続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)夏深し。

2020-08-05 07:31:18 | 飯島晴子

   夏深しバット素振りの山の子に

 夏深し…夏も終わろうとしている、夏の大会(甲子園)も終わってしまった。
 バット素振りの山の子に…全国どこであっても出場の権利はあるけれど過疎の山では難しいかもしれない。それでも一縷の望みはあった…否、来年への闘志かも知れない。

 夏深しはカ・シンと読んで、科、審。
 素振りはソ・シンと読んで、訴、真。
 山の子にはサン・シと読んで、惨、姿。
☆科(罪とが)を審(正しいかどうかを明らかにする)訴えがあった。
 真(まこと)に惨めな姿だった。

 夏深しはカ・シンと読んで、果、信。
 素振りはソ・シンと読んで、疎、進。
 山の子にはサン・シと読んで、算、試。
☆果(予想した通り)信じて疎(大まか)に進める。
 算(見当をつけて)試みることである。


『飯島晴子』(私的解釈)㉞+

2020-08-05 07:02:29 | 飯島晴子

   氷水これくらゐにして安達ケ原

 氷水…溶けていく時間の進行(未来)は有るけれど、遡っていくと過去の時間(史実/安達ケ原の鬼婆)も見える。その土地の所有する時間(領域)への感慨。

 氷水はヒョウ・スイと読んで、評、推。
 これくらゐ(此)はシと読んで、師。
 安達ケ原はアン・タツ・ゲンと読んで、案、経つ、現。
☆評(品定め)を推(推し量る)師(先生)。
 案(考え)を経(熟考して)現(公表する)。

 氷水はヒョウ・スイと読んで、剽、彗。
 これくらゐ(此)はシと読んで、指。
 安達ケ原はアン・タツ・ゲンと読んで、闇、截つ、現。
☆剽(かすめる)彗(彗星)を指(指さす)。
 闇を截って現れる。


R.M『新聞を読む男』

2020-08-05 06:38:29 | 美術ノート

   『新聞を読む男』

 新聞を読む男がメインである。四つに仕切られた画面の左上にだけその男が確認されるが、後の三つの画面には男の姿はない。この意味は何か。

 存在と不在、出現と消失。男には定位置があるらしい、四分の一の存在、存在感は希薄である。左上に描かれている印象はいかにも浮いており、不在の領域の広さに圧倒されている。

 マグリットの父ではないか、多忙をきわめ留守がちだった記憶の断片。父の肖像は空白の時間の狭間に垣間見えたものだったのかもしれない。
 父への敬意と親子としての距離間を厳密に描くならば、こうするしかなかったのだと解する。在宅であっても関心は他所(新聞)へ向いている。寂寥感と、確かに父はいるのだという奇妙な確信の交錯。
 いわく言い難い関係である。


 写真は『マグリット』展・図録より


『城』3471。

2020-08-05 06:19:54 | カフカ覚書

けれども、世間の評判は、しだいに落ち目になっていきました。もちろん、彼女がそれに気づかぬはずはありませんでした。フリーダときたら、なんでもない事柄でも、それがまだあらわれないうちから気づいているのですもの。


☆けれども彼女に対する敬意は人々から失われていきました。もちろん彼女がそれに気づかぬはずもなく、何時もそれを注意していました。平凡な事柄も彼女はそれがまだ出てこないうちから注意していたのです。