ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

職場の新年会とドカ雪

2008年01月24日 22時05分19秒 | 日記2005-10
 今更ながら、昨夜は職場の新年会でした。参加17名とちょっと少なめ。会場は学内施設にて。オードブルと持ち込み酒で、会費三千円。
 世間的に見て、わりと特殊な人間が集まる職場なので、外から見るとかなり濃いメンバーかもしれません。もうしばらく中に入っているので、私自身は何も感じませんが。端的に言ってしまうと、大学教員の飲み会なんですけどね。大学に通った経験のある方は、自分が受けた講義の各先生を寄せ集めた飲み会に、自分も参加することを想像してみてください。多くの人にとってはあんまりしたくない想像なのでは、と思います。実際は、知的な会話が咲き乱れる、ということもなくフツーのおじさんたちの飲み会です。その時の話題を以下にメモ。

・趣味のスキーレース(滑降)について。時間計測システムを、ユビキタスの考え方を取り入れた、より手軽なシステムで構築できないか、考察。
・ワインは振ってから飲むと美味しくなる!? 【実験】まずはワインを通常どおりグラスAに注ぐ。次に瓶にフタをして、豪快に泡の立つくらい力の限り振ってからグラスBに注ぐ。グラスAとBを飲み比べ。すると明らかに味が違うそうです。へええ。それが『美味しい』かどうかは各人の判断ですが。「ワインを振ってから飲む」なんて初めて聞いた。興味のある方は安いワインでお試しあれ。
・さらには、【研究テーマ】いまいちなワインを美味しくするには? 【実験】ワインに缶チューハイ、ビール、烏龍茶等を任意の混合比で混ぜ、オリジナルカクテルを作成。各自賞味し主観評価を行う。 【結果】ワイン+缶チューハイはありかも。 【今後】目指せ、モデル化(定式化)。
・お子様についての話題。お子様は現在小学生高学年。勉強は朝の学校行く前だけで、夜はしないそうです。フーン 現在英検の勉強中。ヘーエ 目標は中学時に英検1級取得とか。ヒエー 今更知ったのですが、奥様は某H大で英語を教えている方なのだとか。ヒャー でも一番成績がいいのは体育なのだそうです。フエー
・昨年夏の当大学のイベントに参加していた某K育大教員(女性)が、
ラーメンズに似てる人がいる!!
と、当時、大興奮していたのだそうです。なんでもラーメンズの大ファンで、昔はおっかけもやっていたのだとか。なんだ、全然気がつかなかった。一言声をかけてくだされば……真似とか何もできないけど。ギリギリギリギリジンジン♪ とか歌えばウケたかなぁ。そういえば、「(もじゃもじゃの方に)似てる」と過去何度か言われたことがあるような。実際は全然似てませんが。でも地味に同い年だったりするんですけどもね。

 いつもの付き合いの悪さから、当初は参加を迷っていたのですが、とっても楽しい飲み会でした。参加しといてよかったです。好感度+1ポイント。
~~~~~~~~~~
 そんな新年会から一夜明けると、早目に目が覚めました。起きて外を見てみると、雪。雪。雪。外へ出てみると、ドアにまで雪が[写真]。これはなかなか見ない光景です。アパートを出てみると20センチほど積もっていました。室蘭ではかなりの大雪です。雪を掻き分けつつ吹雪の中を必死で徒歩通勤。まるで冬山登山でもしているかのような気分でした。職場へは無事たどり着けましたが、除雪が間に合わず車があちこちで立ち往生し、学内は大混乱。ついにはカミナリまで鳴り出すし。「今年は雪が少ないねぇ(ホッ)」とよく話題にのぼっていたのですが、それを埋め合わせるかのような大雪でした。
 昼頃には雪は落ち着き、道端には早速かまくらができていました。小学校が休みになったのかな。
 さて、早いとこ車を掘り出さないと。。。
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【論】Jaeger,2002,Improved gene selection for classi~

2008年01月24日 07時58分45秒 | 論文記録
J. Jaeger, R. Sengupta, W. Ruzzo
Improved Gene Selection For Classification Of Microarrays
Pacific Symposium on Biocomputing, Kauai, Hawaii, Jan., 2003.
