peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

「世界の椿館・碁石」のハナキリン(花麒麟)  2015年1月16日(金)

2015年01月31日 | 植物図鑑

 世界の椿館・碁石」(岩手県大船渡市末崎町字大浜280番地1)には、世界13カ国550種の椿と四季折々の花卉(かき)が植栽展示されていますが、出入口を入り、エントランスホールに入ると販売用の花卉(かき)類が沢山展示されていました。その中に置かれた‵ハナキリン’という名札がついた草花が赤色や桃色などの花を咲かせていました。 この植物には「七福神」という名札も付いていました。

http://www.miyazaki-engei.jp/publics/index/21/ [ハナキリン「七福神」:有限会社 宮崎園芸]

 ハナキリン(花麒麟) トウダイグサ科 ユーフォルビア(トウダイグサ)属 Euphorbia milii var.splendens

マダガスカル原産の低木。茎が多肉で棘が密生しサボテン(特に木の葉サボテン属のモクキリン)に似ており、花(花序を含む苞)が美しいので観賞用に栽培される。変種が多く、普通栽培されるのは変種にE.milii var.splendensで、さらに栽培品種が多数ある。茎は直立するが、高くなると半つる状になり、這ったり他の物に寄り掛かったりする。葉は長さ3㎝ほどの楕円形で若い茎の先端付近に多数付き、生長すると棘に変わる。棘で他の物にからまる。花は茎の先端に径1~2㎝ほどの杯状花序(トウダイグサ属特有の形)となり、1対の花弁状の苞があって、これが赤、橙、黄、白などに着色し目立つ。切ると乳液が出るが有毒。

中東には古くから移入されていたとの説もあり、イエス・キリストが冠せられた「茨の冠」がこの植物だったとの伝説があることから、「茨の冠」(英語:Crown-of-thorns)、「キリストの植物」(Christ Plant)などの名もある。[下記Webサイトより]

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%8A%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%83%B3 [ハナキリン:Wikipedia]

http://www.yasashi.info/ha_00012.htm [ハナキリンとは:ヤサシイエンゲイ]

 http://sodatekata.net/flowers/page/184.html [ハナキリンの育て方]

 http://happamisaki.jp-o.net/flower/h/hanakirin.htm [ハナキリン:花と観葉植物(葉っぱの岬)]

 http://www.hana300.com/hanari.html [花麒麟(ハナキリン):季節の花300]

 


「世界の椿館・碁石」の椿 ’楼蘭(ろうらん)’&’楼蘭花(ろうらんか)’  2015年1月16日(金)

2015年01月31日 | ツバキ(椿)

 世界の椿館・碁石」(岩手県大船渡市末崎町字大浜280番地1)には、世界13カ国550種の椿と四季折々の花卉(かき)が植栽展示されていますが、出入口を入り、エントランスホールを通り、大温室に入ると「交流広場」という所に販売用の椿が沢山展示されていました。その中に楼蘭花(ろうらんか)という椿と‵楼蘭(ろうらん)’という名の椿がありました。

’楼蘭(ろうらん)’は桃色地に底白ぼかし、一重、椀咲き、中輪の花を沢山咲かせていました。 この椿は、アメリカ産椿のベレニス・ボディの自然実生から生まれた品種だそうです。

(下4つ)また、すぐ隣の椿も’楼蘭花(ろうらんか)’という名札を付けていましたが、こちらの花は桃色、唐子咲き、極小輪でした。’御国の誉(みくにのほまれ)’の自然実生から生まれた品種だそうです。

ツバキ(椿)’楼蘭(ろうらん)’ ツバキ科 ツバキ属 Camellia japonica cv.Rouran

 

