続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

飯島晴子』(私的解釈)翔べよ翔べ。

2020-08-07 07:39:55 | 飯島晴子

   翔べよ翔べ老人ホームの干布団

 翔ぶほどに、よく干して、湿気をなくした乾いた布団、これほど気持ちのいいものはない。老人ホームの高齢者の方々がぐっすり眠れますように!

 翔べよ翔べはショウ・ショウと読んで、照、章。
 老人はロウ・ニンと読んで、労・認。
 干布団はカン・フ・トンと読んで、換、普、頓。
☆照(てらし合わせる)章(文章)。
 労(力を尽くして)認(見分けて)換(入れ替え)普く頓(整える)。

 翔べよ翔べは(ショウ・ショウ)と読んで、衝、声。
 老人はロウ・ジンと読んで、露、迅。
 干布団はカン・フ・トンと読んで、閑、夫、遁。
☆衝(大事なこと)を声(言葉にし)露(表すと)、迅(素早く)閑(何もしないで)夫は遁(逃げてしまう)。


『飯島晴子』(私的解釈)死の如し。

2020-08-07 07:22:44 | 飯島晴子

   死の如し峰雲の峰かがやくは

 死の如し…まるで、あの時(原爆)のようである。峰雲がグングン膨らみ輝くさまは。

 死の如しはシ・ジョと読んで、詞、叙。
 峰雲はホウ・ウンと読んで、方、運。
 峰かがやくは(峰輝)はホウ・キと読んで、方・奇。
☆詞(言葉)を叙べる方(方法)を運(巡らせるのは)薀(奥義)である。
 方(方法)は奇(風変り、不思議、予想外の計画)である。

 死の如しはシ・ジョと読んで、師、助。
 峰雲はホウ・ウンと読んで、倣、運。
 峰かがやくは(峰輝)はホウ・キと読んで、朋、貴。
☆師(先生)を助け、倣(見習うこと)を薀(つむ)朋(仲間)には、貴(敬意を払う)。


『飯島晴子』(私的解釈)㊱+

2020-08-07 07:06:16 | 飯島晴子

   鶯に蔵をつめたくしておかむ

 鶯のためというニュアンスがあるが、鶯を寄せ付けないために蔵を冷たくしておく必要があるというのである。

 鶯はオウと読んで、応。
 蔵はゾウと読んで、造。
 つめたくしておかむ(冷置)はレイ・チと読んで、例、質。
☆応(ほかのものと釣り合うように)造る。
 例(いつも通り)の質(内容)である。

 鶯はオウと読んで、横。
 蔵はゾウと読んで、増。
 つめたくしておかむ(冷置)はレイ・チと読んで、隷、痴。
☆横(勝手にふるまい)増(程度のひどく驕ったもの)に隷(つきしたがう)のは痴(おろか)である。


R.M『新聞を読む男』③

2020-08-07 06:41:06 | 美術ノート

 同じ画面の連鎖、切り取られた刹那ではあるが、ここには時間の流れがある。平凡な日常の室内、家というごく個人的な世界の景である。

 連続を不連続にしているのは新聞を読む男であるが、もちろん、その事実に気づいている風ではなく、これを描いた息子デュシャンの認識に他ならない。
 花があり壁には絵(写真)がある。脇にある黒い物はよく分からないが、空調設備の類だと思う。クロスで被われた丸テーブルや藤製の丸椅子、これが仕事用の机であるはずもなく、間違いなく家庭内の設えである。

 ただ惜しむらくは、このコーナーが団欒を意味していないことである。三人の息子たちが座る椅子がない、居場所がない息子の眼差しである。
 家庭に居ながら関心は常に外(新聞記事)にあり、息子を見ない父親、不在が多く、在宅であってもこの通りの様子に、反発するわけでもなく肯定的に過ごした月日を回想したのだと思う。

 家(家庭)は、それぞれ似ているように思いがちだけれど、それぞれ異なる物語を秘めている。マグリットの父に対する証言である。


 写真は『マグリット』展・図録より


『注文の多い料理店』10.

2020-08-07 06:33:23 | 宮沢賢治

「兎もでてゐたねえ。さうすれば結局おんなじこつた。では帰らうぢやないか」
 ところがどうも困つたことは、どつちへ行けば戻れるのか、いつかう見当がつかなくなつてゐました。


☆図りごとの訣(人との別れ)の極みの記を混ぜた講(話)である。
 霊(死者の魂)が現れることを套(おおっている)。