[PDF][Web Site]

・遺伝子抽出法の提案。
・オリジナル法(遺伝子抽出)
1.Correlation
2.Clustering
3.Masked out Clustering
・比較法(遺伝子抽出)
1.Fisher
2.Golub
3.Park
4.TNoM
5.t-test
・データ
1. 40 Adenocarcinoma and 22 normal samples [Alon]
2. 47 ALL and 25 AML [Golub]
3. 18 tumor and 18 normal samples [Notterman]
・遺伝子抽出の評価法:SVM + LOOCV により ROC を算出

・問題点「A problem with this approach is that many of these genes are highly correlated.
・目的「Given a series of microarray experiments for a specific tissue under different conditions we want to find the genes most likely differentially expressed under these conditions. In other words, we want to find the genes that best explain the effects of these conditions.
・原理「In order to increase the classification performance we propose to use more uncorrelated genes instead of just the top genes.
・「If many genes are highly correlated we could describe this pathway with fewer genes and reach the same precision. Additionally, we could replace correlated genes from this pathway by genes from other pathways and possibly increase the prediction accuracy.
・"Correlation" 原理「A simple greedy algorithm accomplishes this selection ? the k-th gene selected is the gene with highest p-value among all genes whose correlation to each of the first k-1 is below the specified threshold.
・"Clustering","Masked out Clustering" 原理「If the cluster then has a bad quality we might pick a lot of genes from that cluster even though they are not informative. To counteract this problem we implemented the possibility to mask out and exclude clusters that have an average bad test statistic p-value
・結果「There is no clear winner between the three proposed methods and it depends largely on the dataset and parameters used.
・展望「It is pretty expensive to try all possible numbers for clusters to find a setting that provides us with a good LOOCV performance. One direction for future work would be to estimate the number of clusters using a BIC (Bayesian Information Criterion) score or switching over to model based clustering.

・提案法の原理の細かい所が読みとれず
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▲閉店【食】魚活鮮玄挽うどん ときわ 清田店 [和食@札幌]

2008年01月23日 22時15分37秒 | 外食記録2008
▲閉店 後に『いろはにほへと』が入居 [2014.12.31記]
魚活鮮玄挽うどん ときわ 清田店 [和食@札幌][HomePage][ぐるなび]
2008.1.2(水)11:35入店(初)
注文 銘柄豚のロースカツ重 1554円

・母親を連れて外出中、正月なので営業しているのがファミレスくらいしかなく、こちらの店で昼食をとりました。
