大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0607 利三郎の削り

2018-12-14 20:40:49 | Weblog
この鉋は2017年春に入手した物だ。 一応手入れして仕舞って置いたが その事をすっかり忘れていた。 最近引出から取り出し、この鉋の過去の記録を読み直しても当時の事は思出せない。 少しボケてしまったのかも知れないな。


もう一度研ぎ直して削って見ると結構良く削れる鉋の様だ。 しかし何処で作られた物なのか手掛かりは無い。 関西の物では無いかなと思うが確たる証拠も無い。 削って見ると 右端刃の裏に小さな錆の跡が残り ここから削り屑は裂けて出て来る。簡単に取れそうだが 研いでもなかなか取れない。 錆は結構深い様だ。 一裏分は研ぎ減らさないと まともな削りは出来ないのかも知れない。 相当時間と労力が必要なので今回は諦めて このまま記録に残した。 これで引出に仕舞い込むと 次に取り出すのは何時の事になるのか判らない。 こうして過去に入手した物の中に、 これは良いと思う鉋を再発見する事が有る。  新たに チビた鉋を買って来なくて 手持ちの中から切れそうな物を再発見すると言うのが 今後の課題となるかも知れない。 そして駄目と判断した物は少しつつ手放す必要も有りそうだ。 来年はそんな感じでやって行きたいな。  
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道具3種類 布田天神骨董市で

2018-12-09 12:34:06 | Weblog
最近 鉋ばかりいじって来たが、そうそう上手く削れる鉋ばかりでは無いし、自分でも少し飽きた。 そこで 今日は とっても寒い日だが 頑張って布田天神骨董市に来た。 ここの業者は解体業者 廃品回収業者 片付け業者らしい人が多い。 はっきり言ってガラクタが多いんだ。 その替わり安い物が多い。 彼等は既に 片付けの為にはお金をもらって折り、その中のガラクタが売れれば儲けになるんだろう。 そうでは無い業者も居るだろうから 安く売られては困ると言う人も居るかも知れない。 今日は此処に有る3点を纏めて100円で購入した。

右端は彫刻刀(平刀 一分五厘)東京 清綱と有る。裏を見ると成巳商会と印が有った。真中は釘締め 今は余り使わないだろうと思う。 古い物では無くて最近の物だと思う。先端部は少し削って細くして有る様だ。 底は十文字になっている。 やはり余り使って無い様だ。左端は 何と言うのか金工細工で使う道具だろう。 私は使った事は無い。 線を引いたり丸を描いたり 寸法を現物に墨付けする時に使う物では無いかなと思う。 この業者は1個でも3個でも100円と言うんで 箱をかき回して3個を集めて見た。 要するに 捨てるより少しでも金になり ゴミが減れば良い訳だ。 おかげで役に立ちそうな物が手に入った。 
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0578 平信秀の削り

2018-12-08 23:41:47 | Weblog
この鉋は以前町田骨董市で入手した物だと思う。 千葉の有名な大工の鉋コレクションの中にも 同銘の物が有るから 素性は悪く無いのだろうと思う。 何となく切れそうな感じの鉋なのだが、期待する程には切れない。 何度か研ぎ直して削って見るが思う様に削れない。 今回は刃も台も直して削って見たが、まあ普通の鉋の様だ。 私の研ぎが良くないのかも知れない。 取敢えず現状の削りを載せて置こう。 以前はここまで削れなかったので、少しは良くなっている様にも思うが。  この鉋もどうも引きが重い様に思う。  鉋は沢山持っているが、実際に試し削りして ブログに載せた物はわずかだ。 だから何となく不満が残っても 取敢えず削りの様子は一度は残して置きたいと思う。 これなら満足という所まで 行くには相当時間が掛るだろうし、多分総ては試せないと思う。
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0633 菊堂鉋の削りその2