[産地]石川 [花]桃色地に底白、一重、椀咲き、筒しべ、中輪 [花期]10~3月 [葉]長楕円、中型、やや反曲 [樹]立性、強い [来歴]ベレニス・バディの自然実生、山口湛夫が1997年に作出・発表。 [誠文堂新光社発行、日本ツバキ協会・編「最新日本ツバキ図鑑」より]

http://www.nagominoniwa.net/blog3/2014/03/post_1042.html#h140327-1 [Weblog「和みの庭」2011~2015:ツバキ「楼蘭」]

 http://www.nagominoniwa.net/blog/2009/02/post_1420.html [Movable Typeで作った「和みの庭」のブログ:椿寿庵のツバキ楼蘭]

ツバキ(椿)’楼蘭花’ ツバキ科 ツバキ属 Camellia japonica cv.Rouranka

[花]桃色、唐子咲き、極小輪 [来歴]「御国の誉(みくにのほまれ)」の自然実生から生まれた品種。「氷室椿庭園」の作出。[下記Webサイトより]

 http://www.nagominoniwa.net/blog3/2011/04/post_81.html#c110413-11 [Weblog「和みの庭」2011~2015:楼蘭花ほか]

 https://www.facebook.com/540771562643663/photos/a.541852609202225.1073741829.540771562643663/749434605110690/?type=1&theater [タイムラインの写真:一般社団法人 日本ツバキ協会(フアンページ):Facebook]

 


「世界の椿館・碁石」のゾナル・ゼラニウム  2015年1月16日(金)

2015年01月31日 | 植物図鑑

世界の椿館・碁石」(岩手県大船渡市末崎町字大浜280番地1)には、世界13カ国550種の椿と四季折々の花卉(かき)が植栽展示されていますが、出入口を入り、エントランスホールに入ると販売用の花卉(かき)類が沢山展示されていました。その中に置かれた‵ゾナル・ゼラニウム’という名札がついた草花が濃桃紫色や桃色、白、朱橙色などの花を咲かせていました。 この植物には「クオリティーシリーズ」という名札も付いていました。

 ゾナル・ゼラニウム 'クオリティーシリーズ'  フウロソウ科 ペラルゴニウム(テンジクアオイ)属 Pelargonium spp.

「ペラルゴニウム」と総称される属で、南アフリカ原産の半低木、宿根草、一年草。形態の変化が大きい。約230種が知られ園芸的に多数の種が栽培されている。多く栽培されている種はクリスプムP.crispum、グランディフロールム P.grandiflorum、ホルトルムP.×hortorum、ペルタツムP.peltatumなどがある。現在栽培されている品種は、これらの交配品種が多く3000品種はある。

大きく4グループに分けられている。(1)ゼラニウム・ゾナル系(ホルトルム)…一般にゼラニウムと呼ばれ、最も種類が多いといわれる。開花期は長く花色も豊富。(2)夏咲きベラルゴニウム・リーガル系(グランディフロールム)…一般にペラルゴニウムと呼ばれ、夏に開花する系統。(3)ツタ葉系(ペルタツム)…アイビーゼラニウムとも呼ばれ、葉形がツタに似るやや蔓性の系統。(4)香料ゼラニウム(クリスプム)やフラグランスP.flagrans(Fragrans group)など…葉に強い香りをもつ種で、ハーブとして利用される。

栽培:ほとんどの種や品種は夏の高温多湿に弱く、腐りやすい欠点がある。また、耐寒性がないので寒地では温室内での栽培が必要。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]

http://www.nflowerland.com/?pid=85203514 [ゾナル・ゼラニウム:新津フラワーランド ネットストア(花の通信販売)]

 http://handy-power.jp/gardening/geranium/zonal/geranium_zonalsaibai.html [ゾナル系ゼラニウムの育て方]

http://www.tacoflower.jp/flower/p-zonale03/ [高松商事株式会社:ゼラニウム(クオリティ)]

 

 

 


旅芸人繁太夫の「筆満可勢」にみる奥州~芦東山記念館館長講座 2015年1月21日(水)

2015年01月31日 | 講演会

芦東山(あしとうざん)記念館(岩手県一関市大東町渋民字伊勢堂71-17)主催の館長講座第5回目が、「旅芸人繁太夫の『筆満可勢(ふでまかせ)』にみる奥州」と題して2015年(平成27年)1月21日(水)13:00~14:30時 同記念館で行われました。講師は岩手大学名誉教授で同館館長の細井計(ほそい・かずゆ)氏