・札幌近辺に点在し、時おり見かけるちょっと高級な和風ファミリーレストラン。以前、西岡店に入ったことがありますが、こちらの清田店は初。清田の北野通り沿いにドーンと建っている大きな店です。店内は高級感のある造りで、全テーブルが完全に壁で仕切られています。四人掛けテーブルの個室へ案内される。
  
・店名から、うどんメニューがたくさんあるのかと思いましたが、そうでもなく、丼、寿司、鍋など幅広いメニュー。正月なのでランチメニューはやっていないとのことでした。
・出てきたカツ丼を口に入れた瞬間、
ラッキーピエロだ!!
肉の厚み、衣の揚げ具合、タレの甘さ、卵の感じが、函館周辺にしかない名物ハンバーガー店『ラッキーピエロ』のカツ丼そっくり!! まぁ、そんな気がするだけで、実際に二つ並べて食べ比べしてみると全然別物かもしれませんが。ともかくそんな感想を持ちました。おいしいことはおいしいのですが、ハンバーガー屋の作った約500円のカツ丼と同レベルとは、ちょっと複雑な気分です。むしろ、安値でおいしいカツ丼を作っているラッキーピエロを誉めるべきか。

・上は、母の注文した『海鮮丼(1764円)』。可も無く不可も無く。

  
  
  
  

?玄挽(くろびき) 玄挽きとは、そばの実を甘皮ごと挽き、そば本来の風味を生かす製法です。
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【練】室蘭市民オケの弾き初めと超速進行の総会

2008年01月23日 08時16分05秒 | 練習記録
♪室蘭市民オケ練習 2008.1.21(月)17:00-21:00@室蘭市文化センター リハ室
曲 ボイケッサ→アッハッハ→オミオバンビーノ→サウンドオブメドレー→ウインザー女房

・室蘭市民オケの2008年初練習。
・練習開始より30分以上前に会場につき、まずは楽譜の準備(私は楽譜係)。今回は曲数が多いので大変です。どうにか間に合わせる。
・この日は、いつもの練習場のNHKが空調整備のため使えず、会場は文化センターでした。事前に譜面台の運搬についての打ち合わせが何も無く、誰かがもってくることを期待したのですが、時間が迫ってもその気配も無く。結局、私が取りに走りました。
そのうち、誰かが、なんとかしてくれる
団体としてちょっと危険な兆候です。
・前回の病院コンサート(12/17)から約ひと月ぶりの音出し。人によってはひと月ぶりに楽器を触れることになるのですね。正月からいいだけ弾いてた私にとっては考えられないことですが。"普通の人" の感覚としては、まぁそんなものなのでしょうね。。。
・『みつりん』じゃなくて『ぴかりん』で~す。どうでもいいですけど。
・練習時間の後半は総会。パッパと進み、正味30分ほどで終了。事前に運営委員会で議事の検討がなされた後で、そのメンバーと総会出席者がほとんどダブっている事情により。しかし、委員会に出ていなかった人にとっては、その場で資料を渡されて、いきなりあの速さの進行では考える暇も無かったのではないでしょうか。他団体では総会のために練習日を一日空けるのが普通ですが、いくら早く終わりそうとは言っても最低1時間は必要かと思います。
・後から思うと、総会の出席者数は15名。委任状についての話も無かったし。そもそも総会自体が成立していたのかどうかビミョーな数字ですが、、、蒸し返すのは止めておこう。
・総会後は、弦だけ残って2/9本番についての打ち合わせで曲決め。曲はK136を中心に数曲。編成はダブルカルテット。残された時間はあまり無い。Vn2が1名足りず、Vn1から1名借りることに。だ、れ、に、し、よ、う、か、な~~

♪本番
・NHK室蘭放送局 プラザμイベント 2008.2.9(土)昼
・新日鐵病院コンサート 2008.3.17(月)夜
・名曲コンサート 2008.5.31(土)夜@室蘭市市民会館(輪西)
コメント (7)
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【食】2007年 外食記録 まとめ

2008年01月22日 22時05分57秒 | 外食記録まとめ
2007年 外食記録 まとめ
 11月1日の大鵬[ラーメン@栗山]からはじまり、2ヶ月間で28軒まわりました。実際はこの他、記事になっていない店も数軒あります。外食記録をはじめてから、意識して飲食店情報を集めるようになったり、今までだったらコンビニ弁当で済ませていたところを、わざわざ食べに行ったりするようになりました。振り返ってみると思いのほかたくさん外食しているものですね。【外食記録】がメインコンテンツになりそうな勢いです。

<2007年 また食べに行きたい店ランキング>
 思い返してみると、料理のおいしさだけでなく店の雰囲気も重要なポイントのようです。

No.1 Dining Bar ゆうはん家 [居酒屋@札幌]
 とにかく『鍋』! 次回はどんな鍋がメニューに加わっているか楽しみです。珍しく、外で酒を飲んだというのも大きなポイントかもしれません。それとステキな店員さんと??

この他は『該当無し』。以下は、食べに行ったのが外食記録をはじめる前で、ブログ記事にはなっていない店です。

No.2 トラットリア ミオ・ビーノ [洋食(伊)@札幌]
 平岸の西友の並びの1ブロック真駒内側。大きなパチンコ店の小路をはさんだ向かいにひっそりとある、座席数15席前後の小さな店です。ちょっと見つけづらいかも。駐車場はよく分からないので西友の有料駐車場を利用。