2018-12-08 09:22:08 | Weblog
この菊堂と言う鉋刃は上手く削れる事も有るが、全く削れない事も有る。 その理由は台が良くない為かも知れないと考えた。 だから台を打ち直した訳だ。その後はまだ試し削りしてなかった。 刃を研ぎ直して削って見た。 まあそこそこ削れる様だ。 以前よりも格段に良くなったと言う事も無い。 削り肌はツルとして艶が有る。 刃は切れる様だが 削りはそれ程良くない。 少しがっかりだ。 或は台の調整が良くないのかも知れない。 この台は 以前は長台鉋の台だったと思う。 古台を切って使ったのが良く無かったのだろうか。 取敢えず記録に残しておこう。 
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060 千代乃鶴鉋の削り

2018-12-06 17:48:52 | Weblog
今日は雨だ。 雨だと散歩にも行けないので 家で鉋いじりする。 何となく根暗な趣味の様にも思う。 さて先日台を作った千代乃鶴鉋の試し削りを行った。 これが余り宜しく無い。 何となく引きが重いし 上手く削れない。 もう一度裏のダレを直して研ぎ直してもやっとこの程度しか削れない。 瓢箪枠に千代乃鶴の銘は有るが 期待した程切れる鉋では無いのか私の研ぎが良くないのか判らない。 そろそろ諦めて次の鉋に移るかな。  
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0688 賀茂鉋の削り

2018-12-06 09:58:26 | Weblog
先日入手した賀茂鉋はやっとこの程度削れる様になって来た。 しかしまだ刃の両脇に細かい傷が残る様だ。 今の所台は少し落ち着いて来てそれ程狂わない。 それでもここまで来るまでに台も相当削り 薄くなった。 木端返しの所に貼り付けた木片ももう少し厚い材料とすれば良かった。 現状ではギリギリだ。 まあ削れるが やはり引きが重い様に思う。 引きが重いのは 刃の仕立てと台の調整によると聞いた事が有る。 もう少し色々試す必要は有るかも知れない。 それでもこの程度削れたので この鉋への興味が少し薄れて もう次の鉋を手に取っている。  それがナカナカ上達しない原因だろうか。 最近は骨董市も余り行か無いので鉋の増えるペースは少し落ちたと思う。 まだ鉋箪笥に仕舞い切れない鉋が有るので どうしようか検討中。  
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0419 天 国弘鉋の台打ち

2018-12-04 19:56:36 | Weblog
この鉋は確か町田骨董市で手に入れた物だ。 驚く事に 銘を見ると 本家 天国弘となっている。 色々他で見る国弘とは違う国弘の様にも思う。なんちゃって国弘かな。  購入した時の台と刃で整備して削って見ると 結構削れた。 今回この鉋を取り出して 台を打ち直して見た。 今回の台はカリンと思われる材料だ。 樫の材料は数丁分確保している。 その材を使わないのは この鉋を実用として使う事を予定して無いからだ。 要するに 一種の遊びとして台打ちを行っている。 取敢えず台が出来て刃を仕込んで OILと蜜蝋WAXを塗り 外観を整えた。 これで 下端を均して 削って見よう。 上手く削れたらまた報告しよう。 カリンの台は面白い木目で飾り鉋としてはなかなか良い。 この台は材2枚を真中で貼り合せて有る。 材は意外ともろいので欠けない様に掘りに苦労した。 今回も取敢えず一枚刃仕立てとしている。

台が出来て 削って見るがどうも今一の様に思う。 これじゃ削り具合いを載せられ無い。まあこの国弘の真贋を追求する事には興味は無いし、余り切れない駄目な国弘と言う事で 引出でお休み願うとするか。(2018/12/9)
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世田谷のボロ市(2018)

2018-12-04 19:45:39 | Weblog
今日も隣駅まで散歩に出かけた。 12月にしてはやけに暖かい日だ。 散歩の途中で一枚脱いだ。 帰りは電車に乗って帰って来る。 それが日課になっている。 今日電車を降りる時掲示板を見ると この世田谷ボロ市の宣伝が貼り付けて有った。 今年ももうそんな時期が近くなって来た。 ぼろ市と言えば 新しい年の為に 色々買い物をする大きな市だったのだろう。  今は人の集まるお祭りとなっている。 以前は足繁く通ったが最近は余り行ってない。 ぼろ市が余りにも有名になり過ぎたのか 人手が多すぎて せまい路地を歩けない位だ。 これじゃ古道具探しどころではないな。  業者もこの日の為に 品物を準備して高く売って儲けたいだろうし 結構強気の人も居る。 気が向けば行くかも知れないが 今の所 今年のぼろ市は止めておこうかなと おもっている。 
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0689 二枚刃平鉋 銘 日建

