続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

えっ、誰?

2018-10-15 07:18:51 | 漫画

 まともに会っても誰だか思い出せない場合があるのに、バスから降車後、バスの中からわたしを見て手を振ってくれた人がいる。ガラス越しなので、はっきりしなかったし、何より見覚えがない。三崎行きのバス、あちら方面の友人にあんな感じの人はいただろうか・・・。
 不明なまま、倍返しとも思える勢いで手を振り返したわたし、もしかしたら、あちらの方も思い違いではなかったのか・・・。
 
 勘違い、思い違いの多いわたしの人生、こんなものかもしれない。


🈞マグリット『星座』

2018-10-15 06:37:51 | 美術ノート
   『星座』

 はるか彼方に見える地平線、聳え立つ樹、その背後には怪奇(虚偽)の樹があり、その上には天から吊り下げられたように見える緞帳、中央には葉から番の鳥が向き合っている印(紋章)がある。空は水平になびく白雲に被われ上空にいくに従って緞帳(天幕)に隠された青空があるように暗示されている。

 星座とはそもそも何であったのか・・・空想の賜物、無関係と思える星の羅列を地上の何かに例えた想像上の具象である。

 はるか遠くの地平線であれば、わずかでも凸の暗示があってもよかったと思うが、逆にわずかに凹の感じがする。その背後の黄色がかった光が水平線なのか単に日照なのか不明である。(雲が水平線より下に被る景を見たことがない)

 緞帳は建屋の中から吊るされるものであるという物理的根拠を考えると、この景色はとんでもなく遠方ということになる。そして視線を考えると、緞帳と景色を同時に正面から見ることは不可能ではないか。

 つまりこの空間は、想像によって構成された虚偽のものであり、究極この結論が『星座』(人間の作り出した想像上の夢想)である。


(写真は国立新美術館『マグリット』展/図録より)

『城』3047。

2018-10-15 06:01:51 | カフカ覚書

寒さのあまりむきだしの脚をがたがたふるわせるので、それにつれて肩掛けの長いふさも、いっしょにふるえた。そんな恰好で立っているところは、まるで病院を抜けだしてきた患者そっくりだった。


☆あからさまな無情を恐れ、長引く馬鹿げた考えの悪意にふるえているところは、金を巻き上げられた救貧院の病人のようだった。