続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)真夜中の。

2021-06-03 07:19:01 | 飯島晴子

   真夜中の青草覗く秋の人

 真夜中はシン・ヤ・チュウと読んで、深、夜、厨。
 青草覗くはセイ・ソウ・シと読んで、盛、創、姿。
 秋の人はシュウ・ニンと読んで、師友、忍。
☆深夜の厨(キッチン)で盛んに創(句作に励む)姿の師友を忍んでいる。

 真夜中はシン・ヤ・チュウと読んで、浸、也、注。
 青草覗くはショウ・ソウ・シと読んで、床、総、至。
 秋の人はシュウ・ニンと読んで、臭、認。
☆浸(水がしみ込む)也。
 注ぐ床の総てに至る臭(嫌なにおい)を認める。

 真夜中はシン・ヤ・チュウと読んで、診、爺、知友。
 青草覗くはショウ・ソウ・シと読んで、症、層、死。
 秋の人はシュウ・ニンと読んで、襲、認。
☆診(症状を調べる)爺(高齢の男性)、知友の症(病気の兆候)は層(幾重にも重なり)、死が襲(おそいかかっていること)を認める。


鈴木しづ子(私的解釈)月夜にて。

2021-06-03 06:51:20 | 鈴木しづ子

   月夜にておもひつづくるあらぬこと

 月夜、太陽の光は眩しすぎる、何もかも白日の下にさらけ出すなんていう痛みには耐えられない。明るく健全な精神は遠い日の記憶でしかなく、そんな日があったことすら幻のような点滅として朧気である。
 日が沈み、世間が闇に包まれたころ・・・やっと、わたしは自分を取り戻す。

 心安らぐ薄明かり・・・月影がわたしを照らす、太陽の光を受けて漆黒の闇を照らす月影は、誰にも邪魔されることなくわたしと一直線に結ばれている。この私的な空間なら、わたしはわたしの思いを預け、吐露できる。

 おもひつづくるあらぬこと、秘めた思いは月夜でなければ語れない。愛しさは後ろめたさに包まれているのだから。


若林奮『Ⅱ-1-8』

2021-06-03 06:34:09 | 美術ノート

   Ⅱ-1-8 正立方体 No4

 黒い台紙(布地)の下には糸(ロープ状)が前後から出ている。
 鎮座している正立方体(破損を繕った跡のような、修復のためのテープが貼られている)は、古いもの、時間(歴史)を経たものであるらしい。

 正立方体の正体は何だろう。
 正立方体は自然界にはない(鉱石に見られるが何かとつながっており固体ではない)という条件は必須である。
 つまり人工物、人間の叡智による創作物(世界)である。

 人類の叡智の結晶を集約すると、正立方体になるという仮説、一つの案の提示である。


 写真は若林奮『飛葉と振動』展より 神奈川県立近代美術館


『城』3665。

2021-06-03 06:17:07 | カフカ覚書

あれは一週間ほどまえだったでしょうか、ここの玄関ではじめてお目にかかったとき、すぐに眼についたんです」
「図星ですわ! この服は、おっしゃるとおり、流行遅れで、ごてごて飾りすぎて……それから、なんでしたかしら。ところで、そういうことをどこでお習いになったの」


☆ここで多数の先祖の産床を初めて見た時は驚きました。
 時代遅れの荷重、いったい、どこでそれを知ったんですか」