ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

オリンパス TPP

2011年11月11日 | Weblog

 

オリンパスの損失隠しもここまでひどいとは思ってなかった。始まりは社長解任だったが、あの時は、単なる内紛かと思っていた。それがどうやら問題が表面化するのを恐れての措置だったようで、結局はそれも功を奏せず最悪の事態になった。それにしてもこれだけの企業が、未だにこんなことをするのかと呆れるばかりだが、一番堪らないのは、独自の技術を開発してきた技術者達だろう。と、持ってるデジカメが二台ともオリンパスのユーザーは同情してしまう。

そしてTPP。実際にどういう影響が出るのかはやってみないと分からないのだが、利益を得られそうな企業は賛成し、不利益になりそうな団体は反対すると言う、今まで何度も繰り返されてきた図式は変わらない。アメリカ主導であることを考えると、グローバルリズムの流れに沿ったものであることは間違いない。そうすると、今問題になりつつある格差とか、低賃金労働というのは更に拡大すると考えるのが自然だ。経済の活性化というのは、結局大企業が儲ければ良しの世界であることはすでに分かっている。そしてこの先予想されるのは、地方はますます疲弊し、放棄する田んぼは増え、残る所は効率性を高めた大規模区画整理の田んぼ(貧しい風景の)のみ、里山は荒れ、それらを維持してきた文化も衰退し、今以上に「世の中金がなきゃあしょうがないよ」の世界。一足お先のアメリカの現状を見て、本当に良い国なんて思ってるのだろうか、例えば竹中平蔵は。

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