さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

感謝の気持ちを忘れずに

2019年02月23日 | らくがき

かわいそうに、まだ10代なのに白血病なんて。こんな不幸がやってくるなんて、きっと思いもよらないことだったでしょう。音楽家の坂本龍一も、癌を宣告されたときには、一万分の一も予想していない衝撃だったと言っていました。みんなそうです。誰もがそうなのに、自分が確実に死に近づいていることなんて考えずに生きている。それに気づかされたときに初めて、それを意識していなかった幸福が失われたことを知るのです。

幸福は普段空気のように意識せず、気づかないもの。俺も喘息で呼吸困難になったとき、苦しくて横にもなれないとき、呼吸ができること、横になれることの有難さに気づきました。


「大草原の小さな家」の作者ローラ・インガルス・ワイルダーは、「身の回りのことに幸せを見つけなさい」と言いました。たとえば感謝祭のときに、母親に「外に行って、感謝すべきものを見つけてきなさい」と言われた子供の話をします。「すでに自由に外に出られる足があり、そんなことを言いつける母親がいることが幸せではないの」と言うのです。ごもっとも。

        


先日新聞で、子育て中で息つく暇もないほど忙しく、子供の世話で疲れているお母さんにとって、電車の通勤が貴重なひとりになれる時間だと書いてありました。本を読んだりうとうとしたり。確かに赤子の世話をしていると、どちらもなかなかできなかったりするわけですね。赤ちゃんがほしい人にとっては、その忙しさもうらやましい贅沢な幸福なのですが。俺なんぞは、日々長い通勤時間がうんざりだ、と思ってしまいます。スミマセン。通勤する職場がある。通勤する元気な体がある。目の前にきれいな女性が座ったりすることもある。長い道のりだから、途中下車して寄り道する居酒屋がいくつもある。感謝しましょう。俺の肝臓君、いつもありがとう。そして今日も俺の幸せに乾杯!