やまなし
小さな谷川の底を写した二枚の青い幻燈です。
小さなはショウと読んで、照。
谷川はコク・センと読んで、告、千。
底はテイと読んで、呈。
写したはシャと読んで、赦。
二枚はジ・マイと読んで、自、毎。
青いはショウと読んで、照。
幻燈はゲン・トウと読んで、厳、問う。
☆照(あまねく光が当たる=平等)を告げる。
千(たくさん)の呈(外に現れる)赦(罪や過ちを許す)
自(わたくし)は、毎(そのたびに)照(あまねく光が当たる=平等))を厳しく問うている。
緞帳(天幕)というものは人為的に建屋に設置すべきものという観念がある、物理的に見てそれ以外の方法はない。
重力下において緞帳が天空から降りても来ないし、中空に他の力なしに留まることもない。
故に、この緞帳は建屋にあり、建屋の開口は超膨大なものであるとしか考えられない。
しかし、ここまで広い空間を認識するには、相応な距離を隔てる必要がある。驚異的な空間は建屋などという構造物をはるかに超えている。強いて言えば、神の領域ではないか。
人が物理的条件を凌駕して見る世界は、信仰という神の域に他ならない。手に取ることも触れることもできない地球における物理的条件を全て開放した自由な、しかし人を律し動かす源として、人の理念に深く浸透している信仰という想像の賜物である。
人は地上で夢想する、『星座』のごとくに・・・。
(写真は国立新美術館『マグリット』展/図録より)
「さあぢき一時だ、みんな仕事に行って呉れ。」農夫長が云ひました。
☆逸(隠れた)弐(二つ)の詞(言葉)の考えがある。
吾(わたくし)は納(おさめるもの)を、普く帖(ノート)に運(巡らせている)。
彼女は、肩掛けを入念に固く巻きつけてやり、いそいですぐまた部屋に押しかえそうとした。彼は、そうしてもらっただけですこし元気づいたようだった。そして、そのときやっとKだとわかったらしかった。
☆彼女は、注意深く外見(うわべ)を外し、急いで部屋に押し戻した。すでに輝きは強まり、彼をKだと認めた。