
1974年の開店以来32年間といえば、親しみも2、3世代に亘る長い年月です。千里山の街の発展と共に歩み、住民の生活の歴史に刻まれた、それぞれに特別の思い入れのあるお店だったのではないでしょうか。
小さな子供連れの若いお母さんや、女子高生のグループ、また趣味のサークル帰りの中高年の方達が楽しく談笑しているテーブル席。カウンターでは関大生が本を読んだり、営業マンがパソコンを広げています。このお店で初めてアルバイトをした千里山の女性も多かったのではないかと思います。
僕の場合は、友達が訪ねてくれば、お土産はドーナツということも多かったように思います。時々はセサミパイと、お変わり自由のカフェオレで、気分転換を兼ねてアイデア・スケッチを練ったこともあります。半地下のようなコーナー席から、坂を行き交う人並みを見るのも、お気に入りでした。
閉店するには色々な理由があると思います。競合カフェの出店だけではなく、FC店舗のご苦労も推察できますし、店舗・厨房機器のリニュアルやビルの老朽化などの問題も、事業者としては合わせて検討されたでしょう。とにかく僕たちにできるのは、32年間の想い出を感謝し言葉を贈ることだけです。コメント欄やトラックバックを自由に使って頂き、あなたの想い出をお寄せ下さい!!