ショパン《練習曲op.10-12“革命”》
ピアノ独奏曲の中の超有名曲のひとつと言って
間違いはないでしょう。
子供の頃から私の憧れた曲でもあり、
情熱的で身を焦がれんばかりのこの音楽を、
それはそれは長い年月弾いてきました。
そして、
しばらく以前から、この《革命》とショパン自身の書き残した
「シュトゥットガルトにおける手記」が、
文章の内容的にも、音楽的にも、重な . . . 本文を読む
ショパン《幻想ポロネーズop.61》を弾いていて思いました。
以前にも書いたことがあります、この後期のショパンの作品に
ベートーヴェンの後期の作品群とそのアイディアが垣間見れることは、
以前から考えていたことでした。それが、さらに一歩、
具体的に目の前に迫ったような感があるのでした。
ショパン、晩年の作《幻想ポロネーズ》に
ベートーヴェン、最後のピアノソナタ《32番op.111》II楽章“A . . . 本文を読む
ショパンの音楽について、
その当時、彼が名を成し始めたばかりのころ、彼の音楽が
「斬新な、これまでにない和声法に基づき、
賛否両論が展開された」そうです。
ところが、この「斬新で、これまでにない和声法」??
自分にとって、これがいまいち納得できなかった・・・のです。
なぜなら、
ショパンの音楽、彼が幼少のころから触れてきたという
J.S.バッハ、モーツァルトなどの実に自然な
「S-D- . . . 本文を読む
楽譜とにらめっこをしていて、演奏不可能な指示に出会う・・・
そういうことがありませんか?
例えば、
ピアノという楽器の特性上、一度出してしまった音を
再び音量を増してクレッシェンドさせることは不可能です。
ところが、
ピアノの作品において、例えば、長い音符上に
クレッシェンドの指示があることが、あるんです。
しかも、れっきとしたピアノストでもある作曲家の作品において。
ぶっちゃけて言ってしま . . . 本文を読む
またもや引き続き、作曲家同士の比較、影響関係を見てみようかと思います。
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ショパンの《ノクターン(夜想曲)》、
彼独特のこの世のものとは思えないような美しい音楽で、
18曲(遺作を含めるともう少々)ある立派なジャンルと成ります。
このジャンルにおけるショパンの後期の作として、最後の2曲
《ノクターンop.62-1 H-Dur》と《ノクターンop.62-2 E-Dur》が
挙げられ . . . 本文を読む
最近はあんなこんなで、
リストの《ソナタh-moll》の思わぬ影響から
ショパンの《幻想ポロネーズ》の方にも目が向くこととなり、
すっかりこちらの曲にも熱が入ってしまったのですが、
今日の発見、
いや以前から、この後期ショパンの音楽に
「ベートーヴェンの影響」を色濃く見ることができるなぁと
考えてはいたのですが、
やはり、その考えは間違ってはいなかったかと
今日は確信するにいたったのでした。
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