ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

誘導の世界

2010年06月11日 | Weblog


金と政治の関わりなど、良い悪いは別として聖人君子でも無い限り不可避の問題だと思うが、どうもマスコミはこのことに関しては、自分たちを棚に上げ異様に盛り上がる。もっと追求すべき大事なことがあるだろう、と思わずにはいられないのだが、瑣末なことでも正義は我になんて思っているのかも知れない。単に、足を引っ張っぱる行為にしか見えないのだが。特に、事務所の費用などという、どちらかというとどうでもいいことに熱を上げる様は滑稽ですらある。それより、議員定数削減、議員年金廃止、ついでに海外視察廃止と多分多くの人が納得するような議員自身の痛みを伴う政策提示、そしてその後年金問題解決、財政健全化のための止むを得ない国民の痛みを伴う増税、このような道筋を提示する真っ当な報道でもできないのだろうか。政治の力学など、殆ど芸能ニュースと変りない。支持率がどうのこうのというのも、どうでも良いことである。政治家が駄目だ駄目だと言ってるが、そのアシストをしてきたのはマスコミでもあるのだ。それにしても、ワイドショーのコメンテーターというのも要らないなあ。

岡ちゃんは、コンセプトは間違ってないなどと言っていたはずだが、ここに来て急にバタバタといろいろいじくりまわしている。迷走状態と言ってもいい。これだったら韓国戦後に監督交代した方がまだ良かった(最後のチャンスだった)。今までの何年間は何だったのだろうね。
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普通の味

2010年06月10日 | 食べ物


WCは、最早盛り上がりようが無いので(万が一初戦に勝ってでもしたら状況は一変だが)、ここは「はやぶさ」の無事な帰還を素直に祈りたい。派手なスポーツ界の出来事よりは、地味ではあるが、こういう事の方が(イトカワの試料採取)遥かに国にとっては重要で、且つ意味の有ることだと思う。それにしても今回のWCは、全くドキドキしなくて体には良い。

逆に体に悪そうなものを、昨日食べてしまった。ラーメンである。それにしても最近のラーメンは、濃い味傾向が留まることを知らない。今回食べたのは岩塩をうりにした魚介系のスープらしいが、別に岩塩など使って貰わなくてもいいが、と心の中で呟いたのは言うまでもない。で、そのラーメン、岩のりがたっぷり入っていたのは唯一の救いだったが、スープの濃さには驚いた。スープと言うよりはソーズだった。脂とゼラチン質のこく、旨みの濃さ、そして塩味が、飲むのを拒否する。未だ嘗て、ラーメンのスープは飲み干したことがないのだが、それでも、れんげ一杯くらいは飲んでいた。しかし、今回のものは一杯も飲めず。こんな味に慣らされたら、素材の味なんて絶対に分からなくなる。コンビニの味にも共通するが、旨みには適度な旨みというものがあるのだが、最近は、どれも過剰である。そして今回、餃子も食べたのだが、これがまた変な餃子で、いやにぬるっとしているのである。それに、とんこつスープの臭みも感じる。想像するに、とんこつスープの煮凝りなどのゼラチン質を、小龍包の発想で添加しているのではないだろうか。臭いのと、変なとろみ、後味の悪い餃子とひたすら濃いラーメンで、もうラーメンは一生食べないぞと宣言したくなった、が、年に数回はそういう機会があるのでそれは撤回。ラーメンも餃子も普通の味でいい、凝ってくれるな。
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棘壁ハウス

2010年06月08日 | トマソン


先日山方面を走っている時に発見したもの。一旦は通りすぎたのだが、そのあまりに異様な佇まいに、思おわず踵を返して(この場合リアタイヤを返したか?)現場に戻りまじまじと観察した。それにしても、この過剰な棘は。その理由を説明した看板があったから、一応この建物に関しては保存の意志を持った人間がいるのであろう。今度、じっくりその理由を見てこないといけない。それにしても、このままでコンテンポラリーアートの作品としても通用しそうなこんな建物は、初めて見た。取り敢えず棘壁(きょくへき)ハウスと名付けることにした。
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サラダニソワーズ

