浅田次郎の鉄道員、ポッポヤを読みました。
人と高倉健さん主演の映画ポッポヤを見たかったと、話していたところ「ユキウサギの絵花本写真」で本の紹介があったので早速近くの角筈図書館へ。
主人公の乙松が妻の死にも我が子の死に目にも会わず、自分のポッポヤとしての職務を優先させた、古い親父として描がかれている。今流で言えば、バブル崩壊前の企業戦士にあたります。無骨と言えば、しかも高倉健が演じれば魅力的なカッコイイ、優しさを内に秘めた男だが、、、。
いくら高倉健がカッコよくても、私には感情をもっとストレートに出せる人になりたい。
この本の中には短編集が集められていて、「ひろの東本西走!?」に「うらぼんえ」が一番いいと書いてあった。
縁故のつながりの強い地域の風習と人間模様、人のあり方を説く爺、主人公ちえ子の目で、思い内容を軽妙に展開していた。、、なかなか味のある爺だった。
「角筈」は柏木、淀橋と懐かしい新宿の地名を題材にして、時代背景も私にはうっすら解る頃のお話しでした。今でも企業内で良くあることです。読んだ短編小説3作は、いずれも大事な場面で亡霊が登場します。面白い使い方だ。
私の優秀な友人は吸収合併された会社に、合併後10年以上勤めたが、最近退職しました。彼が最初から吸収合併した会社(某大手流通)に入ってれば、そうとう活躍されたのにと思いましたが、やめた今でも、彼は会社でのことを黙して言わない。プライドがあるからだろう。
それに反して、私は最初からフリーのような職だったので、すごく良いときも無ければ、どん底もまだ味わっていない、ヘイヘイ凡々な人生か。