アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

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舞いと踊り…♪

2021-07-03 09:41:55 | Weblog
昨夜のNHK Eテレの『にっぽんの芸能』では、日本舞踊尾上流三世家元の尾上菊之丞さんの舞踊を取り上げていました。
この方はまだ40代半ばとお若く、日本舞踊において様々な試みをしておられます。
日本舞踊の型を基にシェイプアップのためのエクササイズを考案されたり、ときに“ダンサー”と自称されたり
昨日の放送ではこれまでに披露された作品の映像や、これからの展望などについて語っておられました。
最後に収録で披露された新作は素戔嗚尊の八岐大蛇退治をテーマにしたもので、地唄の歌詞が現代語で作詞されているので分かりやすかったですよ。
見ていていろいろ気が付いた。
日本舞踊は基本的にやや内股のすり足だけど、だからってインサイドが弱いわけじゃないのよねとか、爪先を外に向けることもあるのねとか、グラン・バットマンまではいかないにしても脚を上げる動きもあるのねとか、クロワゼやエファセとは言わないまでも方向の見せ方って同じなんだなとか、etc.etc.
楽しい作品でした
番組が終わったあとにふっと
舞いと踊りの違いってなんだっけ
ってことに気がいっちゃった。
「舞い」は神に捧げるもので「踊り」は人間が自ら踊って楽しむもの、って何かで読んだか誰かの言葉を聞いて憶えているのか。
気になるからちょっと調べてみたら、
舞い:神に対して行うもの。水平移動のみ、水平移動での旋回。修行や研鑽を積んだ玄人が行う
踊り:人に対して行うもの。地から足が離れる上下動もある。複数人や集団で素人も行う
ま、概ねそんなようなことでした
あ~、だから
タ~イ やヒ~ラメ🐟 の舞い踊りぃ~
になるんだね、ってみょうな納得の仕方をしてしまいました
ま、それは置いといて…。
神楽や巫女舞、奉納舞いなどは神に捧げるものだから舞いで、盆踊りは自分が踊って楽しむものだから踊り
んじゃ、バレエは…?
登場人物としての神や女神はいるけど、フランス発祥のバレエはまずは偉大なるルイ14世が自ら踊って楽しむためにその体系が整えられたものなので、まさに自分が踊って楽しむから始まってるワケだから、踊りよね。そして、水平移動<グリッサードやパ・ドゥ・ブーレ etc.etc.>や水平での旋回<トゥール・シェネやピケ-アン・ドゥダーンなどでのマネージュ>があり、なおかつ上下動つまり跳躍と跳躍での移動、なんなら跳躍での旋回まであるわけだから、舞いと踊りの要素がすべて揃っているので舞踊です
たまにこんな風に思考するのも楽しいわよね
コメント
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