ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

オケラ

2010年06月03日 | 生き物 自然


先週発見したヒメギフチョウが産卵した「ウスバサイシン」は、見事に盗掘されていた(禁止の表示はなくても国定公園内では採集は全て禁止)。蝶マニア(野草マニアも)というのは自然の環境を保つということには関心がなく、自分の欲望を優先する人種なので、発見されるとすぐこういう事になってしまうのだ。中心の50代から60代の親父どもが、たちが悪い。

大分暖かくなってきたので近所の田圃に行ってみると、田圃によってはミジンコがわんさか湧いている。多分低農薬の田圃であると思う。この周辺は田圃だらけだが、殆の田圃には、生き物の気配がない。この点が、昔とは大違いである。昔田圃は、生き物の揺籃であった。それも既に郷愁とともに遠い過去のものとなりつつある。そして、その数少ない低農薬と思われる田圃を観察していると、懐かしいものを発見した。「ケラ」オケラだ。昔はどこの田圃にも普通にいたが、今や見ることも珍しくなってしまった。久しぶりに見るその姿は、なかなか愛嬌があり、造形的にも魅力的だった。水漏れ防止のための波板を土手に立てていて(昔は普通に土の畦道だったのに)そこを超えられないようだったので、手で掬って土の部分に移動した。
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