クラシック・バレエの基本の≪基≫として最も大事なのはアン・ドゥオール、つまりターン・アウト。
脚で考えれば分かりやすいけど、脚全体を外旋させて立つ、そして動く。
足の爪先だけでなく、膝もそれぞれ相反する方向に向ける、右脚は右に、左脚は左に。
その動きの大本は股関節にある、というわけ。
バレエでの立ち方というと左右の爪先がピャッと一直線 に相反する方を向いた1番ポジシオンをイメージされるけど…。
あの1直線は理想形というか最終進化形ね。
とくに大人になってからバレエを始めた場合は、諸々の条件が完璧に揃っていないとムリ。
子供には理想形を現実のものに出来るように怠りなく指導をするけど、大人の場合はちょっと違う。
まず、一人一人の股関節の柔軟度に応じた無理しないアン・ドゥオールでよし、とする。
レッスンを重ね、柔軟度が上がるのに応じて、その角度を大きくしていけばよろしいの。
その人その人の100%のアン・ドゥオールを守ることから始めましょう、というのが大事。
170度まで開けちゃう人もいれば、120度くらいの人もいるし、90度が限界という人もいる。
全部
それをいかに崩さないか、が大事なのよ。
…と、まぁ、能書きは置いといて…
バー・レッスンでバットマン・タンジュ。
あ゛、メグちゃん、惜しい、微妙にターン・アウトが甘くなってる。
一番ポジシオンで立ってごらん。
股関節の向き、膝の向き、足首の向き、爪先の向き、それをよく覚えておいてね。
動作脚である右脚は、まぁいうならばLの形になってるわね。
そのLの形を崩さないように、変えないように気を付けて、デリエールに向かって脚を押し出していく。
カカトが床から離れそうになったところで、ターン・アウトが崩れないように調整する。
さらにカカトが上がってドゥミ・ポワントになったら、またターン・アウトが崩れないように調整する。
…、ほら、きちんとターン・アウトしたままポワン・タンジュ・デリエールが出来たじゃない
ターン・アウト=アン・ドゥオールっていうのはさ、5番ポジシオンや1番ポジシオンでの準備のときに脚をターン・アウトするっていう1回限りのことじゃなくて、動いている間中、動かしている間中、ソレを崩さないように調整を続けることなのよ
そうやって積み重ねていくことで、だんだん強くもなるし、角度を大きくしていくことも出来るワケ
センター・レッスン
バットマン・タンジュやエシャッペの練習をしたあと、グリッサードのシンプルなアンシェヌマン。
右脚前5番ドゥミ・プリエから→右にグリッサード・ドゥシュ→左脚からグリッサード・アン・ナヴァン→左にグリッサード・ドゥシュ→エシャッペ→左脚前5番ドゥミ・プリエ⇒左にグリッサード・ドゥシュ→…………
アームスはア・ラ・スゴンドのままでいいですよ。
はい、音楽でどうぞ
… … … … … … … …
ほぉぉぉん……。
「あのねぇ、アン・ナヴァンはきちんと脚を使えているのに、なぜかドゥシュは動きが甘いねぇぇ…」
「…う゛~~…」
カウントには合ってるし、トルソーにも問題はない。
それなのに、両脚が空中で一瞬完全に伸びきる、その張りがないのよ。
そのせいで、あとから引きつける方の脚が緩んで見えたり、動きが遅れて見えたりするんだね。
極めておおげさなたとえをするなら、
巨大な2番ポジシオン・ドゥミ・ポワントから一気に5番ドゥミ・プリエにおりる
そんな感じよ。
メグちゃんがアンシェヌマンの練習をするあいだ、ナオさんはグリッサード・ドゥシュの基本の≪基≫の≪基≫を練習。
しっかり鏡を見て、自分がどんな風に動いているのかに興味を持ちましょう。
順番は合っているのか、カウントは合っているのか、関心を持ちましょう。
ではメグちゃん、もう一度音楽でどうぞ
… … … … … … … …
おぉ、いいよ、良くなった
そのグリッサードを忘れないでね。
いろいろなアンシェヌマンに採り入れる助走のパとして大事なグリッサードの基本がソレよ。
最後にメグちゃんはピケ・アン・ドゥダーン・アン・トゥールナンの練習。
回転とアームスの動きがちょいとバランスを崩してるから、修正しないともったいない。
せっかく連続した回転が出来るようになってるんだからね
アームスの動きを言葉で説明。
「……う゛~~ん……」
回転する身体の動きとアームスの関係を分解して、説明しながらゆっくりパターン化して動いてみせる。
「……ははぁ……」
んじゃ、左手を腰に、右腕だけでピケ・アン・ドゥダーンやってごらん
… … … … … … … …
おぉぉ、そういうことだ、ソレ
自分で分かった?ちゃんと出来てるって分かった?
