大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0043 東 土牛の台打ち

2018-03-12 12:53:19 | Weblog
最近少し春らしくなって来た。 なのにどうも風邪を引いた様だ。 鼻水が出て困る。 それに喉も痛い。 散歩にも行かず家でぐずぐずしている。 する事も無いので鉋台を作った。 この鉋はかなり以前に入手した物で 仮台に入れて保管して置いた。  刃も短いので無理に使う事も無いとは思う。 それに土牛は他にも持っている。 最近 仲間の工房に行って樫の木だと言って 板をもらって来た。 しかし製材しているとどうも違う様だ。 これはコナラか椚の仲間では無いだろうか。 普通は雑木で家具には使わないと思うが 30ミリ厚の板になって居た。 まあこれでも良いか どうせ試し削り程度しか使わないのだし と考えてこの材を使って見た。 色白の白樫に比較して これは色黒の材の様だ。 材は完全板目取りで虎斑が上端に見える。 今回も一枚刃で8分勾配で製作した。 取敢えず刃を仕込んで 表面にOILを塗った。 余計に色黒になった様だ。 これで刃を少し馴染ませたら 削ってみて結果を報告しよう。 まあ悪くはなさそうだ。 この土牛の表面にドット3個打ってある。 多分 鋼の種類を識別する物だろうと思うが 良く判らない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

友達の工房見学でもらった鉋

2018-03-11 13:03:59 | Weblog
先日 友達の工房にお邪魔した。 その時持って行けと籠に入れてくれた鉋を出して整備して見た。 座布団の上に載る 右端が蟻作里鉋で凹凸兼用の物。 銘は無かった。 右から2番目は外丸鉋 六分で銘は初秀 真中は 銀杏面取り鉋 二分で銘は国興 左から2番目は 内丸鉋六分で 銘はなり平 木屋優良精選とラベルが有る。 左端は 脇取鉋右勝手 で銘は小かじ と有ります。 これらは私も持っているし 殆ど使う機会は無いと思います。 これを纏めて 寄付しようと思います。 勿体ないけれで 持っていても使う事は無いので。 それにしても 鉋色々集まって来ます。 面白い物です。   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

0613 左甚五郎鉋のその後

2018-03-08 15:28:37 | Weblog
この鉋のその後について記述して置こう。 裏錆と言うのか 細かい穴の様なニキビの様な物が刃裏全体に有る。 これが取れない。 裏出しして 裏押ししてを繰り替えすが 取れない。どうも表の鎬面まで貫通して物が有りそうだ。 鋼の鍛接状態を観察すると、真中辺りに黒い筋が有り、これは鋼と地金の鍛接が良くないのだろうと思う。 真中に黒く点の様に見えるのが裏まで貫通していると思われる錆跡と言うか何か不純物の様だ。 今の所削りに影響するのはこの真中の錆で その他は問題無い状態になって来た。 取りあえず削って見ると、 わりとしっとり削れる様だ。 この真中の錆が無ければそこそこ切れる鉋だと思う。 これ以上いじっても改善は見込めないので この辺で暫く 一旦撤退しようと思う。 どうすればこんな状態になるのかな。 よりによってこの鉋を買う事も無かったかも知れない。

実は更に後日談が有る。 ある日研ぎ直して削ると 節に引っ掛かり刃が欠けてしまった。 それはちょうど錆び穴の所だった。 そこでこの際なので グラインダーで刃先先端部分を3ミリほど削り落として 再度刃を付け直した。 研ぎに相当時間が掛かると思ったが案外に早く研ぎ減り刃が付いた。 これで以前の良くない部分が削り落とされた為なのか、現状は結構上手く削れる様になって来た。 以前の削りと比較する見違える程良くなった。 その替わり刃は少し短くなってしまった。 いずれ削りの写真でも載せようか。 まあ何とかなるもんだね。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

0649 義宗鉋の台打ち

2018-03-06 20:32:29 | Weblog
大分暖かな気候になって来た。 今日は啓蟄だもんね。 いきいきと三月生る雲の奥 (飯田龍太)と言う俳句が有った。 もくもくと湧き立つ雲の奥に三月は生まれてくると言う物だ。まあそう言われてみればそうかなとも思う。 もう梅は散って風に乗って屋根に舞い上がる様だ。  さて今日は午後から また鉋台打ちを行った。 これは先日町田骨董市で手に入れた鉋刃 義宗だ。 この刃は斜めに刃が付いており 多分以前は際鉋だったのかも知れない。 今回は その刃の角度を台に写し取って、やや斜めに刃を挿げて見た。  台を真っ直ぐに引いても 刃が斜めになって居るので、上手く削れるのではと考えた。 写真を見ると判ると思うが、台に対して斜めになって居ると思う。 今回は幅85ミリ 全長280ミリ 八分勾配として 一枚刃鉋で仕込んで有る。 まだ刃を入れて馴染ませている所で削って見て無い。
この刃は薄くて 結構古い物の様に見える。 判りにくいがこの台は右と左と2枚を接ぎ合せた複合台になって居る。 もらった材の都合でそうなった物で 他意は無い。 切れる鉋だったらまた紹介しよう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