 これまであちこちで『おいしいスパゲティ』をいろいろ食べてきましたが、その中にあって頭一つ抜き出たおいしさでした。他の店と何がどう違うのかよくわかりませんが、後からじんわりくるおいしさです。
 この時は母親と一緒でした。母親との外食のときはいつも全部たべきれず、半分くらいは私が処理しなければならないのですが、ここの料理はペロリと一人前完食してしまいました。不思議なこともあるものだ。

No.3 ル・ジャンティオム [洋食(仏)@札幌]
 国道36号線の札幌側の起点に近い、資生館小学校の36号線をはさんだ斜め向かいのビルの1階に入っている店。有名店らしいです。
 絵に描いたような、『高級料理店』。こんな料理、食べるの久々。。。料理って芸術なんですね。。。素直に感動。3千5百円くらいのランチコースを頼みましたが、全然高くは感じない内容でした。入店してから店を出るまで2時間かかるような、そんなゆったりした食事を楽しみたいときにはオススメです。

 『おいしい店』についてちょっとでも調べてみると、ボロボロと情報がでてきて、全部回ろうなんて考えると気の遠くなるほどです。今の1ヶ月14軒のペースで行くと、1年で168軒か。想像しただけでお腹いっぱい。あんまり外食ばかりも体に悪そうなので、今年はほどほどの回数でバランスよく行けたら、、、いいなぁ。。。しかし、もう現時点で13軒分記事が溜まっていたりするわけですが。
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▲閉店【食】Dining Bar ゆうはん家 [居酒屋@札幌]

2008年01月21日 22時01分51秒 | 外食記録2007
▲閉店 数年前に閉店したらしい [2011.8.2記]
Dining Bar ゆうはん家(だいにんぐばーゆうはんや)[居酒屋@札幌][HomePage][Yahoo!グルメ]
2007.12.30(日)19:00入店(2回目)
注文 お酒とツマミいろいろ

・近親者による内輪の忘年会in札幌。昨年と同じ店です。
・地下鉄『澄川駅』の改札真正面の出口を出て左へ50mほど進んだ、表通りからは一歩手前のビルの一階に入っているお店です。前回は入るまでにしばらく待たされたので、今回は電話予約をしてから行ったのですが、予想に反して店は空いていました。30日だともう皆さん家でゆっくり過ごしているということでしょうか。入店すると半個室の席へ案内されました。なかなかいい雰囲気。
・今回の写真は酒が入っていたせいで写真を撮ることを忘れ、食べかけの写真が多いです。また、照明が薄暗かったのでメニューの写真はボケボケになってしまいました。携帯カメラの限界を露呈。


・お通し:ビーフシチューのイモやタマネギなんかが溶けた、鍋底に残った余り物のような料理。ちゃんとした名前がついた料理なのかな?


・山口さんのお玉豆腐 ¥320:どこの山口さんかはよく分かりません。普通の寄せ豆腐。


・鉄鍋一口餃子 ¥400:小さくて食べやすい。


・ゆうはん家のえびマヨ ¥480:海老が大きくてプリプリ。おいしかった。


・(期間限定)博多もつ鍋(醤油) ¥580:メインディッシュ。前回食べた、西洋風なミルク鍋(心に残るおいしさ)をまた食べたいがためにこの店を選んだのですが、期間限定だったようでもうやってないとのことでした。その代わりにたいした期待もせずに注文した鍋ですが、これがまたうまかった!! 鍋に火をつけ、ひと煮立ちしたところで店員さんが『コラーゲンボール』を投入。ピンポン球ほどの半透明の物体です。『もつ』と一口に言ってもいろいろあるのでしょうが、今回の鍋に入っていたのは、歯ごたえのある薄皮にふわふわのゼラチン状の脂肪がついたもので、はじめて食べるものでした。どの臓器かはよくわかりませんが、これがすごくうまかった。そして負けずにスープも絶妙な味加減で、最後の一滴まできれいに完食。2007年最後の外食にして、2007年「また食べたい料理」No.1に出会いました。


・ぱりぱりチーズ春巻 ¥450:ツマミとしてはこれくらいの大きさが丁度いいかも。下に敷いてある白いパリパリが暇つぶしに最適。


・枝豆 ¥340:見た目は普通ですが、砂糖でも入っているんじゃないか、というほど甘い豆でした。びっくり。イヤな甘さではなく心地いい自然の甘さ。


・スモークサーモンの大根春巻風 ¥480:ちょっと水っぽかったような記憶もありますが、酔っていて既に味覚は麻痺。


・たこザンギ ¥480:「たこザンギなんてどの店でも一緒」と思っていましたが、そんな思い込みをひっくり返されました。たこがプリプリ。作りようによってはこんなにおいしくなる物だとは。

・目玉メニューである『串しゃぶ』と『牛たん』が両方とも品切れだったのはいただけない。
・よくある大手チェーン店と同等の価格帯ながら、料理のレベルは一つ上。お気に入りの飲み屋さんです。『鍋』に外れなし!(まだ2回しか試してませんが)

    

   

   

・私達のテーブルの世話をしてくれた店員さん。笑顔がステキな女の子だったので、注文を取ったり皿を運びにテーブルにくる度に、ちょこちょこお話。そのなかで、話題がバイオリンに及ぶと、その店員より、

私の親、バイオリンの先生してますけど!?

Σ (゜Д゜;) エエエ-!!??

