続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)山墓に。

2020-08-26 07:36:05 | 飯島晴子

   山墓に焚く迎火に行きあはす

 山墓、私有地に建てられたお墓で家人が迎火を焚いている光景に遭遇した。

 山墓はサン・ボと読んで、惨、暮。
 焚く迎火はフン・ゲイ・カと読んで、憤、睨、果。
 行きあはす(行合)はコウ・ゴウと読んで、恒、傲。
☆惨めな暮らしに憤(いきどおる)。
 睨(横目でにらむ)果(結末)。
 恒(変わらない)傲(奢り高ぶり)。

 山墓はサン・ボと読んで、三、募。
 焚く迎火はフン・ゲイ・カと読んで、粉、芸、荷。
 行きあわす(行合)はコウ・ゴウと読んで、講、合。
☆三つを募る粉(入り混じって区別がつかない)芸(わざ)を荷(にない)、講(話)を合わせている。


『飯島晴子』(私的解釈)55+

2020-08-26 07:06:41 | 飯島晴子

   猫鳴いてお多福風邪が奥にゐる

 猫が鳴いたので、そちら(奥)を見るとお多福風邪の患者が猫といっしょに臥せっている。

 猫鳴いてはビョウ・メイと読んで、平、明。
 お多福風邪はタ・フク・フと読んで、汰、複、附。
 奥にゐる(奥居)ハオウ・キョと読んで、応、挙。
☆平(偏らないで)明(はっきりさせ)汰(えらびわける)。
 復(二つ以上)を附(添える)。
 応(ほかのものと釣り合うように)挙(企てる)。

 猫鳴いてはビョウ・メイと読んで、病、瞑。
 お多福風邪はタ・フク・フ・ジャと読んで、誰、副、夫、邪。
 奥にゐる(奥居)はオウ・キョと読んで、往、去。
☆病(病気になって)瞑(目を閉じていると)、誰かが副(付き添っているようだ)。
 夫だろうか、邪(否)、往(亡くなって)去(他所へ行ってしまった)。


R.M『恋人たちの散歩道』③

2020-08-26 06:31:46 | 美術ノート

 漆黒の闇、風景は日中ではない。
 星月もない深夜に散歩をするだろうか。集合住宅には一つの灯りも見えない。
 寝静まっているのか廃墟なのかは不明であるが、人の気配がなく、ただ人がいるであろう建屋の林立があるのみである。活気や主義主張が打ち沈んでおり、未来を拓く恋人たちを迎える気配を感じない。

『恋人たちの散歩道』は立ちはだかる閉塞感がある。何しろ無言、沈黙している不気味さが恋人たちの未来予想(フレームの時空)を妨げている。

 道というものは、通り抜けられるものであるが、ここでは塞がれている。地表は描かれていないので、左右や背後にはあるのかもしれない、という憶測、楽観は否めないが、タイトルに道とあれば、主題である道が隠れているのはおかしい。道はまっぐ正視すべき方向を指し、明らかに障害である建屋(世間)を突き抜けるべく道を示唆しているのである。

 状況(世界)は平然と存在している。恋人たち(未来を拓く人たち)へのさりげない忠言である。


 写真は『マグリット』展・図録より


『注文の多い料理店』21.

2020-08-26 06:13:24 | 宮沢賢治

「君、ぼくらは大歓迎にあたつてゐるのだ。」
「ぼくらは両方兼ねてるから」
 ずんずん廊下を進んで行きますと、こんどは水いろのペンキ塗りの扉がありました。


☆訓(教え導く)他意は換(入れ替えて)合わせ、霊(死者の魂)の法(神仏の教え)を見る。
 労(力を尽くし)解(悟り)を、新しい講(話)で推しはかる。
 図りごとは秘(人に見せないように隠している)。


『城』3485。

2020-08-26 06:00:24 | カフカ覚書

測量師とはね!あなたという人は、いったい、なにを考えていらっしゃるのかしら。どんな特別な計画をめぐらしていらっしゃるの。よい地位とか、功労賞でも手に入れようというおつもりなの。そういうものがお望みなの。それならね、初めからもっとべつなやりかたをなさらなくてはならないところだったわ。


☆測量師(土地がないことに気づいた人)とはね!あなたは何を考えているの?特別な事柄でいっぱいなの?特別なことを成し遂げようとしているの?立派な職業とか、名誉とか、この種のことを望んでいるのですか?
 死の始まりは、他の方法を取るべきだったのです。