ツーリングは,出来れば青空の下で走りたい。 みんなそう思いますね[E:sun][E:happy01]。
このところ,日曜日のたびに,[E:cloud]すっきりとした天気じゃなかったのだけれど,今朝は久しぶりに良い天気になった。
ゆうべのうちに準備しておいたジーンズ[E:denim]と綿シャツ[E:t-shirt]に着替えて,バイクの準備。
ナビ OK!、コンパクトデジカメ OK!、チャップス OK!、無線機 OK!
綿シャツの上に,革ジャンを着てスタートです。
アクセルを軽く1回あおってから,セルボタンを押すと,シャカシャカ ドォォン。[E:good]
セル一発でエンジンがかかります。 3年経過した純正バッテリーだけど,トリクル充電機に繋いで常にフル充電なので,調子は良いですね。
数年前に,安さに惹かれて中国製のバッテリーを使ったときには,1年経ったか経たないかの頃に,旅先で駄目になってしまいましたから。[E:catface]
ギヤを踏み込むと,ガシャンと言う音をたてて一速に。 オイルが温まってくると,ショックもなくカチッと入るのに,最初のスタート時だけは,音もショックもすごいです。
10年もハーレーに乗っているけど,これだけはなかなか慣れない「ガシャン」です。
今日の目的地は,薩摩町の永野地区にある永野金山跡地を訪問するコース。
桜の舞い散る農免道路や山あいの道を通って,いよいよ永野地区の近代産業遺構群です。
左上の広場に向かう鋭角のカーブを曲がるのには,いったん反対車線に大きくはみ出さないと曲がれません。 登り着いたところは,精錬所跡の広場になっています。
永野金山は,佐土金山と並んで日本の二大金山と言われたほどの金の産出量を誇ったらしい。
廃墟ファンなら,ここは必見です。 軍艦島もすごいけど,ここもなかなかのものです。
城郭のようにきっちりと積まれた石垣と,野面積みのような石垣が混在してますね。
ここは,地元の方々が手弁当で整備をしたり道を切り開いているのだそうで,廃道になったトロッコ道や廃坑の入り口などが見学できるように,竹や雑木が生い茂っている所をのこぎりで切ったり,荒れた道の跡を重機でならしたり砂利を入れたりして頑張っていると話していました。
この遺構は,採石を細かく砕く機械があった所。
近代産業遺産の案内をして下さった地元の有志のえらい人。(名前を聞くのを忘れた。)
次の見学地は,坑道に入ることが出来またのですが,懐中電灯の準備がないと,真っ暗で何にも見えません。
坑道入り口の近くには,きれいな滝もありました。
3カ所目は,でかバイクでは厳しそうだったので,パスして4カ所目の胡麻目坑道へ行きました。
坑道から最初に見学した精錬所までトロッコ道が続いていて,立派な石橋も残っています。
トロッコの鉄路が通っていた石橋の先の方は,今は杉山になっていました。
坑夫の使った石風呂も残っています。
鉱山跡を見学してから,永野駅跡に向かいました。
バイクを駅前広場に乗り入れると,なんと,地元の皆さん方20名以上がお出迎えです。
貨物列車用の車掌車が置いてありました。 川内から永野駅まで来た列車は,スイッチバック方式で向きをかえて大口方面に向かったのですね。
バイクの向こうには,線路保線用のモーターカーも見えます。
駅の集会所?の広間には,「お花見ごちそう」が机に乗りきれないくらいに準備してあって,驚きと大感激。
美味しい煮染めやタラの芽の天ぷら,地元産のお米を使ったおにぎりなどを美味しく頂いて,帰りにはお弁当のお土産まで持たせてもらって,家路につきました。
なんだか,とても温かい心の歓迎に,ふる里に帰ったような気持ちになってしまいました。
2月に開催される「永野金山ウォーキング大会」にも誘われましたし,こりゃあ,ぜひ参加させてもらわなくては。
歓迎して下さった地元の皆さん。
薩摩チャプター旗を持って,薩摩町永野地区の皆さんとの記念写真
ここ,「永野金山遺構」と「国鉄宮之城線跡」は,ツーリングコースとしてだけでなく,鉄路ファンや廃墟ファンにも見逃せないポイントですね。
4月10日,2011