音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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◆シューマン別れのとき ― 《暁の歌op.133》

2007年12月13日 | シューマンRobert Schumann
偶然、ラジオを流していたら久々に耳にしました、
R.Schumannシューマンの最後のピアノ曲
《Gesaenge der Fruehe暁の歌 op.133》


これは5曲からなる、ピアノのための曲集です。
あまり演奏される機会もなく、
決して有名な曲とは言えないでしょう。

機会があって自分は、
この曲は数年前に勉強したことがあります。

この曲は確か、非常に短い時間の中で
書かれたと伝わっているはずです。
3日くらいだったかな・・・?とにかく、
さっと書き上げてしまった曲集。



静かな朝・・・
まだ日は昇らず、辺りは暗く
次第に白ずむ空の向こうから
ついには日輪が顔を出す!!・・・
・・・でも、朝は静かなんだよ、と・・・


そんな第一曲目でしょうか。
眼前にはそんな光景が思い浮かぶようです。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


それにしてもこの曲集、
今あらためて思うこと・・・

やっぱり、
シューマンは、最期の時を知っていたんだなと、
この曲を書いて、まるで、別れを告げるような、
そんな曲のひとつなのではないかな。多分。


最終曲、
Ruhig(落ち着いて)、
8小節の始まりは旅立ちの前、
すると、羽が生えたように
ひらひらと浮かび上がる、飛ぶ、
そして歌う・・・・


着地した先は、きっと別の世界、明るく静かな着地


Verhallend nach und nach - - - - - - - - - - Fine



あぁ・・・いってしまった(こちらの世界から)
あぁ・・・着いた(あちらの世界では)



・・・そんな姿が想像されてならない
《暁の歌》、不思議な名曲だと思います。




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