2010年06月07日 | 食べ物


こういうものだと思って当たり前に食べていたものを、改めてじっくり味わって食べてみると、果たしてこの味が本当に美味いのだろうかと疑問に思う瞬間が訪れることがある。それが昨日食べた「サラダニソワーズ」。ニース風サラダのことだが、材料は、ツナ、アンチョビ、ゆで卵、ポテト、オリーブ、後はレタス、トマト、インゲンなどの野菜でそれをヴィネグレットソースで食べるという、豪華な野菜サラダといったところだ。カフェ、ビストロの定番メニューでもある。最近は、同じところでしか(クリヨードヴァン)食べてなかったので、今回のようなことが起こったのかとも思うが、やはり、相対化するためにもたまには他のところでも食べないと駄目なのだろうか。

その、今回大して美味しくないと思った理由は、それぞれの材料のバランスとか(じゃがいも、ツナ(質も)、アンチョビ、ゆで卵の割合など)いろいろ考えられるが、反面、ひょっとしたらどこで食べてもこんなものかという可能性も捨てきれない。となると、そもそもサラダニソワーズが好みではないということになる。いやでも、今回のものは、オイルがサラダオイルでしかも油臭かった、これが美味くないと思った一番の理由という気もする。単に好みではないのか、或いは本来はもっと美味いものなのか、一体真相はどこに?
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トノサマガエル

2010年06月06日 | 生き物 自然


昔はそれこそ腐るほどいた「トノサマガエル」だが、ご多分に漏れずその数を減らしているらしい。畦道を通ると、足音か振動を察知して次から次と田圃に飛び込む蛙、そんな風景はもう過去のものである。一般的にはあまり好かれてもいないのだろうか、つかんだ時のグニュという感覚は、所謂スプラッター系感覚(内臓をイメージする)になるのだろうか、と蛙を取り巻く状況をいろいろ考えてしまうが、顔は愛嬌がある。流石に「ウシガエル」くらいでかくなると、個人的にもちょっとスプラッター寄りになってしまうが、生態系に於いては蛙(ウシガエルなどの外来種ではない)がいる環境はバランスのとれた良い状態であると思う。

今日の写真は、珍しく諏訪湖畔(人工渚のようなところ)にいた「トノサマガエル」。「アマガエル」ほどの大きさでちょっと青みがかっている。「アメンボ」とのツーショットだが、手前の葉っぱがちょっと邪魔どした。

追記:模様は「トノサマガエル」だが、どうも大きさ形からすると「アマガエル」のような気がしてきた。
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アサヒナカワトンボ(多分)

2010年06月05日 | 生き物 自然


この時期、里山の小川近くには、よくこの「アサヒナカワトンボ」(或いはニホンカワトンボ)が飛んでいる。そのメタリックグリーンが陽に反射して、雑木林の中できらきらひかる様は、とてもこの世のものとは思えない、と言いたいところだが、飛んでいるときはこのメタリックには殆ど気づかない。ただ、何か黒っぽい虫が飛んでいるな、ガガンボ(或いはイトトンボ)にしては大きいし、といった程度の認識だ。止まって初めてこの姿に気付くのだ。大きさは6センチ前後といったところ。いずれにしろ、この季節の個人的風物詩である。それにしても目がでかい。

日本代表は、WC前最後の試合を「コートジボワール」と行なったが、「ドログバ」が「トゥーリオ」の膝蹴りで腕を骨折したようだ。練習試合で骨折というのも本人にとっては不本意だろうが、彼がいなくても「コートジボワール」は結構強そうだった。それに引き換え日本代表だが、弱いのは仕方ないにしろ、何で練習試合でビビってるんだろうか。実力は今からではどうにもならないが、せめて精神面での強さくらいは見せて欲しかった。が、それも含めての現時点での実力と考えた方が良さそうだす。
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アデュー.フィリピーヌ