詳しく聞くと面識の無い先生でほっと一安心(?)でしたが、"知合いの知合い"の範囲には間違いなくいる方だと思います。年の暮れにきて、いやはやびっくり。当然本人もバイオリンを弾ける、とのことなのでオケに誘っておきました。ナンパではなく、飽くまでもオケ勧誘ですので悪しからず。
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【本】沈黙の春

2008年01月20日 22時01分40秒 | 読書記録2008
沈黙の春, レイチェル・カーソン (訳)青木簗一, 新潮文庫 カ-4-1(2121), 1974年
(SILENT SPRING, Rachel Carson, 1962)

・近年盛んに論じられている『環境問題』を指摘する先駆けとなった古典的名著。主に農薬の害についてのレポート。この本をきっかけに環境問題に興味を持ち、その道へ進んだ人も多いのではないでしょうか。
・著者は、わりと近い将来に科学の発展によって解決の方向に向かうのではないかと楽観していた様子ですが、それから40年以上たった現代でもほとんどその状況は変わっていないところが、問題の根の深さをうかがわせます。自然を破壊せずには生きていけない人間。果たして自然との共存共栄は可能なのか。
・私自身、食物に含まれる薬品の害については無頓着です。せいぜいコンビニ弁当はなるべく口にしない、という程度。本書でも指摘されている事ですが、その害が目に見える形になって現れるまでは、なかなか意識しにくいものです。
・「シュヴァイツァーの言葉――  未来を見る目を失い、現実に先んずるすべを忘れた人間。そのゆきつく先は、自然の破壊だ。」p.6
・「アメリカでは、春がきても自然は黙りこくっている。そんな町や村がいっぱいある。いったいなぜなのか。そのわけを知りたいと思うものは、先を読まれよ。」p.13
・「合衆国だけでも、毎年五百もの新薬が巷に溢れ出る。実にたいへんな数であって、その組合せの結果がどうなるか、何とも予測しがたい。人間や動物のからだは、毎年五百もの新しい化学薬品に何とか適合してゆかなければならない! そして、私たちのからだに、動物たちのからだにどういう作用を及ばすのか、少しもわからない化学物質ばかり……。」p.16
・「《殺虫剤》と人は言うが、《殺生剤》と言ったほうがふさわしい。」p.17
・「農作物の生産高を維持するためには、大量の殺虫剤をひろく使用しなければならない、と言われている。だが、本当は、農作物の生産過剰に困っている。」p.18
・「殺虫剤の使用は厳禁だ、などと言うつもりはない。毒のある、生物学的に悪影響を及ぼす化学薬品を、だれそれかまわずやたらと使わせているのはよくない、と言いたいのだ。」p.23
・「DDTや、それに近い化学物質のおそろしさは、食物や餌の連鎖によって、有機体から有機体へと移動してゆく事実にうかがわれる。」p.33
・「触媒する空気と日光がありさえすれば、《無害》と銘うたれている化学薬品から、どんなにおそろしい物質が出てくるものやら、だれにもわからない。」p.59
・「《瀬戸物屋に闖入した象のようにまたも自然をふみにじる私たち人間》――聡明なオランダの科学者C.J.ブリーイエによれば、除草剤をふりまく私たちの姿はこんなところだという。《私の考えによれば、当然のことと考えてあやしまないことが多すぎる。畑の雑草すべてが有害なのか、そのうち有用な草もいくらかあるのか、少しもわかっていない》。」p.97
・「健全な植物、動物社会が成立つ鍵は、《多様性の維持》ということなのだ(イギリスの生態学者チャールズ・エルトンが言いだした概念)。」p.143
・「殺虫剤の害は、それにふれた世代のつぎの世代になってあらわれる――こうした事実が、この貴重な研究で明らかになった。」p.148
・「化学薬品スプレーが森林害虫防除の唯一の方法でもなければ、また最上の方法でもないことを、はっきり認識しなければならない。」p.167
・「私たちの世界が汚染してゆくのは、殺虫剤の大量スプレーのためだけではない。私たち自身のからだが、明けても暮れても数かぎりない化学薬品にさらされていることを思えば、殺虫剤による汚染など色あせて感じられる。」p.207
・「いまや、毒薬の時代。人を殺せる薬品を店で買っても、だれひとりあやしむ者はいない。」p.207