2018-12-01 21:56:28 | Weblog
この鉋のラベルにはハイス鉋と書いて有った。 この鉋は余り使われておらずまだしっかりしている。 今回はこの鉋を選んだ。 ハイス鉋は持って無いし 何を削っても良いだろう。刃を抜いて見ると斜めに研がれていた。 それを一旦刃を引いて付け直した。 まだ十分研げていない。 刃が厚くて二枚刃で重い。 日建は確か鋸も有ったはずだ。 この鉋も多分関西のメーカの物だと思う。 ハイス刃は研ぎ難いのかと思ったが そうでも無い。 砥石が良ければ問題なさそうだ。 刃のは裏隙が無いタイプだ。 千円は少し高い様に思うが 業者は強気で負けない。 まあ良いとしよう。 早く削って見たい。 どの程度刃がもつのか楽しみだ。
結果はいずれ報告しよう。

この鉋は下端の狂いを少し直しただけで一応削れる様だ。 まあこれ位切れれば良いかなと思う。 ハイス鉋ならば台の下端の均しも出来るだろう。 しかし結構重い鉋で細かい作業は無理だな。(2018/12/2)
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0688 一枚刃平鉋 銘 賀茂

2018-12-01 18:29:52 | Weblog
今日はもう12月だ。 1年は早かった。 色々バタバタしている内に1年が終りそうだ。 今日は冬にしては暖かい日差しの1日だった。 久し振りに町田骨董市に来た。 鉋は買わない積りが結局2丁も買ってしまった。 この鉋は若いお兄ちゃんが持って来た物だ。 鶴川でアンティークな喫茶店をやってますと言ってたな。 鉋は数丁有ったが この古そうな物を選んだ。 500円だった。 表馴染みにはダンボールの様な厚紙が貼って有った。 刃を抜くとその厚紙は刃に食っついて一緒に取れてしまった。 紙が湿気を吸うのか、やはりすぐい錆だ。 スクレーパで削り落とした。 このまま刃を挿入しても 上手く止まらない。 紙を貼ると錆びるのでやりたくない。 そこで極薄い細長い木片を2本作った。 それを刃の入る溝に貼り付けた。 刃を木片で表馴染み側に押し付ける事になる。 これで刃を入れて当たる所を削り取って納めた。
こう言う修理は聞いた事は無いが まあ試し削りするだけなので、刃が止まればそれで良い。 台もものすごく狂っていた。 台下端は四面面取りして有った。 家具屋が目違い取りに使った物だろうか。 刃幅60ミリ 全長75ミリで まだ使える。それにこの刃は随分薄い。 昔の物なんだろう。 刃口も大きく開いているので、口埋めが必要だろう。 ぼちぼちと修理しよう。 刃は相当ベタ裏で 裏をすき取って裏押ししている。 使えるまでにはかなり時間も掛かりそうだ。 はたしてこれが今年の最後の骨董市となるかどうか。 ぼろ市は人が多く混むので今年は行かない予定だが。

さてこの鉋のその後について、大きく開いた刃口には 樫の板を切り出して木端返しから貼り付けて対策した。 まあこれで一応削れる様だ。 暫くそのままにしていたら下端は随分狂っている。 刃を挿入して馴染み部分の強く当たる所が段々と外側に膨らむ様だ。 膨らみを鉋で削り落とした。 この台は古くなって材に弾力だ無くなっているのかも知れない。 結局台は打ち直さないと駄目かも知れない。 刃も研ぎ直しているが、まだ不十分だ。(2018/12/2) 
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