peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

「千厩秋の山野草展」のホウオウシャジン(鳳凰沙参)

2010年10月26日 | 植物図鑑

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2010年10月17日(日)、千厩野草会(会長・金野昌敏)主催の「千厩秋の山野草展」千厩ショッピングモール・エスピア(一関市千厩町千厩字東小田)で開催中でしたので、見に行ってきました。会員が丹精込めて育てた山野草が100鉢以上展示されていましたが、それらの中に「シャジン」とだけ書かれた植物が、6~7鉢ほどありましたが、白花のものは1鉢だけだったような気がします。これらのシャジンは、イワシャジンによく似ていますが、イワシャジンの高山型の変種ホウオウシャジン(鳳凰沙参)だと思います。

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ホウオシャジン(鳳凰沙参) キキョウ科 ツリガネニンジン属 Adenophosa takedae var.howozana

南アルプス鳳凰三山の岸壁に垂れ下がって生える多年草。イワシャジンの高山型で、丈は低く5~17㎝。葉は細長く、少し厚い。鐘形で紫色または白色の花を総状花序につける。萼片は糸状で上方に反り返る。和名は鳳凰沙参(ほうおうしゃじん)。鳳凰は産地名、沙参はツリガネニンジンの漢名。属名はaden(腺)とphoreo(有する)の2語からなり、花柱の基部を取り巻く蜜腺に由来する。花期:8~9月。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の野草」より]

イワシャジン(岩沙参) キキョウ科 ツリガネニンジン属 Adenophora takedae

本州の東北地方から関東地方の山地の湿り気のある岩場や崖などに生える多年草。茎は細く長さ20~70㎝で垂れ下がる。葉は互生し、披針形または広線形で縁には鈍い鋸歯がある。秋(9~10月)、細い花柄の先に8~10個ほどの花が総状花序につき、長い花柄がある。花冠は鐘形で普通紫色だが、清楚な白花種も広く流通している。花柱は花冠から出ない。萼片は5個、線形で縁には腺に終わる鋸歯がまばらにある。大株では100輪近くの花をつけることもある。山草として扱われる。花期:9~10月。分布:本州(東北地方、長野、山梨、神奈川、静岡、愛知県)。

近縁種ホウオウシャジンvar.howozana、ミヤマシャジンA.nikoensis var.stenophylla、ツリガネニンジンA.triphylla var.japonica、ソバナA.remotifloraなどがある。

栽培:春・秋は風通しのよい日当たり、梅雨頃から雨の当たらない涼しい半日陰で管理し、冬は軒下などで凍結から保護する。肥料は春・秋に置き肥を与えるほか、液肥も併用して肥培する。植え替えは毎年か隔年の発芽前に行い、エゾ砂・硬質鹿沼土・軽石の混合土などで深鉢に、細い根を切って水はけ良く植え付ける。増殖は株分け、挿し芽、実生による。株分けでは切り口に癒合剤を塗って腐敗を防ぐ。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の野草」&栃の葉書房発行「山草図鑑」より]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/eff084ab53aa52e89bd13b15239e7eaa[peaの植物図鑑:ホウオウシャジン(鳳凰沙参)]


「千厩秋の山野草展」のマユハケオモト(眉刷毛万年青)/ハエマンサス

2010年10月26日 | 植物図鑑

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2010年10月17日(日)、千厩野草会(会長・金野昌敏)主催の「千厩秋の山野草展」が、千厩ショッピングモール・エスピア(一関市千厩町千厩字東小田)で開催中でしたので、見に行ってきました。会員が丹精込めて育てた山野草が100鉢以上展示されていましたが、それらの中に「アカバナマユハケオモト」と書かれた植物が1鉢だけありました。

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ヒガンバナ科 ハエマンサス(ハエマンツス)属 haemanthus :熱帯アフリカから南アフリカに約60種ほど分布する層状鱗茎の多年草(球根植物)で、根は多肉質。乾期あるいは高湿期に休眠性があり、多くの種は半耐寒性。葉には2形態があり、厚くて中央脈のない葉をつける種類と、薄くて中央脈の目立つ葉をつける種類がある。花茎は太く、葉の出るのと同時または出る前に球根から現れ、先端に苞に包まれた多くの花がつく。雄しべが長く伸びて目立つ。果実は液果をつける。

マユハケオモト(眉刷毛万年青) ハエマンサス(ハエマンツス)属 H.albiflos

アルビフロスは和名をマユハケオモトといい、球根は径7~8㎝。長楕円形で、長さ20㎝くらいの葉がつく。秋から冬に(10~11月)に高さ20㎝ほどの花茎の頂部(散形花序)に、径3~7㎝の花を多数つける。4~13からさらに多くの仏炎苞がある。は苞、花被、雄しべ、雌しべにより白、ピンク、赤色となる。果実は液果。和名は糸状の雄しべが眉刷毛(まゆはけ)(のように見えることによる。

仲間のムルティフロルスH.multiflorusの球根は径7㎝くらいで、それに高さ60㎝くらいの茎(偽茎)がつく。葉は長さ30㎝の長楕円形で、数枚がつく。花は糸状の緋色で、球形に咲かせる。夏咲き種。

カテリナエH.katherinaeは中央脈のある長さ20㎝の長楕円形の葉をつけ、高さ60㎝の花茎に朱赤色の花をつける。品種に’キング・アルバート’cv.King albertがある。管理:半耐寒性の植物で、半日陰で栽培する。ムルティフロルスは温室で栽培するほうがよい。休眠中は灌水は不要。分球あるいは種子で殖やす。