・「残留物などたいしたことはない、と見くびったり、また頭から否定するのは工業会社関係の人たちだ。また、殺虫剤がついた食物はいっさいいけないなどというのは、ゆきすぎの狂信家だ、とみなす傾向がある。」p.212
・「この仮定をたしかめるために、合衆国公衆衛生局の調査班がレストランや会社、官庁などの食堂の食品検査をした。そのとき、どの食物からもDDTが検出された。調査団は結論として言う――《DDTが全然ついていないと称する食物がたとえあったにしても、ごくまれだ》と。」p.213
・「はじめは無害と思われていた化学薬品でも、ほかとの組合せしだいで、急におそろしい毒をもつようになる。」p.230
・「生物学者ジョージ・ウォールドは、目の視覚色素というきわめて特殊な研究をしたが、自分のやっていることは、「狭い窓」のようなものだと言っている――窓といっても《ちょっと離れると、ただ光のもれる裂け目にすぎない。だが、近くへ寄れば寄るほど視野がひらけ、ぴたりと目をつければ、ほかならぬこの狭い窓から全世界が看取できる》。」p.235
・「遊離状態にある燐酸基とADPが結合してATPに可逆的に変化する反応(バッテリーの充電)は、酸化プロセスと結びついている。酸化プロセスとの関連が強い場合は、共軛燐酸化と呼ばれる。この連合反応がなければ、必要なエネルギーを供給できなくなってしまう。」p.239
・「いまや、私たちの世界は、発癌因子でいっぱいだ。(癌を押える《奇跡の治療法》がそのうち見つかると思って)治療の面ばかりに力を入れ、発癌物質の海がひろがるのにまかせておけば、癌征服も夢に終わるだろう、とヒューパー博士は言う。たとえ、《夢の治療法》が見つかって癌を押えられたにしても、それをうわまわる速さで、発癌物質の波は、つぎからつぎへと犠牲者をのみこんでゆくだろう。」p.279
・「四人にひとりがいずれ癌になるという脅威も、少なくとも大幅に弱まるだろう。不退転の決意をもってなすべきことは、何よりも、発癌物質をとりのぞくことだ。私たちの食物、私たちの水道、私たちのまわりの空気――すべてが発癌物質で汚染している。」p.281
・「種類の数のうえから見れば、地球上の被造物のうち、70パーセントから80パーセントが昆虫なのだ。人間が何一つ手を下さなくても、このたくさんの昆虫たちは、自然のコントロールをうけている。」p.287
・「またどうして著名な昆虫学者が化学薬品を熱心に擁護するのだろう――この不思議な事実も、こうしたことを考えてみれば、むしろあたりまえなのだ。みんな化学工業関係の会社から援助をうけている。」p.300
・「《昆虫が化学薬品に抵抗力をもつようになれるなら、人間だって、それと同じにはならないのか?》――と尋ねる人がときどきいる。理屈の上では、たしかにそのとおりだ。だが、人間の場合には、何百年、何千年とかかるから、いまの人間にはほとんどなんのなぐさめにもならない。」p.319
・「不妊化した人工飼育のアブが35億匹、フロリダ州とジョージア州さらにアラバマ州の一部に放たれた。」p.327
・「驚異の電子工学の力をかりて、いままで考えもつかなかった新しい防除学がそのうちうちたてられるだろう。」p.335
・「クモの寿命はふつう18ヶ月だが、そのあいだに一匹のクモが殺す虫の数は平均二千匹と考えられている。」p.343
・「《自然の征服》――これは、人間が得意になって考え出した勝手な文句にすぎない。生物学、哲学のいわゆるネアンデルタール時代にできた言葉だ。自然は、人間の生活に役立つために存在する、などと思いあがっていたのだ。」p.346
・以下、解説(筑波常治)より「初版(単行本)の題名は『生と死の妙薬』となっていた、化学薬品は一面で人間の生活にはかりしれぬ便宜をもたらしたが、一面では自然均衡のおそるべき破壊因子として作用する。初版の題名はその意味でなかなか含蓄にとんでいたのだが、一般読者には科学書でなくてミステリー物のような印象をあたえてしまい、不評であった。そこでこんどの文庫版では、原題をそのまま日本語になおして、『沈黙の春』と題された。」p.348
・「最近のいわゆる公害問題を、もっとも早い時期に先取りして論じたものであり、極言すると二十世紀後半の科学技術史上、とくに注目されてしかるべき業績のひとつであろう。」p.349
・「日本の米作りは、世界のあらゆる農業のうちで、もっとも多くの人手間を要し、もっとも多く土地あたりの生産高をあげてきた。つまりほんらいの自然からいえば、もっともはなはだしいバランスの破壊を前提にしている。それゆえ右のような問題が、もっとも早い時期に露呈する危険も大きい。」p.357
