ゲロゲロ少年Yより借りたDVD「アデュー.フィリピーヌ」を見る。ジャック.ロジェという監督の作品で、ヌーヴェルヴァーグの幻の傑作と言われていたとか言われていないとか。いずれにしろ、今までは殆知られていなかったのではないだろうか。個人的にも初である。で見てみると、これがなかなかいい。話の内容は、他愛もない男一人女二人の青春恋愛物語なのであるが、特筆すべきは、そのフィルムの躍動感。軽快な音楽とともにそのフィルムの運動は最後まで息切れしない。これだけ跳ねた感じの映画は、他では味わったことが無い。監督の個性が際立つというものである。一見無造作に撮られたような映像の連続なのだが、その実緻密に計算されていて(というより監督の感覚で撮られて編集されているのだと思うが)、独特な世界を作っている。確かに、「幻の」という形容詞がつくのに相応しいと思う。それにしても不思議なのは、どうして今まで世に出なかったのだろうかということである。
ゲロゲロ少年Yより借りたDVD「アデュー.フィリピーヌ」を見る。ジャック.ロジェという監督の作品で、ヌーヴェルヴァーグの幻の傑作と言われていたとか言われていないとか。いずれにしろ、今までは殆知られていなかったのではないだろうか。個人的にも初である。で見てみると、これがなかなかいい。話の内容は、他愛もない男一人女二人の青春恋愛物語なのであるが、特筆すべきは、そのフィルムの躍動感。軽快な音楽とともにそのフィルムの運動は最後まで息切れしない。これだけ跳ねた感じの映画は、他では味わったことが無い。監督の個性が際立つというものである。一見無造作に撮られたような映像の連続なのだが、その実緻密に計算されていて(というより監督の感覚で撮られて編集されているのだと思うが)、独特な世界を作っている。確かに、「幻の」という形容詞がつくのに相応しいと思う。それにしても不思議なのは、どうして今まで世に出なかったのだろうかということである。