続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)51+

2020-08-20 06:56:43 | 飯島晴子

   草冰る伝大友皇子の墓

 草冰る…草には耐凍性があり凍らない。極寒の地でも草はあるし、雪は保温になり春になれば勢いづく。タンポポやスミレも然り、霜が降りても日中になれば葉は活性する。
 草は冰るが、復活するということかもしれない。たしかに長年不明とされていた墓も、明治政府により弘文天皇とし、墓も祀られている。
 草冰る、草は凍らず蘇るという伝は後の世にも語り継がれるのではないか。

 草冰るはソウ・ヒヨウと読んで、葬、費用。
 伝はデと読んで、出。
 大友皇子はタイ・ユウ・コウ・シと読んで、滞、融、孝、施。
 墓はボと読んで、模。
☆葬いの費用を出し、滞りを融かした。
 孝(死んだ父)の施しを模した(真似をした)。

 草冰るはソウ・ヒョウと読んで、総評。
 伝はデンと読んで、伝。
 大友皇子はダイ・ユウ・コウ・シと読んで、代、優、恒、師。
 墓はボと読んで、慕。
☆総評を伝える代(代表)は優(すぐれており)恒(つねに)師を 慕っている。


R.M『本来の意味』③

2020-08-20 06:19:08 | 美術ノート

 画面は大きく黒い線の対角線が引かれている。
 これは大いなる否定としか思えない。美しくなく心魅かれる観点に欠ける画であり、あたかも見ることを拒否しているようでもある。

 つまり、これは主張である。
『本来の意味』という根源的な問いに対する答えである。
 本来という言葉さえ、ある意味不明である。(本来)の根拠は辿れば辿るほど人智が育てた観念に行き着き、霧消してしまうのである。

 本来という概念は確かに在る、しかし、それは言語、組織、流通、分別といった物理的に説明可能なプロセスに限られ、精神的な領域においての『本来の意味』は曖昧模糊としたイメージにすぎず決定は不可能である。

 無限とも思われる宇宙空間の広がりの中で、(本来)を掴みうる根拠を発見するのは困難である。
 黒い対角線は後に引かれたものでなく、四つの世界(領域)が漆黒の画面から穴を空けた亀裂(領域)かも知れない。漆黒(無)より進出したものが、天空であり、混沌、人智、言語であり、時間は不確定である。

『本来の意味』は投げ出された『問』であり『答』である。


 写真は『マグリット』展・図録より


『注文の多い料理店』17.

2020-08-20 06:06:36 | 宮沢賢治

 そして硝子の開き戸がたつて、そこに金文字でかう書いてありました。
   「どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません」
 二人はそこで、ひどくよろこんで言ひました。


☆照(あまねく光が当たる=平等)の詞(言葉)を解(悟る)
 個(一人一人)の魂の悶(もだえ苦しむこと)を、治めるのは新しい。
 訣(奥義)を演(述べる)慮(かんがえ)は、字で認(見分けると)現れる。


『城』3481。

2020-08-20 05:57:17 | カフカ覚書

それは、フリーダの知合いの男性であってはなりませんでした。従僕たちのひとりでもいけないのです。従僕などは、たぶんあきれて大きな目玉で彼女をじっと見つめ、そのままどこかへ行ってしまうだけでしょう。


☆フリーダの知合いであってはなりませんでした。働いている人のひとりでもなく、たぶん、彼ならば大きな目で注視し、どこかへ遠くへ行くことでしょう。