大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0613 左甚五郎鉋のその後

2018-03-08 15:28:37 | Weblog
この鉋のその後について記述して置こう。 裏錆と言うのか 細かい穴の様なニキビの様な物が刃裏全体に有る。 これが取れない。 裏出しして 裏押ししてを繰り替えすが 取れない。どうも表の鎬面まで貫通して物が有りそうだ。 鋼の鍛接状態を観察すると、真中辺りに黒い筋が有り、これは鋼と地金の鍛接が良くないのだろうと思う。 真中に黒く点の様に見えるのが裏まで貫通していると思われる錆跡と言うか何か不純物の様だ。 今の所削りに影響するのはこの真中の錆で その他は問題無い状態になって来た。 取りあえず削って見ると、 わりとしっとり削れる様だ。 この真中の錆が無ければそこそこ切れる鉋だと思う。 これ以上いじっても改善は見込めないので この辺で暫く 一旦撤退しようと思う。 どうすればこんな状態になるのかな。 よりによってこの鉋を買う事も無かったかも知れない。

実は更に後日談が有る。 ある日研ぎ直して削ると 節に引っ掛かり刃が欠けてしまった。 それはちょうど錆び穴の所だった。 そこでこの際なので グラインダーで刃先先端部分を3ミリほど削り落として 再度刃を付け直した。 研ぎに相当時間が掛かると思ったが案外に早く研ぎ減り刃が付いた。 これで以前の良くない部分が削り落とされた為なのか、現状は結構上手く削れる様になって来た。 以前の削りと比較する見違える程良くなった。 その替わり刃は少し短くなってしまった。 いずれ削りの写真でも載せようか。 まあ何とかなるもんだね。 
コメント
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