
NHK朝の連続テレビ小説『ウェルかめ』で、徳島市内の小さな出版社に勤めるヒロイン波美が、初めて署名記事を書き掲載された雑誌『Hot-Shin (発心)』が番組WEBサイトに出ています。
ドラマの中で使われ映る部分は一瞬なのですが、そのようなディティールにもこだわって制作するのがNHKの余裕のあるところで、スタジオセットの小道具などにも細かな思いが込められているようです。そしてそれらのすべてがドラマのリアリティーを支えていくのでしょうか。
僕の故郷である美波町がもう一つの舞台になっていることから、『ウェルかめ』は毎日欠かさず楽しく見ています。すでにそれぞれの登場人物に親しみを感じ始めていますが、特に室井滋(ドラマで出てきた若い時の写真がとても可愛いのに驚きました)が演じている、ゾメキトキメキ出版社を経営する編集長の言葉には刺激を貰いました。
ヒロインが出す企画や書く文章に、編集長は「あなたはどこに感動したん? いっこも伝わらへん、トキメキが無いんよ」と駄目出しを繰り返します。初めはトレンドや情報からの画一的発想しかできなかった波美が、次第に自分の中から湧き上がってくる想いに気付き、それをもって取材対象に共感しながら記事を書き上げていく過程が興味深く描かれていました。
翻って同じように僕のデザインという仕事や、ずっと続けてきた歌づくりへの姿勢についても考えさせられました。
昨日の放送でも、今を一生懸命に悲しんだり悩んだり感動したりすることが、きっと将来の自分を作ってくれて生きてくるんだ、というようなことを星野知子さん演じるもう一人の編集長(マニフィーク)が言われていました。この言葉も多くの人の糧になりますね。
昼の再放送も家にいるとなぜか見てしまいます。
たしかに編集長の言葉は刺激的で僕も自分の今の
状況を考えさせられる言葉です。
「え・もじブログ 心の書」
2007年4月10日にこんな心の書があります。
「まつりだ
祭りだ
生きていくには
そんな
まつりの
心がいるんだ」
自分の中から湧き上がってくる想いです。