ゲロメッティY登場。なにやら名古屋まで行って来たらしい。何しに、と思ったら、展覧会を観に行くのが目的だったと言う。愛知県美術館で開催されている「生誕100年 ジャクソン.ポロック展」を見に行ってきたらしいのだ。そんなのが行われているとはついぞ知らなかったが、例によって、「どうですかジャクソン.ポロックは」と聞いてくる。そこで「どうですかって言われても、独自の表現スタイルを確立した現代美術では欠かせないアーティストでしょ」と答える。作品は何度か見ているが、まとめて見たことはない。Yにとってもまとめて見る良い機会になったようである。
それより、これは有名な話らしいが(Y曰く)、ポロックが44歳で車の激突死で逝ったという事実は初めて聞いた。何だか、芸術家の死に方にしてはあまりに華々しく、つい、「デスプルーフinグラインドハウス」を想像してしまった。それにどうも映画でポロック役をした「エド.ハリス」の顔が浮かび、44歳と結びつかない。今確認してみると、あの映画「ポロック 2人だけのアトリエ」は、エド.ハリスがプロデューサー、監督、主演の三役をこなしたということであった。よほどポロックに入れ込んでいたのだろう。映画でも当然最期は描いていたのだろうが、残念ながら、映画の印象ともども全く記憶していなかった。
アクションペインティングは、その後一気に広まり、すっかり普通の表現方法となった。そう言えば、この前作ったcafe Tac用の映画チラシのコラージュにも使わせてもらった。こういう形で一般化するとは、ポロックも思っていなかったことだろう。