Neurology 興味を持った「脳神経内科」論文

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画像異常パターンから自己免疫性脳炎を早期に発見し治療する!

2024年05月15日 | 自己免疫性脳炎
最新号のNeuroradiologyに臨床上,とても役に立つと思われる模式図が掲載されています.自己免疫性脳炎の画像所見を6群(辺縁系型,線条体型,血管周囲造影型,間脳/脳幹型,大脳皮質型,MRI異常なし)に分けて,それに対応する自己抗体と鑑別診断を示しています.画像所見から速やかに適切な抗体検索を行い,鑑別診断を除外し,早期診断・早期治療を目指すことが目的です.このなかでLGI1,CV2/CRMP5,Ma2,NMDAR抗体は商用で測定できます.また当科では以下の抗体等の測定が可能ですのでご相談いただければと思います.

・抗GFAPα抗体(GFAP astrocytopathy)
・抗mGluR1抗体(自己免疫性小脳失調症,CCA)
・抗IgLON5抗体(MSA mimics, PSP syndrome, CBS,パラソムニア等)

詳しくは当科HPの「自己抗体検索」をご確認ください.

Sanvito F, et al. Neuroradiology. 2024 May;66(5):653-675.(doi.org/10.1007/s00234-024-03318-x)オープンアクセス



(略)HSE = Herpes simplex encephalitis, SREAT = steroid-responsive encephalopathy associated with autoimmune thyroiditis, LGG = low-grade glioma, CJD = Creutzfeldt-Jakob Disease, LYG = lymphomatoid granulomatosis.

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