ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【写】早月の滝(洞爺湖)

2009年03月12日 22時00分04秒 | 撮影記録2008
●早月の滝(洞爺湖) 撮影日 2008.11.2(日) [Yahoo!地図]

・洞爺湖畔の北側にある財田キャンプ場の辺りに、目立たぬ丸くて白い看板があります。『早月の滝 10分』 こちらの洞爺湖畔の道は何度となく通っていますが、今回この看板に初めて気がつきました。看板に従って道を山側へ折れる。因みに『財田』を、ずっと『ざいだ』と読んでいたのですが、正しくは『たからだ』でした。
 
・「こんな道があったんだ」という道を山奥へ進み3kmほど進んだところで、『早月の滝 あと 1.2km』の看板が。こちらでソウベツ川と早月川が合流するようです。ややこしいのですが、ソウベツ川は壮瞥(そうべつ)川とは別な川です。
  
・ほどなくして滝の看板前に到着。ここだけ少し道幅が広くなっていて、車が数台とめられます。来た道を振り返ると右写真のような感じ。人の気配は全く無し。この辺りは熊の出没ポイント。

・『入口』の看板から、沢を下りる。
  
・両脇が笹に覆われた道がついています。一応、斜面には木の階段がついているのですが、濡れ落ち葉に覆われていて雪のように滑ります。注意しながら降りる。
 
・急斜面を降りると、前方に滝の姿がチラリと見えます。途中、ぬかるみに敷かれた丸太の上を通ったり、かなりの悪路。事前の下調べでは「駐車場から滝までは約100m」との情報だったので楽観していたのですが、実際行ってみると、確かに100mかもしれないけれどとんでもない道でした。少なくともキレイな靴で入るのは止めた方がよく、出来れば長靴を履くのが理想です。
 
・滝の音がどんどん大きくなってきます。
 
・滝に到着。高さ5mほどでしょうか。なかなか迫力があります。
 
・滝の下流側の眺め。流れるのは早月川。
 
・川の石を渡って滝の正面へ。特に柵などは無く、自然のままです。

・滝壷付近。
 
・滝のアップ。
 
・帰り道。
 
・途中の難所、ぬかるみの丸太。バランス能力が試される。足元にはチョロチョロと水が流れています。
 
・急斜面を滑らないように気をつけながら登る。

・車に無事着。
 
・滝からの帰り道、車をとめて周囲を撮影。道幅は車一台分ですれ違いは不可、道の両側は切り立った崖になっており、その脇には先ほどの川が流れています。

・うっそうとした森。ちょうどこの後、雨がパラパラと降り出す。滝を散策している間じゃなくて助かった。
 
・早月の滝より更に奥へ進むと『ソウベツ川の大滝』、また下流側には『魚留の滝』もあります。今回は時間が無くパスしましたが、後日また訪れたい場所です。
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【本】我が父たち

2009年03月12日 08時01分20秒 | 読書記録2009
我が父たち, 津島佑子, 講談社文庫 166-1(A585), 1980年
・古本屋の書棚をぼんやりと眺めていて「津島」の苗字に反応してしまい、手に取った本。同著者の作品は初見。
・初期の中編を三編(『壜のなかの子ども』、『火屋(ほや)』、『我が父たち』)収録。いずれも "夢の中" のような不条理世界の風景。一度読むだけでは話がよく分からず、本当なら読み返すべきですが、そこまでする価値も感じられずに割愛。どれか一冊選ぶとすれば、もっと最近の作品を読むべきだったかもしれません。
●『壜のなかの子ども』
・「彼女の唇は微かに震えながら、男の太い指を待ち構えている。それを強く握っている柔かい指。ささくれで血の滲んでいる爪、彼女の唇に指がくわえられる一瞬、男は身震いして眼をつむった。思ったより渇いた唇に上下を挟みこまれると、指の先端はすぐに温もった湿気に包みこまれた。熱い舌の先が喉の奥から辷り降りてくる。一旦、唇のところまで試し試し嘗め通してしまうと、それでもう砂糖の甘味は伝わったのか、硬くなっていた舌が急に柔かくなり、その濡れた肉に指を溶かせこもうとでもするように、せわしなく幾度も下から上に往復しはじめた。早くも、指はふやけていくようだった。」p.29
・「危険がなく、しかも珍しい動物はいじめられなければならない。子どもたちの間にこんな無線通信が通い合っているようだった。」p.63
●『我が父たち』
・「母親の反対語は自由なのだ、ということを最近発見した。」p.173
●解説(利沢行夫)
・「彼女は、はじめからきらきらとした才能の断片をふんだんにちりばめた作品を書いてはいたが、うまい作家という印象を与えはしなかった。少なくともわたくしには、そう思える。」p.208
・「津島佑子は、多くの場合、このようにあるものの存在の意味を、その不在を通して効果的に描き出そうとする傾向がある。」p.217
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