さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

不思議な中央本線

2024年06月23日 | 関東甲信越


ここは岡谷。諏訪からここで乗り換えて伊那に向かうところです。


岡谷から伊那に向かう途中、山の中に「日本中心の標」なんてものがある。何やら
碑が立っているそうなので行ってみたいが、腰を痛めたあとなので山登りは断念。

日本地図を見れば、確かにこのあたりが日本の真ん中になりそうだが、一体計算式は
どうやっているの? するといろんな考え方があるようで、「日本の中心」を標榜して
いる場所は、なんと国内に28ヵ所もあるとか^^;


この山の上のほうに、その「日本の中心」があるのだ。


さて今回は伊那に寄ってから北上し、松本を通過して千曲方面に行く予定です。

地図を見てみると、私はいつも諏訪に泊り、伊那に行くときは岡谷で乗り換えて
行きます。伊那から松本に行くときは、岡谷まで戻って塩尻を通過して行く。
しかし辰野から、「日本中心の標」の西を行くショートカットの(?)ローカル線
があるではないか。わずか3駅の短い路線で、当然本数も少ないから検索してもその
ルートはほぼ出てこない。まだ乗ったことのないこの路線、どうせヒマなんだし時間が
かかっても乗ってみましょうかー。

しかし妙なことに気づいた。この「日本中心の標」を囲む三角形の路線、不思議な
ことにすべて「中央本線」なのである。東京からずっと西に向かって岡谷を通過し、
塩尻に抜けていく路線が「本線」だと思うではないか。かの有名な「あずさ2号」
だってそのルートだよ?なぜ岡谷から南下して辰野に行くのも、さらに辰野と塩尻を
結ぶ短いローカル線まで「本線」なんだ???

乗り鉄の友人が教えてくれました。元々の「中央本線」は、諏訪から岡谷に来て、
そこで険しい山にぶつかるのでそれを避けて辰野に南下し、それから山間の三州街道に
沿って塩尻に出て、そこから中仙道を通って名古屋に向かうルートだったのです。
そりゃすごいクネクネルートだねーw

しかし岡谷からトンネルを掘って真っすぐに塩尻に向かう新ルートが出来て、辰野
回りの「旧本線」は直行することがなくなった。岡谷からは辰野に向かう場合は
豊橋までつながる飯田線と合体し、辰野から塩尻までは取り残されたローカル線と
なってしまったのです。


たしか岡谷では「飯田線に乗り換えの方は~」とかアナウンスしていた気がするが、
辰野までは「中央本線」でしょう。辰野では、向かいのホームに塩尻に行く列車が
止まっていました。明日これに乗るぞ~。


新線が通ってからは、ここは取り残された山の中。「本線」だった名残りの、沢山の
線路が残っています。線路の真ん中にあれだけ大きな草が生えるって。。。


そしてホームもとっても長い。何せ名古屋に抜ける「本線」だったので、急行特急、
夜行列車も走っていたでしょう。


ここからは飯田線になります。あちらの「旧中央本線」と別れます。


旧中央本線、いまやローカル線は、あの山の谷間を通過して行くのです。


山の景色を眺めながら伊那へ。



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