レンズの前につけるフィルターの一種です。ニコンの旧型になりますが、Ai-s50mmレンズは52mm径の凸レンズを付けてアップ撮影ができます。
キャノンではプロクサーレンズと呼んでいますが、ニコンではクローズアップレンズと呼んでいます
ニコンの標準レンズ50mm用のNo1、No2、長玉105mm用のNo4Tがありました。
No1とNo2は標準レンズやワイドレンズに使えて、No4Tは85mm、105mm、135mm用のクローズアップでした。
マクロレンズの方がシャープで使いやすいのはあたりまえですが、明るいレンズをそのまま使いたいときや、単体ワイドレンズを開放の明るさのまま使えるので、簡易クローズアップとして使いやすかった。
Nikon製なのでビックリするくらいシャープです。マクロほど自由度はありませんが、一般的な目的では十分だと思います。小さいし安いし!
マクロレンズを別に持っていくことを考えたら、携行性の良さは当たりまえでしょう。
No1
このプロクサーを50mmF1,4に付けるのと7枚構成のレンズが、絞りをはさんで左右対称になります。元々のレンズ構成が前群が3枚、後群が4枚ですが、クローズアップをつけることで、前4枚、後4枚の完全対象になります。
クローズアップで等倍近くなると左右のレンズ構成が対称になっているのは、それだけでアドバンテージになります。ひずみやゆがみ収差などに良いことだらけ。
No1の倍率は知りませんが、使った感じではノーマルの倍ぐらい拡大します。
No2は付けるレンズの3倍ぐらいの拡大率。
これくらいが使いやすいし、ビックリするくらいのシャープさでした。
No4Tは取り付けるレンズは105mmを想定していると思います。105mmF2,5は長玉ですがゾナータイプではなく変形ガウスタイプで、クローズアップに強いレンズ構成です。
「通販生活の表紙」を斜めから撮りました。
50mm標準のまま。
No1を付けて撮影。
No2を付けて撮影。
No4Tを付けて撮影。
No2とNo4Tは同じぐらいの拡大率ですが、No4Tはずっと重たいので2枚構成かもしれない(確約できない)。それと長玉用なのでレンズの曲率が平らです。
プロクサーレンズを2枚重ねると、よりクローズアップができます。ズームレンズの18mm~55mmにも使用可能でかなり接写が可能になります。
ほぼ等倍になっています。シャープさも十分でしょう。マクロレンズを使わなくても簡易クローズアップができる優れものです。
24mmF2に付けてみました。まず何も付けない状態の実写です。最短距離が30cmと元々近寄れるレンズです。カメラボディーはNikon5300なので24mmはやや広角ぐらい。
No2を付けました。おそらく設計は50mmレンズを考えて作られていますが、短焦点単体レンズで使えるかどうかですね。
50mmレンズに付けるより拡大率は下がりますが、それでも倍くらいにはなっています。絞りはF2開放なのでピントは浅いけどかなりシャープな画像です。
24mmF2も35mmF2も、135mmF2も300mmF2,8も仕事では開放で使うことがあった。みないいレンズでしたよ~~~。
部分を拡大します。
細い毛にピンとがきていて、デジタルカメラでしたら感度を上げれば手ぶれなども解消します。
実に良いクローズアップレンズです。
2011年07月 50mm標準レンズをテスト
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20110710http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20110710