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【練】雪道オケ行脚

2008年01月19日 23時35分31秒 | 練習記録
♪室蘭ジュニオケ練習 2008.1.19(土)14:00-16:10@室蘭青少年研修センター
曲 未完成→悲しきワルツ→カレリア行進曲→ローエングリン3幕前奏曲→くるみ割り行進曲

・指揮は中山先生。今年初。会場は、いつものNHKが空調整備のため輪西の会場にて。
・管楽器は手伝いの工大生含めそこそこ揃っていたが、弦楽器は少なめ。Vn1-1,Vn2-4,Va-2,Vc-3,CB-0[人]。
・未完成2楽章。精神的に疲れます。これはしんどい。
・本日の先生のお言葉。「指揮に合わせてしまうとテンポが遅くなってしまう。見て合わせるのでもなく、聴いて合わせるのでもなく、皆一緒のテンポ感で音楽を作ってください」 「他のパートを聴きましょう」、「見ましょう」とはよく言いますが、本当に言葉の通りに合わせてしまうと必ずズレが生じ、合うわけがありません。正確に言えば、見聴きしつつ<次の音楽を予測して>合わせるということになるでしょうか。
・ローエングリン:先週は内輪の練習で、"指揮者"ではなく"メトロノーム係"による練習でしたが、弾いているうちにど~うしても遅くなってきてしまう。これはどうしたものかと困っていたのですが、中山先生が振るとテンポはダレることなく、すんなりと問題なく進みます。これは不思議。どんな謎があるのか??

♪本番 室蘭ジュニアオーケストラ定期演奏会 2008.3.30(日)昼@室蘭市文化センター
~~~~~~~
♪札幌西区オケ練習 2008.1.19(土)(途中から参加)19:45-20:45@白揚小(札幌市北区)
曲 (途中から参加)ブラ4 3→4楽章

・室蘭から、苫小牧→支笏湖経由で札幌へ。室蘭、苫小牧は乾燥路面。芸術の森あたりまでは雪が少なく、車も少なく意外と走りやすかったのが、札幌へ入ると北へ進むに従って雪が多くなり、本来2車線のところが1.5車線になったりで、運転が大変でした。どうも今日になってドカっと降ったようです。
・豊平川の川っぷちを北上していると、大学オケの後輩(卒業生)の車と、同一車種で同色で同一ナンバーの車(シルビア)と遭遇。これは奇遇! と思ったが後で確認してみると別人でした。こんなことってあるんだなぁ。
・やっとの思いで会場の小学校にたどりつくも駐車場が満杯なので、そばの有料駐車場へ。
・会場につくと、ちょうどブラ4の3楽章がはじまったところでした。部屋の外からしばし鑑賞。ブラ4、いい曲だぁぁ~。
・部屋に入ると椅子が無い。立て膝で弾こうとすると、親切なYさんがそばにあったピアノ椅子を持ってきてくれました。すいません。ありがとうございます。
・曲が決定する前は「もしブラ4なら、1stは弾かない(弾けない)ので2ndかVaを弾く」と公言してした私ですが、結局、昨年末のアトリエコンサート時に、聴きに来ていたコンミス様の命により1stVnを弾くことになりました。最初に弾いたときに、こんないいかげんな私でも自信喪失した因縁の曲ですが、果たして今回は乗り越えることができるのか!?
・指揮はゲンゲン。本日のお言葉。「ゴーシュの公演時に、ブラームスからのお告げがあった。この部分(3楽章某所)は遅くしろ、と」 なんでも、夢にブラームスが出てきたそうです。ブラ1作曲時のヒゲのないころの姿だったとか。「(自分のように若い(?)と)音楽を"計算"でやろうとしてしまうが、今回はもっと大きな視点からこの曲を見る」というような言葉もありました。なるほど~
・なんだかバイオリンの感覚が変な感じ……とか思っていたら、今年になってバイオリンを弾くのはこれが初めてかもしれません。。。

♪本番 札幌西区オーケストラ第22回定期演奏会 2008.5.11(日)昼@キタラ
~~~~~~~
明日は昼にノルト・シンフォニカー、夜に札幌市民オケ、の後に帰蘭の予定。雪が降ってあまり道が悪くなりませんように。
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宅急便の進化 ~インターネット受付でコンビニ受取

2008年01月18日 23時06分18秒 | 日記2005-10
帰宅しドアを開けると、宅急便の不在連絡票がパラリと玄関に落ちている。
なんだろう?
