ねえ、先日すごいラッキーというか、よかったなー!と思うことがあったの。大事な仕事の出張で、飛行機に乗るために羽田に行こうとしたとき。泊りだからしっかり荷造りをして、きっちり電車の時間を調べて家を出たあと。玄関を出てエレベーターを待っているとき、移動中に何か読む本を持たなかったことに気づいて、別にいいんだけどまだ出たばかりだから取りに帰ったわけ。そしたら机の上に、仕事で使う大事な資料が入っているUSBメモリーが置いてあるじゃない!
これがなかったら大騒ぎ。というか、取り返しのつかない大失態だったわよ。途中で気がついても取りに帰れない時間だったし、どこかで気づいても、もう遅い。というか、そんなもの忘れているなんて夢にも思わなかったんだから、あちらでギャー!となるとこだったの。それがひょんなことから助かったんだから、こんな幸いなことも人生あるもんだなー、と思ったわけ。
そりゃよかったねェ。でもさ、そんなことなら俺にもラッキーなことがあったぜ。ついこないださ。家で飯くってたんだよ。んでおならしたくなったのさ。俺ってひとり暮らしだから、遠慮なくぶっぱなそうと腹に力いれたんだよ。そしたら予想の「ブッ!」じゃなくて、なんと「ピュルッ!」さ。腹がゆるかったんだな。そう驚くなよ。そう、べっとりさ。そんなことたまにない?うん、それで後始末したわけだけどさ、俺ってほんとラッキーだな、と思ったぜ。だってこれが外だったらどうなるんだい?たとえば仕事中とかデート中だったらだよ。俺、しみじみ「自宅でよかったなー」と思ったんだよ。
おいおい、汚ねえなあ。それってラッキーとかしあわせとかいうもんかなー。俺の場合、先日テレビ見ててさ、90越えの老人がいろいろチューブつけられて最後を迎えているところを見たんだよ。話もできなくて病室の天井が見えているだけじゃん?でもきっといろいろ考えているんだろうなあ、と思ったんだ。そしてね、「健康に戻れたら外を歩きたい!」とかなえられない夢を見てたりしてないかな、と思ったのさ。んでね、俺もいつかそういうときがくるかもしれないじゃん?そしてそんな夢を見ている自分を想像したのさ。そして、今の自分がその夢をかなえられた俺なんだ、と想像してみたんだよ。そしたら、夜に電気を消してベッドに入って考えていたんだけど、明日になったら外に出て、何か食べたいもの食べるぞ、と思ったとき、俺ってつくづくいましあわせなんだなあ、と思ったのさ。
へー。なあんにも起ってないのにしあわせしみじみ感じたって、あなたが一番しあわせかもよー。