白または淡紫 分布:西インド諸島 メキシコ グァテマラ」と書かれていました。


ムラサキオモト(紫万年青)/ロエオ
ツユクサ科 ムラサキオモト(トラデスカンティア)属
Tradescantia spathacea(=Rhoeo spathacea)
ツユクサ科(Cammelinaceae)ムラサキオモト属は、1属1種である。西インド諸島、メキシコ、グァテマラ(アメリカ熱帯雨林気候区)原生の常緑多年草で、茎は高さ20cmぐらいになる。葉は長楕円状披針形で先が尖っており、表面は暗緑色で裏面は輝きのある暗紫色で美しい。

花の画像は、下記のWebサイトに掲載されています。

 http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/murasakiomoto.html

 葉の長さは15~30cm、幅3~4cmで、短い茎の先端に密着してつき、茎を抱いた形になる。その姿がオモト(万年青)に似ていることから「ムラサキオモト(紫万年青)」の名がある。学名の「Rhoeo(ロエオ)」でも流通している。英名:Oyster plant,Boat lily,Moses-in-the-boat

 花は夏頃に葉腋に二枚貝のような苞葉がつき、その間(株元)から白または淡紫色の3弁花が密につく。古くから栽培されていた観葉植物で、性質は強健であるが、寒さに弱いので冬は温度に注意し、夏は潅水を多目にする。肥沃な土壌に植える。繁殖は実生か株分けで殖やす。日当たりを特に好む。

岩手県立花きセンターの花々 その61:クテナンテ”ブルレ・マルクシー”

2006年01月03日 | Weblog

岩手県立花きセンターの「花の館」温室の「亜熱帯・沖縄の植物たち」の部屋に「クテナンテ”ブルレ・マルクシー”」という植物が植えてありました。名札には、「Ctenanthe Burle-marxii H.Kennedy クズウコン科 葉に暗緑色の鎌形斑 観賞用 分布:ブラジル」と書かれていました。

クテナンテ”ブルレ・マルクシー”クズウコン科 クテナンテ属
Ctenanthe Burle-marxii H.Kennedy
クズウコン科(Marantaceae)クテナンテ属は、ブラジルに9種がある温帯性の多年草。根出葉は葉柄が長く、花茎につく葉は葉柄が短い。

 「クテナンテ”ブルレ・マルクシー”(Ctenanthe cv.'Burle Marxii')」は、ブラジル(アメリカ熱帯雨林気候区)原産の非耐寒性常緑多年草。葉は20cmぐらいの長さで長楕円形。よく株分かれする小型種で、半日陰を好み、株分けで増やす。越冬は10度以上必要。流通名は「ブルレ・マルクシー」

 花の画像は、下記のWebサイトに掲載されています。

 http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/ctenanthe-burle-marxii.html

岩手県立花きセンターの花々 その60:モンヨウショウ(紋様蕉)/マランタ・レウコネウラ

2006年01月03日 | Weblog

岩手県立花きセンターの「花の館」温室の「亜熱帯・沖縄の植物たち」の部屋に「モンヨウショウ(紋様蕉)/マランタ・レウコネウラ”ケルショヴィアナ”」という植物が植えられていました。名札には、「モンヨウショウ Maranta leuconeura E.Morr.var.kerchoviana E.Morr. クズウコン科 葉は鮮緑白色で主脈の左右に鮮明な黒褐色の斑点が斜めに入る 分布:ブラジル」と書かれていました。また、もう1枚の名札には、「葉は黒濃緑地に白脈 夜間に直立して閉葉」とも書かれていました。

モンヨウショウ/マランタ・レウコネウラクズウコン科 クズウコン(マランタ)属
Maranta leuconeura var.kerchoviana
 クズウコン科(Marantaceae)のマランタ属(クズウコン属)は、熱帯アメリカに約23種が分布する常緑の多年草。葉は根出葉と茎葉があり、葉柄の基部は鞘状となる。カラテア属とはほとんど外観上の区別がつかないほどよく似ている。多くは観葉植物として栽培されるが、根から澱粉を採る種もある。

 「モンヨウショウ(紋様蕉):Maranta leuconeura var.kerchoviana」は、ブラジル(アメリカ熱帯雨林気候区)原産の非耐寒性常緑多年草で、葉は長さ10cm、幅6cmぐらいで、茎はほとんど立ち上がらない根出葉で、楕円状。匍匐性で高さ20cmぐらいの小型種。白緑色地に暗緑色の斑点模様が刷毛目状に斜めに入り、夜になると葉が直立する特徴がある。地中に大豆大の塊根を多数つける。花は白色の小花。
英名はrabit'sfoot。

 なお、下記のWebサイトには、白い花が咲いた画像が掲載されています。

 http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/monyoushou.html

岩手県立花きセンターの花々 その59:カラテア・ゼブリナ

2006年01月03日 | Weblog

岩手県立花きセンターの「花の館」温室の「亜熱帯・沖縄の植物たち」の部屋に、「カラテア・ゼブリナ”フミリオ”Calathea zebrina Lindl.cv.humilior クズウコン科カラテア属 葉はビロード状 母種より黄緑色の条斑が幅広い 分布:ブラジル」と書かれた植物がありました。「カラテア・ゼブリナ」の園芸品種のようです。



カラテア・ゼブリナクズウコン科 カラテア属 Calathea zebrina
クズウコン科(Marantaceae)カラテア属は、熱帯アメリカに約100種あるといわれている小型の多年草。葉は根出葉で美しい色彩模様が入る種が多く、本属とマランタ属の区別は花の構造上の点だけで、外観では区別がつきにくいという。日陰、高温多湿を好み、繁殖は根分けで行なわれる。

 「カラテナ・ゼブリナ」は、ブラジル(アメリカ熱帯雨林気候区)原生の非耐寒性常緑多年草で、葉が最も大きくなる種類で、鉢植えでも1mぐらいになるという。茎葉は柔らかく、葉は幅が10~20cm、長さ30~60cmぐらいになり、葉の表面にビロード状の暗緑色地に淡黄緑色の羽状の斑が入り光沢がある。その模様がシマウマのようなので「ゼブラプラント」の名がついている。花はスミレ色で頭状に集まって咲く。英名:Zebra plant
園芸品種では、葉の色が濃く、丈もさらに大きくなる「ビノティcv."Binotii"」が代表的。

下記のWebサイトには、cv.Humiliorという園芸品種の素晴らしい花の画像が掲載されています。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/c-zebrina.html