オーステルリッツの戦いは歴史に記録されるべき大戦である。
しかしデュシャンは『喧嘩』だと言っている。そして提示したのは、ミニチュア(62.8×28.7×6.3㎝)の窓であり、人の手で抑え込むことが可能なほどの大きさである。
上も左右も隙だらけどこからでも侵入できる・・・つまり、これは解放であり、自由ではないか。空の上から見た地球に国境がないのと同じである。
その後、レノンが歌ったImagineと同じ考えなのではないか。反戦の旗手として名乗りを上げたわけではないが、強い反戦の意志が隠れている。
♪殺したり死んだりするものは何もない~♪と歌ったレノンに等しい。
小さな作品提示で大きな声明を隠している。
誰もが知ってる「オーステルリッツの大戦」など誰もが乗り越えられる喧嘩にすぎない。
一見閉鎖的に見える頑丈な窓の造り、空からも東西南北どこからも開かれた自由な世界の、しかし忘れてはならない胸に刻んだ小さな墓碑かもしれない。
写真は『DUCHAMP』ジャニス・ミンク www.taschen.comより
歳の頃四十を五ツ六ツも越たらしく、幅の広い四角な顔の丈の低い肥満た漢子であった。
☆済(救い)の恵みは詞(言葉)で套(被われてる)。
死の等(平等)は語(言葉)で録(書き記されている)。
閲(調べると)複(二つ)の講(話)があり、詩(言葉)を較(くらべる)。
眼(ねらい)は諦(真理)を呈(さしだすこと)である。
秘(人に見せないように隠す)が万(たくさん)あり、換(入れ替える)詞(言葉)がある。
あの人をその意にさからってこの巣からとりだすなんて、とうてい不可能なことだったでしょう。あの人を巣から追いだすことができるのは、身分の低い人にたいする愛、つまり自分の地位にふさわしくないものだけだったのです。
☆意思に逆らって外すなど全く不可能です。低い立場の人たちへの愛、それは彼女の地位を駆り立てるもので、地位を欺くものではなかったのです。