差出人を確認。ああ、アレか……
また、営業所に留め置いてもらうように電話しないと。
と、連絡票を見るといつもとは少し様子が違っていました。
インターネット受付(24時間)宅急便店頭受取りサービスはこちら
いつの間にこんなサービスが。ともかく表記の指示に従って個人情報の登録を済ませ、最寄のコンビニへ配達してもらうよう入力。ほどなくして、コンビニに荷物を預けたことを伝えるメールが届く。早い。
仕事帰りにコンビニに寄り、連絡票を店員に手渡すと、
……(なんだこれは??)、少々、お待ちください
アルバイトらしき若い女の子は対応が分からないらしく奥へ引っ込んでしまいました。
そしていつも見かけるベテランのおばちゃん店員登場。まだはじまったばかりのサービスで、扱うのが初めてだったようです。

本人確認! m9(・∀・)ビシッ

(゜Д゜)

免許証で住所と顔を確認し、受取票にサイン。手順をひとつひとつ確認しつつ処理終了。無事荷物を受け取ることができました。

 いつも家にいないため、自宅で荷物を受け取ることがほとんどできず、毎回営業所に留め置いてもらってそれを取りに行っていました。営業所までは車で10分ちょっとかかり、往復すると約30分ほどかかってしまいます。何かのついでで通りかかることもなく、たかが荷物を取りに行くだけで30分のロスは大きい。そんな私にとってはとっても助かるサービスです。これは便利。
 「あったらいいな」とは思っていたサービスですが、ここまで早く実現するとは思いませんでした。おそらくここまで細かいサービスは海外では類を見ないのではないでしょうか。日本人てすごい。
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【論】Diaz-Uriarte,2006,Gene selection and classifi ~

2008年01月18日 08時01分49秒 | 論文記録
Ramon Diaz-Uriarte and Sara Alvarez de Andres
Gene selection and classification of microarray data using random forest
BMC Bioinformatics 2006, 7:3
[PDF][Web Site]

・Random forestに基づいた遺伝子抽出法とクラス分け法の提案。
・人工データ:クラス数2~4、データの分布の種類1~3、遺伝子数は各分布につき(5,20,100)、各クラスにつき25サンプル
・実データ
1.Leukemia [Golub]
2.Breast [van't Veer]
3.Breast [van't Veer]
4.NCI60 [Ross]
5.Adenocarcinoma [Ramaswamy]
6.Brain [Pomeroy]
7.Colon [Alon]
8.Lymphoma [Alizadeh]
9.Prostate [Singh]
10.Srbct [Khan]
・比較法(全て "R" で実行)
a) random forest (変数選択なし)
b) 変数選択なし
1.Diagonal Linear Discriminant Analysis (DLDA) [Dudoit]
2.K nearest neighbor (KNN) [Romualdi]
3.Support Vector Machines (SVM) with linear kernel [Dettling]
c) 変数選択を含む
1.Shrunken centroids (SC), Sc.l, SC.s [Tibshirani]
2.Nearest neighbor + variable selection (NN.vs)
・クラス分けの評価法
1.各方法の比較→0.632+ bootstrap method [Ambroise, Efron]
2.Random forestパラメータ変更の比較→Out-of-Bag (OOB)

・問題点「Many gene selection approaches use univariate (gene-by-gene) rankings of gene relevance and arbitrary thresholds to select the number of genes, can only be applied to two-class problems, and use gene selection ranking criteria unrelated to the classification algorithm.
・原理「Each of the classification trees is built using a bootstrap sample of the data, and at each split the candidate set of variables is a random subset of the variables.
・問題点「Unfortunately most "methods papers" in bioinformatics do not evaluate the stability of the results obtained, leading to a false sense of trust on the biological interpretability of the output obtained.
・特長「the main advantage of this method is that it returns very small sets of genes that retain a high predictive accuracy,
・展望「In a broader context, further work is warranted on the stability properties and biological relevance of this and other gene-selection approaches, because the multiplicity problem casts doubts on the biological interpretability of most results based on a single run of one gene-selection approach.
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