2010年06月04日 | 映画


ゲロゲロ少年Yより借りたDVD「アデュー.フィリピーヌ」を見る。ジャック.ロジェという監督の作品で、ヌーヴェルヴァーグの幻の傑作と言われていたとか言われていないとか。いずれにしろ、今までは殆知られていなかったのではないだろうか。個人的にも初である。で見てみると、これがなかなかいい。話の内容は、他愛もない男一人女二人の青春恋愛物語なのであるが、特筆すべきは、そのフィルムの躍動感。軽快な音楽とともにそのフィルムの運動は最後まで息切れしない。これだけ跳ねた感じの映画は、他では味わったことが無い。監督の個性が際立つというものである。一見無造作に撮られたような映像の連続なのだが、その実緻密に計算されていて(というより監督の感覚で撮られて編集されているのだと思うが)、独特な世界を作っている。確かに、「幻の」という形容詞がつくのに相応しいと思う。それにしても不思議なのは、どうして今まで世に出なかったのだろうかということである。
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オケラ

2010年06月03日 | 生き物 自然


先週発見したヒメギフチョウが産卵した「ウスバサイシン」は、見事に盗掘されていた(禁止の表示はなくても国定公園内では採集は全て禁止)。蝶マニア(野草マニアも)というのは自然の環境を保つということには関心がなく、自分の欲望を優先する人種なので、発見されるとすぐこういう事になってしまうのだ。中心の50代から60代の親父どもが、たちが悪い。

大分暖かくなってきたので近所の田圃に行ってみると、田圃によってはミジンコがわんさか湧いている。多分低農薬の田圃であると思う。この周辺は田圃だらけだが、殆の田圃には、生き物の気配がない。この点が、昔とは大違いである。昔田圃は、生き物の揺籃であった。それも既に郷愁とともに遠い過去のものとなりつつある。そして、その数少ない低農薬と思われる田圃を観察していると、懐かしいものを発見した。「ケラ」オケラだ。昔はどこの田圃にも普通にいたが、今や見ることも珍しくなってしまった。久しぶりに見るその姿は、なかなか愛嬌があり、造形的にも魅力的だった。水漏れ防止のための波板を土手に立てていて(昔は普通に土の畦道だったのに)そこを超えられないようだったので、手で掬って土の部分に移動した。
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Highway Rider

2010年06月01日 | 音楽


スノッブなM氏が、CDを持ってきてくれた。ブラッド・メルドーの「Highway Rider」というアルバムだ。これがなかなかよくて、サックスの...(名前を忘れた)がいい具合に効いている。知的な構成で、あまりジャズジャズはしていない。ちょっとギルエバンスの「ラスヴェガスタンゴ」を思い出した。前回は村治佳織のCDだったが、あれは「戦場のメリークリスマス」やら所謂ポップス系の曲を演奏したもので、BGMにはいいかも知れないが、あまりに軽すぎて引っかかるものもなかった。どうせなら、クラシックにしてほしかった、とM氏にも言ったが、どうやらその雪辱戦の意味合いもあったようだ。今回は、二重丸である(貰ったくせに偉そうだ)。

先日の日本代表対イギリス、韓国戦とはうって変わってちゃんと試合になっていた。理由ははっきりしている。俊輔を使わなかったからだ。それにともなっての、緊急のファイブバックのような阿部ちゃん起用も大当たり。言うなれば、岡ちゃんのポジティブに考えた選手起用でなかったのが結果的に吉と出た感じである。そもそもレベルの低いリケルメと言える俊輔を中心にしたチームは、ちょっと時代遅れなのだ。それに、誰かに依存したようなチーム造りは日本の場合限界がある。これで、俊輔が怪我から復帰してまた使うようになったら期待値もまた元通り。最後にもう一つ、ワントップなら「森本」であろう。
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