白花のマユハケオモトH.albiflosやマグニフィクスH.magnificusとカテリナエH.katherinaeとの雑種から育成された’ケーニッヒ・アルベルト’cv.Konig Albertなどが栽培されている。

栽培管理:肥沃、排水のよい土を用いて、春から秋は日の当たる戸外に置く。夏は半日陰の涼しい場所に移し、乾燥気味に育てる。冬は室内で5℃以上に保つ。休眠中は灌水しない。繁殖は分球か種子。花期:種により6~10月。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・観葉植物」&同「山渓カラー名鑑・園芸植物」&西東社発行「知りたい花の名前がわかる 花の事典(金田初代・文、金田洋一郎・写真)より]


「千厩秋の山野草展」のキフツワブキ(黄斑石蕗)

2010年10月25日 | 植物図鑑

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2010年10月17日(日)、千厩野草会(会長・金野昌敏)主催の「千厩秋の山野草展」が、千厩ショッピングモール・エスピア(一関市千厩町千厩字東小田)で開催中だったので、見に行ってきました。会員が丹精込めて育てた山野草が100鉢以上展示されていましたが、それらの中に花を咲かせた黄斑ツワブキ(石蕗)がありました。このツワブキは、花がない時でもきれいなので観葉植物だと思います。

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ツワブキ(石蕗) キク科 ツワブキ属 Farfugium japonicum

葉につや(艶)があるフキ(蕗)という意味の艶蕗がなまって、ツワブキになったのではないかといわれる。若い葉柄はフキと同じように、キャラブキなどにして食べる。初冬の花のない季節に黄色の大きな花をつけ、葉も美しいことから、庭などによく植えられ、葉に斑が入ったものなど、園芸品種も多い。また食用として畑に栽培されることもある。

海岸の岩の上などに生える多年草。葉は直径10~30㎝の少し横長の円形で、厚くて光沢があり、長さ10~40㎝の長い柄がある。若葉は握り拳のように丸まり、灰褐色の軟毛をかぶっている。花期は10~12月。根生葉の間から高さ30~75㎝の太い花茎を伸ばし、黄色の頭花を多数つける。頭花は直径4~6㎝で、舌状花と筒状花でできている。分布:本州(太平洋側では福島県以西、日本海側では石川県以西)~沖縄。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/15c46b43cd0125e8d8f6f234dac92217/a[peaの植物図鑑:一関市街地のツワブキ(石蕗)]


一関市東山町のマメガキ(豆柿)

2010年10月25日 | 植物図鑑

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2010年10月7日(木)、JR大船渡線と並行して走っている県道19号(一関大東)線沿い(一関市東山町長坂字東本町地内)に植えられているマメガキ(豆柿)の木が、小さな実を沢山つけていました。今はパイパス道路が走っていますが、その前は屋敷内だったと思われます。昔は、どこの農家でも、柿渋を採るために屋敷内に1~2本植えていたものなので、そうしたものかもしれません。

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マメガキ(豆柿) カキノキ科 カキノキ(ディオスピロス)属 Diospyros lotus

別名:シナノガキ(信濃柿)、ブドウガキ(葡萄柿)。中国原産の落葉高木。古くに中国から渡来し、柿渋を採るために広く栽培されてきた。高さ約12mになる。樹皮は暗灰色。葉は長さ6~14㎝の楕円形または長楕円形で両端はやや尖る。表面の主脈と裏面に開出毛が残る。

6月頃、葉腋に黄白色の花をつける。花冠は吊り鐘形。萼は4裂し、縁に毛がある。雌雄別株。雄花は1~3個が集まってつき、雌花は単生する。果実は直径約1.5㎝の球形で黄色から黒紫色に熟す。霜が降りる頃になると甘味が出て食べられるがかなり渋い。用途:庭木。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%A5%DE%A5%E1%A5%AC%A5%AD [peaの植物図鑑:マメガキ(豆柿)]


秋の風物詩・一関市街地のカキ(柿)

2010年10月25日 | 植物図鑑

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2010年10月19日(火)、コープ一関コルザ(一関市石畑)周辺を散策していたとき、道路脇に植えられているカキノキ(柿の木)が、黄橙色に色づいた実を沢山つけていました。ほとんどの家で、観賞用に実をならしたままにしておくので、「秋の風物詩」です。

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カキ(柿) カキノキ科 カキノキ(ディオスピロス)属 Diospyros kaki

日本で栽培されているカキ(柿)は、経済栽培はもちろん、家庭果樹としても重要な種類である。古くから日本全国で多くの品種が栽培されているが、これらの品種は日本に野生するヤマガキvar.sylvestrisから育成されたもの。大別して甘柿と渋柿とに分かれ、甘柿は福島県以北では寒さのため渋が抜けず栽培されない。

品種で主要なものは甘柿の’次郎’cv.Jirou、’富有’cv.Fuyu、’西村早生’cv.Nishimura-wase、渋柿では’平核無(ひらたねなし)’cv.Hiratanenashi、’大蜂屋’cv.Oohachiyaなど。

観賞用にシダレガキ(枝垂れ柿)、庭木、盆栽用にマメガキ(豆柿)D.lotusなどがある。

栽培:一般に肥えた水はけのよい、日当たりのよい場所で栽培すると収穫が高い。果実は、新梢の先端とそのすぐ下の2~3芽が夏以後に花芽となり、翌年に開花、結実する。病虫害は多いが、特に6月頃のヘタムシによる落果とイラガの幼虫による葉の食害で、薬剤散布が必要。冬の剪定も重要で、弱枝、今年結実した枝、徒長枝などを切り取り、樹冠に日を入れないと隔年結果になる。繁殖は実生、接木。果期:秋。花期は5月頃。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]