昨年末の衆議院選挙で勝利した自民党の安倍政権が、ようやくデフレ脱却を経済政策の最優先課題に据え発進しました。
先日も3年半ぶり復活設置された経済財政諮問会議に、日銀の白川総裁をメンバーとして加え2%のインフレターゲットを目標値として示し、政府との連携を強い口調で要請する様子がニュース映像で流れました。
もちろん日銀の金融政策だけで20年もの間放置され冷え込んだデフレを溶かすことは難しく、経済成長に繋がる予算など財政政策による需要の呼び水を大胆に投じ続けなければならないと想います。また少子高齢化や新興国との競争力の劣化そして原材料の高騰など、日本経済を取り巻く状況は決して楽観できるものではないのも良く言われていることです。しかし、その閉塞状況を少しでも良い成長環境へと整えていく政府の努力は、民間だけが試行錯誤するだけに期待し放置していて良いものではないと想います。
また日本を取り巻く国際状況は経済だけではありません。エネルギーや食料また自然災害対応や安全保障など、多くの要素が絡んだ問題として捉え、その中でデフレ脱却を選択していく必要があるということだと想います。
僕も一昨年より深刻なデフレ・スパイラルをテーマに「20年もデフレを放置し増税や緊縮財政を続ける、日銀や政府・財務省にメッセージを送りたい!」と、作詞・作曲した『デフレンジャー BJ』(歌詞)を機会がある度にブログやメールなどで多方面に発信してきました。緩やかに続くデフレの怖さを真摯に説くエコノミストの本なども数多く出版されていますが、取りあえずソングライターの端くれの自分が出来ることとして、これからもその動きを歌表現で支援していきたいと感じています。
デフレンジャーとは「Deflation+Ranger」、そしてBJは「Bank of Japan」を意味しています。インフレファイターとはよく呼ばれる日銀ですが、ある時にはデフレンジャーという意識も持って、広く国民のために機能して貰いたいと想います。
しかし『デフレンジャー BJ』はそんな大層な目的とは逆に、曲想には親しめるアイデアを盛り込んで、日銀を機動戦隊ゴレンジャーのようにデフレを止められるヒーローに見立て、誤って操縦しているショッカーのような現執行部から取り戻そうというイメージのストーリーにしています。若者にもこの歌を通してデフレ脱却への関心と日本の未来への希望を持って欲しいと想ったからです。歌詞もラップのようにJ(ジェイ)で韻を踏んだり、Jet(ジェーット)とアニメソングの帝王水木一郎さんの有名なキメをパロディーにして印象づけています。
そして、デフレ脱却を掲げた新政権の始まりというタイミングに合わせて、微力ですが応援ソングとしての意味を込めより広くインターネット配信(MP3:100円、WAV:150円)することにしました。
☆ こちらの音楽配信サイト「viBirth」で、先ずはご試聴(フル)からどうぞよろしくお願いします。
デフレンジャーBJ | |
コバタイサオ : 歌詞 | |
LIP-FLY |
※ 一方で、例えデフレ脱却(や円高是正)が可能となったとしても、日本経済が内外ともに置かれた厳しい状況(著者は「不都合な真実」と呼びます)は変わらないので、それを前提にして新たな意識で企業努力を進めなければいけないと主張するこの本も一読をお薦めします。
デフレ脱却・円高阻止よりも大切なこと | |
鈴木明彦 | |
中央経済社 |
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