「…3回目ぐらいから、ちょっとよくなった…?」
うん、うん、そうよ。
よぉぉし、回転の精度を上げるために、来週もピケ・アン・ドゥダーンの練習を丁寧にやりましょう
脚で考えれば分かりやすいけど、脚全体を外旋させて立つ、そして動く。
足の爪先だけでなく、膝もそれぞれ相反する方向に向ける、右脚は右に、左脚は左に。
その動きの大本は股関節にある、というわけ。
バレエでの立ち方というと左右の爪先がピャッと一直線 に相反する方を向いた1番ポジシオンをイメージされるけど…。
あの1直線は理想形というか最終進化形ね。
とくに大人になってからバレエを始めた場合は、諸々の条件が完璧に揃っていないとムリ。
子供には理想形を現実のものに出来るように怠りなく指導をするけど、大人の場合はちょっと違う。
まず、一人一人の股関節の柔軟度に応じた無理しないアン・ドゥオールでよし、とする。
レッスンを重ね、柔軟度が上がるのに応じて、その角度を大きくしていけばよろしいの。
その人その人の100%のアン・ドゥオールを守ることから始めましょう、というのが大事。
170度まで開けちゃう人もいれば、120度くらいの人もいるし、90度が限界という人もいる。
全部
それをいかに崩さないか、が大事なのよ。
…と、まぁ、能書きは置いといて…
バー・レッスンでバットマン・タンジュ。
あ゛、メグちゃん、惜しい、微妙にターン・アウトが甘くなってる。
一番ポジシオンで立ってごらん。
股関節の向き、膝の向き、足首の向き、爪先の向き、それをよく覚えておいてね。
動作脚である右脚は、まぁいうならばLの形になってるわね。
そのLの形を崩さないように、変えないように気を付けて、デリエールに向かって脚を押し出していく。
カカトが床から離れそうになったところで、ターン・アウトが崩れないように調整する。
さらにカカトが上がってドゥミ・ポワントになったら、またターン・アウトが崩れないように調整する。
…、ほら、きちんとターン・アウトしたままポワン・タンジュ・デリエールが出来たじゃない
ターン・アウト=アン・ドゥオールっていうのはさ、5番ポジシオンや1番ポジシオンでの準備のときに脚をターン・アウトするっていう1回限りのことじゃなくて、動いている間中、動かしている間中、ソレを崩さないように調整を続けることなのよ
そうやって積み重ねていくことで、だんだん強くもなるし、角度を大きくしていくことも出来るワケ
センター・レッスン
バットマン・タンジュやエシャッペの練習をしたあと、グリッサードのシンプルなアンシェヌマン。
右脚前5番ドゥミ・プリエから→右にグリッサード・ドゥシュ→左脚からグリッサード・アン・ナヴァン→左にグリッサード・ドゥシュ→エシャッペ→左脚前5番ドゥミ・プリエ⇒左にグリッサード・ドゥシュ→…………
アームスはア・ラ・スゴンドのままでいいですよ。
はい、音楽でどうぞ
… … … … … … … …
ほぉぉぉん……。
「あのねぇ、アン・ナヴァンはきちんと脚を使えているのに、なぜかドゥシュは動きが甘いねぇぇ…」
「…う゛~~…」
カウントには合ってるし、トルソーにも問題はない。
それなのに、両脚が空中で一瞬完全に伸びきる、その張りがないのよ。
そのせいで、あとから引きつける方の脚が緩んで見えたり、動きが遅れて見えたりするんだね。
極めておおげさなたとえをするなら、
巨大な2番ポジシオン・ドゥミ・ポワントから一気に5番ドゥミ・プリエにおりる
そんな感じよ。
メグちゃんがアンシェヌマンの練習をするあいだ、ナオさんはグリッサード・ドゥシュの基本の≪基≫の≪基≫を練習。
しっかり鏡を見て、自分がどんな風に動いているのかに興味を持ちましょう。
順番は合っているのか、カウントは合っているのか、関心を持ちましょう。
ではメグちゃん、もう一度音楽でどうぞ
… … … … … … … …
おぉ、いいよ、良くなった
そのグリッサードを忘れないでね。
いろいろなアンシェヌマンに採り入れる助走のパとして大事なグリッサードの基本がソレよ。
最後にメグちゃんはピケ・アン・ドゥダーン・アン・トゥールナンの練習。
回転とアームスの動きがちょいとバランスを崩してるから、修正しないともったいない。
せっかく連続した回転が出来るようになってるんだからね
アームスの動きを言葉で説明。
「……う゛~~ん……」
回転する身体の動きとアームスの関係を分解して、説明しながらゆっくりパターン化して動いてみせる。
「……ははぁ……」
んじゃ、左手を腰に、右腕だけでピケ・アン・ドゥダーンやってごらん
… … … … … … … …
おぉぉ、そういうことだ、ソレ
自分で分かった?ちゃんと出来てるって分かった?
「…3回目ぐらいから、ちょっとよくなった…?」
うん、うん、そうよ。
よぉぉし、回転の精度を上げるために、来週もピケ・アン・ドゥダーンの練習を丁寧にやりましょう