大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0712 龍?鉋の台打ち

2019-09-08 21:07:58 | Weblog
この鉋は台も付いて買って来た物だが、台は使い物にならない。 刃を取り出して研ぎ直しているが、台を作らないと使えない。 面倒なので暫く放置していた。  まあ台に適した材も不足している事も有る。 それでも思い立って 台打ちして見た。  今回は刃の入る部分を すべて鑿で掘り込むのではなく 不要な部分をドリルであらかじめ 削り取ってから掘り始めた。 こうする事で硬い材料でも 比較的短時間に掘れるからだ。

しかし上手くやらないと 余計な部分まで掘り取って仕舞う事が有るので要注意だ。 まあ何とか刃は挿入出来て 現状様子を見ている。 これで良ければ 今回は裏をすぐに入れて仕立てて見たいと思う。 もう少し完成まで時間が掛る。  材は下端の一部に割れが入って居るが、 まあもう枯れているから大丈夫と思う。 割れには瞬間接着剤を流し込んで置いた。 まあ邪道かも知れないが 取敢えず使うには問題無かろう。 この渦巻き紋と桜花びらチラシの紋が有る鉋は 何となく良さそうに思うのだが、使って見ないと何とも言えない。 私の予想は外れる事が多いし、駄作鉋かも知れない。 

今日は台風の接近で 何となく蒸し暑い。 まだ台風らしい状況には無いが、急に雨風が強くなる様なので注意が必要。  秋の空が見たい物だ。 まだ暑くて長時間の作業は無理だ。 

9月も中旬を過ぎ 大分過ごし易くなって来た。 この鉋のその後について書いて見よう。 何度か研ぎ直している。 取敢えず一応削れる状態にある。 しかしどうも削り肌が良くない。 余り切れない。 刃先は大分研ぎ落としているのだが どうも裏が良くない様だ。 目で見える程の欠けは無いが 鉋屑は割れて出て来る。細かいブツブツが残る。 裏刃元々かなり錆びていたので、裏押ししているがそれでも残る所が有る様だ。 恐らくこの 裏の悪い部分が研ぎ減らないと 削りには期待は持てない様だ。  この辺りが中古錆鉋の当りはずれを左右するのでは無いかと思う。 差し当たり この鉋ははずれの部類に入るか。 それでも諦めずに 時々出して使ってやろうと思う。(2019/9/21)
コメント
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