ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

失せ物3

2008年05月24日 | Weblog


「ヒメシロチョウ」の写真を撮るために、現場でうだ
うだやっていたら、あっという間に一時間ほど過ぎて
しまった。
昼も大分過ぎ、じゃあということで、近くの「フォルマッ
ジョ」へ行くことにした。
現場から車で五分もかからないという、実にいいロケー
ションだ。

店に入ると、先客が二組ほど。
そして、出て来た店の奥さんは、こちらの顔を見るだ
に「あの、この前忘れた...」と言う。
その瞬間全てを理解した。
散々なくなったと騒いでいたバッグは、結局ここに忘
れていたのだった。
誰かに「フォルマッジョ」に忘れたんじゃないの、と
言われた時、きっぱりと、あそこから持ってでたのは
覚えている、などと宣言したことが思い出される。
99パーセントないと思っていたのだが、1パーセン
トの可能性というものは、ちゃんと可能性としての意
味を持っていたのだ。
というより、自分の記憶のあやふさにもっと自覚的に
ならないと、ということか。

それにしても良かった。
前回来たのが、二ヶ月ほど前だから、二ヶ月ぶりの御
対面だ。
こんなことならもう少し前に来るんだった。
「ローリー.アンダーソン」のCD、そして「ピカビア」
の本。
これがどうにも惜しかったのだ。
それと本体の「プーマ」のバッグも。
ついでと言っては何だが、「デジカメ」もちゃんと戻っ
てきた。
が、これに関しては、すでにもっと性能のいいものを購
入済みなので、気持ちはすでにどうでも良くなっている。
しかし、一応動く。
メモリーカードを確認してみると64M。
こんなので嘗ては(と言ってもほんの二ヶ月ほど前ま
で)撮っていたのか。
遠い昔の出来事を思い出すかのように、視線は宙で停
止した。

すっかりご機嫌で、「コハダのカルパッチョ」と「マル
ゲリータ」(今日は生地の発酵具合が今ひとつだった)
を食す。
店内には、他の客はいなくなっていたが、その後一人
の男性客が入ってきた。
モーターサイクリストだね。
音から判断すると、「ヤマハ」だ(全く適当)。
その客は初めてらしかった。
誰々さんに紹介されて、などと話しかけている。
良くこういう光景を目にするが、この場合、話す方は
一体何を期待しているのだろうか。
特別待遇か。
そうでないならわざわざ言う必要はないと思うが。
言いたいのなら、返る時に言えばいいのだ。
その言いたい動機が今ひとつ理解できない。
そして、こういうことを言いたがる人間に限ってちょっ
と「しょぼい」という傾向があるのも事実だ。
今回もやはりそうだった。
自分の「食べ物ブログ」にでものっけるのだろうか。
写真は撮ってなったからそれはないか。

と、いろいろ収穫の多い一日であった。
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