続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)姉とかや。

2021-06-02 07:17:27 | 飯島晴子

   姉とかや合歓の青莢冴ゆる谷

 姉とかや合歓のはシ・ゴウ・カンと読んで、死、迎、棺。
 青莢はセイ・キョウと読んで、凄、狭。
 冴ゆる谷はコ・コクと読んで、個、刻。
☆死を迎える棺は凄(物寂しく)狭い。
 個(ひとり)は刻(厳しくむごい)。

 姉とかや合歓はシ・ゴウ・カンと読んで、師、豪、幹。
 青莢はセイ・キョウと読んで、正、教。
 冴ゆる谷はゴ・コクと読んで、語、刻。
☆師(先生)は豪(才知や力が優れており)幹(仕事をする能力)がある。
 正しく教え、語(言葉)を刻む。

 姉とかや合歓はシ・ゴウ・カンと読んで、試、合、歓。
 青莢はセイ・キョウと読んで、盛、況。
 冴ゆる谷はゴ・コクと読んで、娯、酷。
☆試みた合歓(男女の共寝)の盛況。
 娯(興じること)に酷(容赦なく厳しい)。


鈴木しづ子(私的解釈)かしこくて。

2021-06-02 07:01:33 | 鈴木しづ子

   かしこくて姿よそほふ月夜の葉

 月夜の葉。葉は日中陽の光の中で光合成をし酸素を出す。人間に有用なかしこい働きである。でも夜は逆に二酸化炭素を排出する。

 月夜の葉、月に照らされた緑葉の秘かなかがやき。世間が眠りにつく頃、ひっそり派手な身づくろいで月夜を歩く。毒を吐きながら装うわたし・・・、かしこいねぇ、かしこいわたしだよ。


若林奮『Ⅱ-1-5』

2021-06-02 06:35:52 | 美術ノート

   Ⅱ-1-5「所有・雰囲気・振動ー森のはずれ」のための模型 No4

 広がる平地の中央に山のような突起がある。尾根と思われる稜線は通行可能なのだろうか。
 この勾配・角度、どう試行してみても頂上へ上ることも、頂上から降りることも不可だと断定できるものである。

 社会(世界)の中にあって絶対に辿り着き得ない場所としての山である。
 存在するが、存在を踏破できないエリア・・・飛行物体は眺め降ろすことはできてもこの山のどこかに留まることができない山である。

 平地(草原、小さな山坂)の平穏、中央の魔のスポット。
 近づくこと、触れること、征服することを尽く拒否するエリアとしての山である。
 決して上り得ず、下り得ない不可思議な山を模っている。

「所有・雰囲気・振動ー森のはずれ」は、精神的な《神》の領域である。


 写真は若林奮『飛葉と振動』展より 神奈川県立近代美術館


『城』3664。

2021-06-02 06:11:54 | カフカ覚書

「知りたいとおっしゃるのなら、申しあげましょう。あなたの服は、上等の布地でできていて、ずいぶん高価でしょう。しかし、時代遅れで、ごてごて飾りすぎて、何度も仕立てなおしをし、着古していて、いまではあなたのお年にも、あなたの容姿にも、あなたの地位にも似つかわしくありません。


☆あなたが知りたいとおっしゃるのなら。
 あなたの訴えは立派です。しかしながら古くなり、時に説得は使い古され、適合することもなく、あなたの年にも姿にも、その姿勢は度を越しているのです。