0661 助成鉋の削り

2018-03-05 19:49:46 | Weblog
友達の工房を訪問して もらって来た鉋です。 殆ど使って無いと思うけれども 刃の鎬面をグラインダーですき取った様だ。 その一部が深くすき取られている。 これを修正しているが、砥石で研磨してもなかなか擦り減らない物だ。 あらかた修正出来たので 削って見るが右側に難ありと思う。 それでもこの鉋は比較的短時間で まあまあ削れる状態になって来た。 錆が無いからだろう。 まあ普通に切れる鉋で少し安心した。 これなら使っても良いし 人にプレゼントも出来ると思う。 まあいずれこの鉋をくれた友達に返しても良いと思う。 今日は午後から雨で特に風も強い。 外に行かずに家の中で鉋刃の研ぎと削りを楽しんだ。  まあお宅な趣味だと思うが、結構面白くて飽きずにやっている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

0646  正国鉋の削り

2018-03-04 22:40:10 | Weblog
この鉋刃は大和骨董市で求めた物だと思う。 切味を確かめようと 台を打ち刃を研ぎ直すが裏の錆がすごい。 それでも大分取れて来たが 隅に大きな錆跡が有り これが取れない。  それに削り心地が良くない。 今回も焼き戻しを行って見た。 その後何度か 研ぎ直してやっとここまで来た。 まだ錆跡は残るが それでも少し使える様になって来た。 削って見ると 右端の約1センチ程中に 錆跡が有ってここで削り屑が割れてしまう。 それさえなければ まともに削れると思う。 この錆跡は 刃を2ミリから3ミリ落とさないと 取れ無いので そのままにしてある。 骨董古鉋は安い物が多いが 実際使おうと思えば 実用に供するのは大変手間が掛かる。 兎に角 この正国鉋は 以前相当昔手に入れた104番の正国と銘の刻印はよく似ているが 鋼の鍛接方法が違うので 恐らくは違う職人の作った物だろう。 今回入手した648番の正国も 結構良く切れる鉋だと判った。 これから何度か研ぎ直しすれば 更に良くなると思う。 古鉋使いの要点は 切れ無いからと諦めずに 色々工夫していると段々切れる鉋に変身すると言う事だ。 全く使えないと思ったのに不思議な物だ。
(管理番号ミスを修正)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

0653 敬寿鉋の台打ち

2018-03-03 21:49:33 | Weblog
以前手に入れた鉋刃 敬寿はそのまま暫く放置していた。 最近この鉋の為に台を作った。やはり一度は削って見て実力を試して見たい気持ちが有る。 今回は負い柾では有るが良い樫の木をおごった。 台長 280ミリ 幅90ミリ 厚み30ミリ 8分勾配で 一枚刃鉋として作った。 刃を入れて 現在台と馴染ませている所だ。これから下端を均して 刃を研ぎ直したい。 刃には小さいが欠けが有るので まだ削りまでには時間が掛かると思う。 今回は台に木彫OILを塗って見た。 既に乾いたと思うが触ると何となくしっとりする。どうなるか今後を楽しみにしている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

0654 村国鉋の削り

2018-03-03 21:38:14 | Weblog
この鉋もずいぶん苦労した。 最初は全く切れない鉋だった。 台も良く無かった。 それでも色々修理した。 刃も2度ぐらい焼き戻しの様な事を行って見た。 現状は少しやり過ぎたかなとも思っていた。 最初の頃は 木の粉が出て駄目な鉋だったが 今は少し改善された。 何度か研ぎ直している内に 何となくまともに削れる様になって来た。 研ぎ直しと台の修正と 両方行っているので どれが効果が有ったのか はっきりしない。 それでも一応こんな感じで 少し真面に削れる様だ。 まだ削りの感触は余り良くないが 以前よりましになった。 諦めずに色々 トライしている内に良くなる物だ。  

その後何度か研ぎ直して使っている。 不思議に段々良くなって来るようだ。 今は雑用にいろいろ使っている。 特に鉋台の修正の時に使う事が多い。 ゴリゴリ削るから良く研ぎ直す。 今は以前とは比較できない位に良くなった。 焼き戻しの効果も有ったのか。
(2018/11/28)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

0663 二枚刃内丸鉋 銘 兼定(六分)

2018-03-02 18:50:25 | Weblog
もう一丁町田骨董市で求めた。 これは内丸鉋で珍しい。 六分の内丸は私も多くは持って無い。 刃幅67ミリ 全長67ミリ程度で相当 使い込んで有る。 ゆるく円弧をえがき 相当太い柱を削った物では無いかと思う。 これだけ使って有るが割れも無いし 馴染みの部分に紙も貼って無い。 恐らく平館として使った物を内丸に転用した物では無いかと思う。砥石を作らないと上手く研げないので 取敢えず 清掃して錆を落としたら そのまま保管する予定。 砥石が出来た時に研いで見ようと思う。 この兼定は切れそうに見える。 黒くて貫禄ある姿で好ましい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

0662 二枚刃平鉋 銘 龍弘

2018-03-02 18:40:52 | Weblog
先日1日に町田骨董市に行って来た。 前日から天候が悪化して 春の嵐が来ると言う予報だったが、当日は雨もやみ 晴れ間も見えるので出かけて見た。 やはり雨を予測して業者の数が少ない様だ。 裏手に廻り何時もの業者から この鉋を購入した。 500円だった。今回は割と台のしっかりした余り使って無い物を選んだ。 台上端には何か印刷したラベルが貼って有ったが 剥げ掛かっていたので剥してしまった。 その後が白く残る。 これだけ材が変色した訳だ。 刃は龍弘と言う物だ。 まだ殆ど使って無い様だ。 刃幅57ミリ程度で小型鉋だ。 台下端を均して見たが 大狂いだったので、鉋で削って直した。 刃口も広いので 少し詰めた。 まあ一応削れる様だ。 後何度か研ぎ直せばもう少し良くなると期待している。 小型の割には重い鉋だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする