スノッブなM氏は、ブレッソンの「たぶん悪魔が」の
代わりに、今度は「湖のランスロ」を借りて帰っていっ
た。
一通り見ないと気が済まないようである。
そんなM氏との蕎麦談義の後、それではこちらもと、
いつもの蕎麦屋「更級」に行くことにした。
主人に、連休中の様子を聞いてみると、やはり相当忙
しかったようである。
こちらが行ったのは、連休最後の日の夜であったが、
その日は流石に暇であったということだったが、それ
でも連休の名残を感じるような、そんなお客がいた。
つまり、見るからに観光客という。
主人は、連日三時起きだったということだ。
連休前に、頑張らないと(私が)、とは言ったが、ちょ
っと頑張りすぎではないか。
持病の神経痛が悪化しなければ良いが。
しかしこの場合、肉体的には疲れるが精神的には疲
れないので、あまり影響は無いかもしれない。
帰りに、残った蕎麦をお土産で貰って、こちらとし
ては連日の蕎麦三昧となった。
ご馳走様でした。
ただ、自転車で持って帰ったので、そばがちぎりてし
まいました。
お土産といえば、チーズを食べる時に買いに行くパン
屋で、同じようにこの前もらってきたばかりだった。
閉店近く、いつものように「バゲット」を買いに行く
と、最近は滅多に出てこない店主が珍しく顔を出した。
どうも、いつもの連休と違い、今年は暇でしょうがな
いということを言いたかったようだ。
今年は、蕎麦屋関係は普段どおりであるが、他は違う
ようなのだ。
このパン屋は、連休中であれば、別荘族の需要がかな
り見込まれるところ。
何故かというと、「バゲット」では一番高いレベルの
店だから。
ということは、今回は別荘族はあまり入り込んでいな
かったのかもしれない。
それとも、財布の紐がぐっと締まったのか。
今回だけの現象か、それとも、別荘の代替わりによる
行動様式の変化か、その辺はまだ判らないが、そんな
ことを適当に尤もらしく店主にしゃべって、たまたま
「バゲット」は一本しかなかったところ、そんなこと
まで言われたので、他の「パンドカンパーニュ」も買っ
てしまったというわけだ。
本当は、いらなかったのだが。
しかも、「バゲット」に比べるとかなり高い。
何故「パンドカンパーニュ」はそんなに高いのか。
で、帰りに、余った菓子パン系を数個貰ったのだった。