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古の楽器、その音色…♪

2021-07-10 09:17:18 | Weblog
昨夜のNHK Eテレは今では失われてしまった古代の楽器を復元し、演奏するという内容でした。
古楽器というと雅楽で使われている楽器を連想してしまいますが、それよりもさらに古い時代の物があるんですね。
番組冒頭では箜篌(クゴ)という23弦の竪琴型の楽器の演奏が紹介されました。
古代のハープといえるもので中近東の発祥と考えられているそうです。
国立劇場が携わっている正倉院御物復元プロジェクトによって蘇った楽器とのこと。
演奏されたのは『急胡相聞』という楽曲で、敦煌莫高窟に残っていた楽譜に基づいたもので、現代中国ではその楽譜を解読することが出来ず、日本において雅楽等の資料を基に解読したんですって。
なんとも優しい音色です、響きはあるんだけど過剰な残響を纏うわけでなく、キレもあるのに固くなく、心地よくてずっと聞いていられるなって感じの音でした。
その次は雅楽演奏集団伶楽舎による合奏です。
拝簫(ハイショウ):吹奏楽器で、細竹を並べたものに息を吹き込んで音を出す、リードのないハーモニカのようなものかな。
楷鼓(カイコ):指先で擦ったり打ったりして音をだす大きな鼓のような形。
磁鼓(ジコ):大~きな鼓のような楽器で撥で打って音を出す。
方響(ホウキョウ):金属の板を縦に並べて吊るした鉄琴のような楽器。NHKのど自慢の合格の鐘を小型にしたような形。
四弦の琵琶、五弦の琵琶、筝。
阮咸(ゲンカン):琵琶のような弦楽器で形は丸い。
簫、横笛。
といった編成、もちろん箜篌も。
演奏された楽曲は『鳥獣戯画』で、それぞれの楽器が得描かれた場面を生き生きと表現していました。
なんというのかなぁ、西洋音楽のように小節とか拍子とかがはっきりしているわけではないんだけど、しっくりと違和感なく身体に音楽が入ってくるような気がしました。
そして現代の三味線の元になっているという柳川三味線(=京三味線)、400年前の形を今に伝えているそうです。
この柳川三味線は中棹の三味線に近いような音色でした。
最後が地唄とジャズピアノのセッション。
これがね、ピアノと中棹の三味線が合うんですよ
やっぱりね、邦楽でバレエを振り付けてみたいって思いますよ
ことに怜楽舎の音楽は、弦楽器5種に打楽器3種、木管楽器3種で立派な室内楽オーケストラのようなものじゃない
もとより雅楽そのものが立派な室内楽
怜楽舎の演奏会があれば聞きにいってみたいな
コメント
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