桜守うすぐらき腿してゐるといふ
うすぐらき腿、着衣であれば、だれも腿の様子は分からない。しかしどことなく何か曰くありそうな桜守ではあった。
桜守はオウ・シュと読んで、横、主。
うすぐらき(薄暗)ハク・アンと読んで、薄、闇。
腿はタイと読んで、頽。
しているといふ(居言)はキョ・ゲンと読んで、虚、顔。
☆横(勝手にふるまう)主(夫)は薄(心がこもっていない)。
闇(ひそかにも)頽(おとろえ)虚(うつろな)顔をしている。
桜守はオウ・シュと読んで、翁、趣。
うすぐらき(薄暗)はハク・アンと読んで、博、案。
腿はタイと読んで、諦。
しているといふ(居言)はキヨ・ゴンと読んで、寄与、勤。
☆翁の趣(志すところ)博(大きく広がっている)。
案(考え、計画)を諦(明らかにし)、寄与(貢献)に勤めている。