peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

蕪栗沼の渡り鳥観察会 その6:蕪栗沼マガン越冬地

2006年02月10日 | Weblog






蕪栗沼のマガン越冬地である蕪栗沼遊水地にマイクロバスで移動。南方町(みなみかたちょう)に属する「H地点」の駐車場に到着。蕪栗沼はほとんどが氷結していて雪もかなり積っていました。200mほど離れたところの氷が張っていないところにハクチョウやマガンなどが見えました。
 手持ちの17倍の双眼鏡で見るとだいたいわかりましたが、光学3倍ズームの我がデジカメではゴマ粒ほどにも写りませんでした。

 フィールドスコープを覗かせてもらって、マガンやヒシクイ、カリガネ、オオハクチョウ、ホシハジロ、マガモ、オナガガモ、チュウヒ、トビ、ノスリなどを確認しました。

なお、マガン(真雁)については、下記のWebサイトに詳しく記載されていますのでアクセスしてみてください。マガンの画像もいろいろ見ることができると思います。

 http://www.asahi-net.or.jp/~sr7j-tjm/kabukuri/magan/magan4.html
[マガンについての基礎知識:翼を広げると150cmもある/沼を中心に半径20kmに広がる/成鳥になるまで数年かかる/ときに数万羽もの群をつくる/空中で編隊「雁行」をつくる/地響きのような音とともに飛び立つ/田んぼの雑草を食べて生きている/ねぐらとなる沼はほとんど残されていない/マガンをねらう天敵たち]

 http://www.asahi-net.or.jp/~sr7j-tjm/kabukuri/magan/
[こども版かぶくり沼ホームページ・宮城のマガン:宮城のマガン情報/マガンってどんな鳥?/(1)4000kmもの渡りをする/(2)家族の絆が強い鳥/(3)宮城県のシンボル/(4)ガンにちなんだ面白い言葉/(5)いなくなった仙台のマガン/(6)マガンの食害]

http://www.asahi-net.or.jp/~sr7j-tjm/kabukuri/magan/magan3.html
[マガンの謎:どうして宮城県に集まってくるの?/鳴き声がつくるコミュニケーション/シベリアの大地での子育て/渡りのルートは完全には解明されていない/マガンはどうして増えているの?/昼間マガンはどこにいるの?]
 

蕪栗沼の渡り鳥観察会 その5:内沼のマガモ(真鴨)

2006年02月09日 | Weblog


宮城県栗原市の内沼には、ハクチョウやオナガガモに混じって「マガモ(真鴨)」と思われる野鳥もいました。図鑑に記載されている「成鳥雄・嘴(くちばし)は黄色、細くて白い頸輪から上は緑色光沢のある黒色。胸は焦茶色。背の下部は黒色だが、静止時に見える大部分(背の上部と肩羽)は灰白色。尾羽は白く、内側ほど褐色部分が多く、中央尾羽は黒くて巻羽。足は赤橙色。頭部は光の当たり方によって青紫色に見える。」という記述に合致しています。





成鳥・雌は「全体に褐色、頭頂と過眼線は黒褐色で、眉斑が淡く見える。嘴は橙色で、上嘴には黒色が多く入る。尾羽は白っぽく、中央尾羽に近づくにつれて褐色がかる。」の記述に合致すると思います。

 「マガモ(真鴨)」の雌雄の素晴らしい画像は、下記のWebサイトに掲載されています。

 http://f1.aaa.livedoor.jp/~fsuzuk/magamo02.htm
 [マガモ 亀岡 池尻(2004/01/31)]

 なお、野鳥は冬と夏では嘴や羽毛の色が変わる「エクリプス(換羽)」があるので、かなり変わって見えるようです。カップル募集中の時は綺麗な装いになり、子どもを育てる時は攻撃されないように地味な装いになるのではないかと言われています。

 野鳥の「エクリプス」については、下記のWebサイトに画像つきで掲載されています。
 http://www7.ocn.ne.jp/~fsuzuki/birdtema/ekuripusu/ekuripusu01.htm

マガモ(真鴨)カモ目/カモ科 Anas platyehynchos 英名:Mallard
時期:冬鳥または留鳥。環境:湖沼、池、河川など。沿岸、内湾や港、干潟にも入る。
行動:太平洋側に比べて、日本海側に多数渡来する。日中、採食する個体もあるが、休息していることが多い。夕方になると活動を始め、水田や水辺の浅瀬などに飛んで行き、落ち穂やイネ科植物の種子などを食べる。各地に繁殖記録があるが局地的。本州以南で繁殖するもので、三列風切に黒褐色の模様があるものは、アイガモとの交雑個体の可能性もある。

鳴声:「ゲェゲェゲェ・・・」と速いテンポで、次第に尻つぼみになる大きな声で鳴いたり、「ゲェゲェゲェ・・・」とゆっくり鳴く。この声はカルガモの声と似ていて区別は難しい。