 『筆満可勢(ふでまかせ)』というのは、江戸深川仲町、富本節の繁太夫(しげだゆう)という男の文政11年(1828)6月12日~天保2年(1831)2月30日までの奥羽越後紀行日記で、江戸時代の庶民の生活を記録したものとして貴重なものだそうです。

講師の細井館長は、三一書房発行(1969年)『日本庶民生活史料集成』第三巻から抜粋した原文をもとにしたA4紙6ページのプリントを配布して、旅芸人・富本節の繁太夫が1828(文政11)年6月12日(陰暦)に江戸を出立するところから、1829(文政12)年9月4日までの日記の内容など、当時の盛岡藩の様子を主に紹介されました。

”(陰暦)9月9日 南部の国、大根はことの外風味克(よく)、網す杯(など)決してなし。大根せん六本をヒキナといふ。出行ことをデワハルといふ。玉茎(陰嚢)をシンズッコと云。陰門をベベ、ヘッペともいふ。行すぎ者のきいた風杯(など)いふ事をキイタブリと云。小児をワラシ。惣してシの字はスと違ふ。イエの仮名相違・…仙台にては金壱分の事を一ト切れといふ。其義理にて、金弐朱を半切れといふ。…両国(仙台・盛岡)とも女芸者の事を女太夫不濁、といふ。始て聞し時は、乞食小屋より出る女太夫と思ひし也。何事も物の出来することをデルと言う。向ふより何か出てくるといふをデキルと言。此唱へ江戸杯(など)とは行違ひ也。南部国風にて何事を申にも詞の跡へナス、ナモといふ事を付る。譬へは、江戸杯(など)にて是はとふもむずかしひなともいふ事を、是はどふもナモむつかしい杯(など)言。上方杯(など)にて、是はナ夫はナ杯(など)いふくせ有り。是はナス、夫はナス杯(など)言。此二つ口くせにてうるさし。”

因みに江戸時代の通貨制度は (小判1枚)一両=四分=十六朱(四進貨幣)、 一貫匁=千匁、(ゼニ)一貫匁=千文、十文=銭一疋。これに対する相場は時代によって大きく変動し、繁太夫が旅をした文政年間から天保の初期にかけては、金一両に対して銭六千五百文から七千文というのが相場だったようです。上の文章の仙台における相場は、金壱分=一切れ(=4朱)、2朱=半切れだったそうです。 

  この『筆満可勢』については、同じ三一書房刊『日本庶民史料集成』第二巻及び第三巻所収の『筆満可勢』をテキストにした織田 久著「江戸の極楽とんぼ~『筆満可勢』ある旅芸人の記録」(無明舎発行)という本がありますので、興味がある人は読んでみてください。


「世界の椿館・碁石」のアメリカ産椿 ’トモロウズ・トロピック・ドーン’ 2015年1月16日(金)

2015年01月30日 | ツバキ(椿)

 

「世界の椿館・碁石」(岩手県大船渡市末崎町字大浜280番地1)には、世界13カ国550種の椿と四季折々の花卉(かき)が植栽展示されていますが、出入口を入り、エントランスホールを通り、大温室に入ると沢山の椿が植栽展示されていました。その中に植栽されている‵トモロウズ・トロピック・ドーン’という名のアメリカ産椿が白色、牡丹咲き、大輪の花を咲かせていました。

アメリカ産椿 ’トモロウズ・トロピック・ドーン’ ツバキ科 ツバキ属 Camellia japonica cv.Tomorrow's Tropic Dawn

[産地]アメリカ [花]白、時に赤縦筋またはダッシュが入る。時が経つにつれて淡桃色、牡丹咲き、大~極大輪 ジャポニカ系。(US 1967) [コーベ・カメリア・ソサエティ発行「現在日本で咲く洋種椿品種 第3版(2007)」より]