続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

健太来訪。

2013-01-01 06:50:01 | 日常
 ぬっと現れる。
 ドアを開ける音、そして戸を開けぬっと顔を出す。
(少し太ったかな・・・少し髪の毛が薄くなったような・・・)大きなお世話、全く自分が年を取っていくことは当たり前なのに息子たちの少しの変貌にも胸が騒いでしまう母としてのわたし。

「仕事はきつくないの。身体に気をつけてね。」二人の息子に同じことを言っている。
「大丈夫だよ」(本当に?)

 元気でさえいてくれたら、それでいいの。《頑張れ!》と激励叱咤されることもなく、くねくね自分の思い通り過ごし、今に至っている息子たち・・・何とか社会の中で頑張っている。
 母と息子の薄い密着度・・・。息子の(小二のときの)作文「お母さんがきれいとは知りませんでした。」
 誰かが言ったお世辞を真に受けた他人事のような作文。お馬鹿な息子も何とか一人前になり、昨夜はわたしにお年玉をくれた。

 大きな海老の天ぷら入りお蕎麦を出したけど(相変わらずあんまりだったよ)という感想だったかもしれない。

 用がなくても、家に帰ってきてよ。
「お正月休みはどうするの」
「べつに・・・二日三日はゴルフ・・・他には予定なしだな。」
「・・・」


 月江姉さんの息子は「二度目の奥さんとは結婚しないで同居しているけど、アメリカでは今こういう人たちが多いの」と言っていた。
 健太も、そういう人でもいいから(いるといいな)と、母は思っています。

『洞熊学校を卒業した三人』51。

2013-01-01 06:26:46 | 宮沢賢治
「よっしょ。そら。ハッハハ。」かたつむりはひどく投げつけられました。
「もう一ぺんやりませう。ハッハハ」
「もうつかれてだめです。」
「まあもう一ぺんやりませうよ。ハッハハ。よっしょ。そら。ハッハハ。」かたつむりはひどく投げつけられました。
「もう一ぺんやりませう。ハッハハ。」
「もうだめです。」
「まあもう一ぺんやりませうよ。ハッハハ。よっしょ、そら。ハッハハ。」かたつむりはひどく投げつけられました。
「もう一ぺんやりませう。ハッハハ。
「もうだめ。」
「まあもう一ぺんやりませうよ。ハッハハ。よっしょ。そら。ハッハハ。」かたつむりはひどく投げつけられました。
「もう一ぺんやりませう。ハッハハ。」
「もう死にます。さよなら。」
「まあもう一ぺんやりませうよ。ハッハハ。さあ。お立ちなさい。起してあげませう。よっしょ。そら。ヘッヘッヘ。」かたつむりは死んでしまひました。そこで銀色のなめくぢはかたつむりを殻ごとみしみし喰べてしまひました。

☆等(平等)を解(さとる)薀(奥義)の律(決まり)は、禱(神仏に祈ること)である。
 逸(隠れている)溢れる等(平等)、
 逸(隠れている)溢れる答え。
 溢れる詞(言葉)の律(きまり)、機(からくり)の詞(言葉)で吟じる自記は、確かめる自記でもある。

『城』1141。

2013-01-01 06:13:44 | カフカ覚書
 Kは、自分におおいに関係のあることとはいえ、こういう話を聞いていて不愉快になってきた。「いったい、それはどのくらい以前のことなんですか」
「もう二十年以上になりますわ」と、お内儀は答えた。

 話/Geschichten・・・物語、歴史。
 alles・・・死。
 二十/zwanzig→zwang/強制。
 年/jahr→jahe/突然の、烈しい。

☆Kは自分に関係のあることとはいえ、こういう歴史を聞いて不愉快になってきた。「いったい死はどれくらい長いんですか」うわべを偽りため息をついた。
「突然の強制です」と、お内儀(監視、親衛隊》は答えた。