この鉋刃は大和骨董市で求めた物だと思う。 切味を確かめようと 台を打ち刃を研ぎ直すが裏の錆がすごい。 それでも大分取れて来たが 隅に大きな錆跡が有り これが取れない。 それに削り心地が良くない。 今回も焼き戻しを行って見た。 その後何度か 研ぎ直してやっとここまで来た。 まだ錆跡は残るが それでも少し使える様になって来た。 削って見ると 右端の約1センチ程中に 錆跡が有ってここで削り屑が割れてしまう。 それさえなければ まともに削れると思う。 この錆跡は 刃を2ミリから3ミリ落とさないと 取れ無いので そのままにしてある。 骨董古鉋は安い物が多いが 実際使おうと思えば 実用に供するのは大変手間が掛かる。 兎に角 この正国鉋は 以前相当昔手に入れた104番の正国と銘の刻印はよく似ているが 鋼の鍛接方法が違うので 恐らくは違う職人の作った物だろう。 今回入手した648番の正国も 結構良く切れる鉋だと判った。 これから何度か研ぎ直しすれば 更に良くなると思う。 古鉋使いの要点は 切れ無いからと諦めずに 色々工夫していると段々切れる鉋に変身すると言う事だ。 全く使えないと思ったのに不思議な物だ。
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