特徴:成鳥雄の頸には白い頸輪がある。頭部は黒くて緑色の光沢があり、光の角度で青紫色にも見える。中央尾羽は外側に巻羽となっている。雌は全体に褐色で、頭部は黒っぽい。
(以上、山と渓谷社・発行、山渓ハンディ図鑑7「日本の野鳥」より転載)

春遠からじ!? 2月8日の雪景色

2006年02月08日 | Weblog
「立春」が過ぎ暦の上では春。しかし、毎日のように雪かきに追われるこの頃は、「冬来たりなば春遠からじ」という言葉を繰り返しながら自らを奮い立たせています。
 きょう(2/8)の一関地方は、朝起きてみたら10cmぐらいも雪が積っていました。くもりで午前10時の気温は1度未満。

 雪の下ではさまざまな花木の芽が厳しい冬のつらさに耐え、春に備えていることでしょう。







蕪栗沼の渡り鳥観察会 その3:内沼のオオバン(大鷭)

2006年02月07日 | Weblog



 内沼では、白鳥に餌をやっている人たちがいたので、白鳥と共にオナガガモも沢山寄って来ていました。これらの野鳥は人に慣れていて、捕まえることができそうなほど近寄ってきます。


 そうしたカモ類の中に、「オオバン(大鷭)」という体が真っ黒な鳥が混じっていました。水の中に沈んだ餌を採るために、盛んに頭から水中に飛び込んでいました。


「広い水面上を泳いでいることが多く、歩行する姿を見ることは少ない。警戒心は他のクイナ類と同様に強く、警戒時には草むらに姿を隠すのではなく、泳いで遠ざかる。水草の根や葉を好んで食べ、昆虫類も食べる。」とありましたが、歩行するオオバンを見ることができました。

オオバン(大鷭)ツル目 クイナ科 Fulica atra 英名:Common Coot
時期・環境・行動:東北地方北部以北では夏鳥で、それより南では留鳥または冬鳥。平地から低山の湖沼、池、河川、ハス田などにいる。体長約40cmぐらい。越冬中は数羽から数十羽、ときには数百羽の群れになって生活する。

特徴:雌雄同色。成鳥は全体に黒くて、上面には青灰色味がある。嘴(くちばし)は白くて、額に盛り上がるように額板がある(額板は白い)。虹彩は赤い。足は緑黄色。脛節は橙色になっているが、繁殖が終る頃には消える。足の指には特異な水かきがあり、弁足という。

 雛の頭頂は橙色で青い部分があり、顔の前面は赤い。頬から後頭にかけて黄色い産毛がある。幼鳥は、頭から上面は灰黒色で、顔から前脛、体下面は白く、背に光沢はない。嘴は肉色で黒味がある。「バン」という鳥もおり、その幼鳥は脇腹に白斑があるが、オオバンの幼鳥の方が上面は黒っぽい。

 若鳥は前脛から胸にも黒味が出てきて、白い額板も見えるが小さい。嘴はまだ黒っぽいが、白味がある。

 足は鉛色で黄色味がある。若鳥と成鳥冬羽の足の色は同じ。成鳥夏羽の足は緑黄色となり、成鳥の夏羽と冬羽の違いは足の色だけ。
 オオバンは助走して飛び立つ。上下面ともに黒いが、翼の前縁と次列風切の羽先は白い。

鳴声:ふだんはあまり鳴かない。繁殖期に「ケッ」「ケッケ」「キュッ」「ビッ」と甲高い大きな声で鳴く他、頭を前に突き出し嘴(くちばし)で「カチ カチ」と鈍い音を鳴らす。
(以上、山と渓谷社・発行、山渓ハンディ図鑑7「日本の野鳥」より転載)

蕪栗沼渡り鳥観察会(2月5日)その1:内沼の野鳥観察

2006年02月05日 | Weblog
きょう(2/5)は、北上川学習交流館「あいぽーと」主催の「蕪栗沼の渡り鳥観察会(河川の動植物観察会)」が行われたので参加しました。(9時15分バスで出発、参加者は子どもを含め22名)
 厳冬期でもあり天候が心配でしたが、予報通り、朝から良い天気に恵まれて楽しく観察して帰って来ました。一関に着いた午後3時ごろから雪がちらつきはじめましたので、たいへん幸運でした。

 この日、観察できた野鳥は、「マガン」「ヒシクイ」「マガモ」「オオバン」「オオハクチョウ」「オナガガモ」「カルガモ」「ホシハジロ」「チュウヒ」「トビ」「ノスリ」「カリガネ」などでした。

宮城県北部の田尻町にある「蕪栗沼」は、平成17年11月、周辺水田を含めて新たにラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)登録となりました。
かつて蕪栗沼のマガン飛来数は約2万羽といわれていましたが、現在は5万羽以上ものマガンが越冬地として利用するようになっているそうです。

 この観察会では、蕪栗沼に行く前に「内沼」に寄りましたので、先ずそこで撮った画像4枚を掲載します。「内沼」は、宮城県北部、ラムサール条約の登録湿地として全国的に有名な伊豆沼の近くにあります。